EHS貴族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 19:15 UTC 版)
アンナ・テラス(オヒルマン公爵) 前地球都督で、EHS一の美女。天照大神の正体という設定(西王母やイシュタルでもある)。人間の寿命が200歳となっているEHSにおいて、作中で”老貴婦人”と表現される年齢だが、30代の若さと美しさを保っている。地球上に浮遊している天空島タカマラハンに住む。スーザンという妹がいるが、古代日本で行方不明になっている。ポーリーンの母、アデライン・ジャンセン侯爵の友人。邪蛮から子宮畜 を供給する「フジヤマ飼育所」は彼女の管理下にあり、ポーリーン一行は次女出産に際し、より質の良い子宮畜を得ようと、彼女の下を訪れた。ポーリーンらジャンセン姉妹のことは子供の頃から知っている。 和魂と荒魂を併せ持つ、カリスマ性に溢れた人物。光り輝く美貌の持ち主。ポーリーンに同行したクララに対し、すぐに「EHSに入りたての旧時代人で、供のヤプー(麟一郎)とも普通の関係ではない」と見抜いてショックを与えるなど、聡明で眼力に優れる。さらに、クララが持つ20世紀的な心理を克服するべきだとして、クララに司馬遷の去勢したペニス から作成した「珍棒」(チンボー・仮男根) を贈り、それを装着して麟一郎の肛門を犯すようアドバイスした。また、クララとウィリアムの婚約発表に際してはその証言者となり、宴会の余興で勝ち取った賞金を、二人への祝い金として贈るなど、保護者的に振る舞う。 ヤプー宗教の根幹となる思想「慈畜主義」を提唱し、ヤプー宗教の正教である「白神信仰」の創始者であり、ヤプーに対して人間に「奉仕することの喜び」を教え、労働の苦痛が奉仕の喜びになる思想を流布した。ヤプーに奉仕対象部位のみを信仰させる「みほとけ信仰」の創始者である、現地球都督ジャーゲン卿と対立することになる。 スーザン アンナ・テラスの妹。彼女の思い出を綴った、姉アンナの著作により、EHSでは「スザノ」の名で知られている。 かつて姉とヤプーの管理方法について意見が対立し、勝負を挑むが敗北、古代日本へ傷心旅行に出る。古代日本世界の探検を続けるなかで、現地ヤプー族にあがめられ、日本諸島を侵略してヤプー族を困らせていたオロチョン族の八武将を討伐。さらに満州方面にあるオロチョン族の本拠に攻め入り、酋長のモロク・モンを討ち取る。その際にモロク・モンのペニスで鞭を作成して、姉に献上するよう仕えていたヤプーに託した。しかし、その直後に連絡が取れなくなり、以降、行方不明のままとなっている。 ジャーゲン卿(セオドラ・ジャーニンガム公爵) 現地球都督であり、帝国中央軍司令官の大将、威風堂々とした雌々しい(旧世界における「雄々しい」の意味)女性で、カイゼル髭をチャームポイントとしている。道教における仙女の上元夫人でもある。EHS政界の軍治保守派(トーリー)のリーダーとして、立場的にジャンセン侯爵とはライバル関係にある。また、ヤプー宗教の「みほとけ信仰」の創始者として、宗教的にはアンナ・テラスのライバルでもある。後にこの人物がクララのEHS入国の秘密を嗅ぎ付けたことから、EHSの内乱が勃発することが明かされている。 チャールズ・マック ジャンセン家の隣人であるアグネス・マック公爵の一人息子。少女のように見える美少年。まだ若いが美術に造詣が深く、その道ではポーリーンの夫ロバートの兄弟子にあたる。ポーリーンに乞われ、彼女がロバート作の生体彫刻 に加えた飾りつけに対して、厳しい添削指導を行う。 麟一郎が受けることとなる尿洗礼の儀式について「ヤプーごときのために人間の小便を使うのは勿体ないのではないか?」と鋭い疑問を投げかける。 プリンス・オットー 乙姫として知られている皇子(女装をしていたため「姫」と間違われた)プリンス・オットーには同性愛の性癖があり、しかも女装をして旧時代の女性のように、男性に荒々しく犯されたいという願望を持っていた。自身の領星の水中に竜宮城を建設し、亀形ボートで平民男性を拉致しては同性愛の相手をさせていた。そのように拉致された平民の一人がウラジミール(浦島太郎)であった。オットーはウラジミールとの手切れの際、彼に若返り用の「時間煙草(タイム・タバコ)」を渡したのだが、ウラジミールは使用法を間違えて老人になってしまった。恨みに思ったウラジミールはこの件を暴露して、帝国を揺るがす一大スキャンダルとなった。プリンス・オットーは激怒した母王により王室から追放された。
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