LPとは? わかりやすく解説

LP

別表記:エルピー

「LP」とは・「LP」の意味

「LP」とは、音楽用語では「レコード」、医療用語では「粘膜固有層」、投資ビジネスの用語では「リミテッド・パートナーシップ」、マーケットWEB関連IT関連の用語では「ランディングページ」、ガス用語では「液化石油ガス」、ゲーム用語では「ライフポイント」などを意味する略称である。

音楽用語としてのLP】
「LP(エル・ピー)」は、「Long Playing Record(ロング・プレイング・レコード)」の略称で、「LPレコード」、「LP盤」とも呼ばれる。LPレコードは、1948年アメリカコロンビア社が開発したレコード一種である。「Long Playing」の名前の通り長時間再生可能なレコードで、12インチ直径約30cm)のものでは片面30分、A面B面合わせる1時間収録時間がある。LPレコード以前レコードSPレコード)は収録時間が4〜5分であったため、収録時間大幅に増えている。この収録時間長さから、片面で5曲から10程度両面1020程度収録できるため、「アルバム盤」としても認知されている。LPレコード回転数は1分間33と1/3回転であるため、45回転レコード比べる音質は低い。LPレコードSPレコードの他にも、EPレコードというレコードもあり、7インチ直径約17cm)とLPレコード比較する小さいことから、「コンパクト盤」とも呼ばれている。

医療用語としてのLP】
(1)粘膜固有層
「LP(エル・ピー)」は「Lamina Propria(ラミナ・プロプリア)」の略称で、「粘膜固有層ねんまくこゆうそう)」を意味している。粘膜とは、さまざまな器官内側覆っている膜のことをいうが、この粘膜は、表面粘膜上皮、その下層粘膜固有層、さらにその下層粘膜下組織という構造になっている。その粘膜主要な部分粘膜固有層である。ただし、消化管では、粘膜固有層の下に粘膜筋板という層もある。

(2)リポ蛋白リポ蛋白質
リポ蛋白(a)を「Lp(a)」、βリポ蛋白を「β-LP」、リポ蛋白コレステロールを「LP-C」など、リポ蛋白またはリポ蛋白質をLPと表記する場合がある。リポ蛋白とは、コレステロールなどの脂質一種である。なお、リポ蛋白はその脂質素性によりCMカイロミクロン)、VLDL(超低比重リポ蛋白)、IDL中間型リポ蛋白)、LDL(低比重リポ蛋白)、HDL(高比重リポ蛋白)の5種類分けられるリポ蛋白増えると、動脈硬化リスクが高まる。

投資ビジネス用語としてのLP】
投資ビジネスにおいて「LP(エル・ピー)」と言う場合は、「Limited Partnershipリミテッド・パートナーシップ)」または「Limited Partner(リミテッド・パートナー)」の略であることが多い。リミテッド・パートナーシップは、しばしばMLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)と同義使われることがある。そのため、ここでは区別しすいように「MLP」と「LP」を「マスタ・リミテッド・パートナーシップ」と「リミテッド・パートナー」として区別することにする。

MLPは、GP(ジェネラル・パートナー)とLPとの共同投資形態のひとつである。大規模な出資必要な場合、ひとつの企業ファンドだけで出資することが難しいため、GP中心となって一部出資し残り部分をLPが出資するという共同出資形態をとることがあるGPとは、無限責任を負う出資者のことを指し出資中心となっている企業人物で、ファンド運営関与する一方で、LPは有限責任出資額を限度としたファンド運営責任)を負い議決権持たないという特徴をもっている。GPには、企業創設者投資ファンドなどがなることが多く、LPには個人投資家がなる場合もある。MLPという形態をとることは、GPにとっては資金収集することが目的であり、LPにとってはキャピタルゲインを得ることが目的である。LPから見た場合無限責任を負うことがなく、資金GP委託することでキャピタルゲイン得られるというメリットがある。

マーケティング用語としてのLP】
マーケティングWEB関連IT関連使われる「LP(エル・ピー)」は、「Landing Pageランディングページ)」の略である。LPは、サイト訪問者にそのページから商品購入してもらったり、サービス契約してもらったりすることを目的として設置するWEBページである。通常の広告掲載しているWEBページ異なる点は、商品購買サービス契約直接結び付くような仕組みがあることである。具体的に言えば商品画像多用したり、商品特長伝えたり、口コミ引用して共感得たり、リンクを減らしてサイトからの離脱率下げたりするなどして、サイト訪問者が商品サービス注文する率を上げるような仕組みになっているということである。

なお、一言でLPと言っても広義のLPを指す場合と、狭義のLPを指す場合がある。広義のLPは、「最初にアクセスした(Landing着地したページPageWEBページ)」という意味である。つまり、検索エンジン検索結果広告など流入経路として、最初に表示されWEBページのことである。狭義のLPは、先に述べたように商品サービス購入契約主な目的としたWEBページのことである。マーケティングIT関連においては狭義のLPを意味することが多い。

ガス用語としてのLP】
ガス用語において、「LP(エル・ピー)」は「Liquefied Petroleum Gas液化石油ガス)」の略称であり、プロパンブタンという成分が主になっているガスである。家庭用LPガスは、プロパン多く含まれているため、家庭用LPガスを「プロパンガス」と呼ぶこともある。他にもLPガスは、カセットボンベタクシー燃料給湯器空調などのさまざまな用途使用されている。家庭供給されるガスには、LPガスの他に都市ガスがある。LPガス液化石油ガスであるのに対し都市ガス液化天然ガスであり、メタン主な成分としている。

ゲーム用語としてのLP】
ゲーム用語において「LP(エル・ピー)」は「Life Point(ライフ・ポイント)」の略称として使われる。LPとは、ゲーム内キャラクター生命力であり、LPが0になるとキャラクターが「気絶」や「死亡」として扱われることが多い。LPと似た用語としてHPエイチ・ピー」がある。HPは「Hit Pointヒット・ポイント)」の略称で、ゲーム内キャラクター体力表している。また、ゲームによってはHPが「Hit Pointではなく、「Heat Pointハートポイント)」などの略称である場合もある。

「LP」の熟語・言い回し

「LP」は、英熟語の略称であるため、 LPを使った熟語言い回しはない。

記事LPとは


記事LP」は「きじエル・ピー」と読み、この場合の「LP」はランディングページ意味している。記事LPは、「記事型LP」とも呼ばれ記事特性兼ね備えたランディングページのことである。記事LPと一般的なLPの違いは、一般的なLPが商品サービス説明特化しているのに対して記事LPが物語調になっていて広告へのアクションによりつながりやすいという点である。一般的なLPだと、その商品サービス関心がないサイト訪問者はそのWEBページから離脱しやすい傾向にある。しかし、記事LPにすることでサイト訪問者の興味関心高めることを通して商品サービス購入契約繋げようとするねらいがある。

一般的なLPの構成は、商品サービスの特徴伝えることに重きを置いているため、商品サービス特長効果など訴え内容中心にページ構成している。一方で記事LPは、訪問者興味をもってもらうことに重きを置いているため、WEBページ訪問者悩みへの共感などから始まり自然と記事読み進めていくうちに解決策として商品サービス宣伝が入るという構成になっている


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