6月24日の誕生花
6月24日の誕生花一覧
6月24日の誕生花は、「バーベナ」「オトギリソウ」の2つである。バーベナの旬の時期は初夏から秋なのに対して、オトギリソウは夏が旬の時期であり、オトギリソウの旬は比較的短い。開花時期もバーベナは5月から10月だが、オトギリソウは7月から8月となっている。オトギリソウを誕生花として贈る場合は咲き始めのものを贈ることになるだろう。ただ、オトギリソウはネガティブな意味の花言葉が目立つため、他人にプレゼントする場合はバーベナが適していると考えられる。#バーベナ
バーベナは、クマツヅラ科バーベナ属の植物の総称である。耐寒性がない一年草扱いの品種と、寒さに強い多年草扱いの品種が存在する。草丈は5cmから20cmと品種によって様々で、育ち方も立性、匍匐性の両方が混在する。すべての品種に共通する最大の特徴が、桜に似た花をつけることである。野生のものは中央アメリカの熱帯~亜熱帯地域、ヨーロッパ、アジアと幅広く分布している点も特筆に値するだろう。グランドカバーとして、花壇植えコンテナやハンギングなどに利用されている事が多い。
バーベナの別名は「美女桜」で、花弁の枚数が5枚であり形状が桜に似ていることに由来する。グランドカバーとして利用されていることから、「桜芝」と呼ばれることもある。ヨーロッパではかつてバーベナが魔法や宗教と関連付けられ、薬草や魔術に使用されていたという言い伝えがある。このことから、「魔女の薬草」という別名も存在する。バーベナの名前自体も、薬草としての利用が行われていたことからヘブライ語で「良い植物」を意味する「herbabona」に由来している。アンデス地方では「レモンバーベナ」という品種がハーブティーの原材料として使用されており、18世紀にスペイン人のコンキスタドールが持ち帰って以来、ヨーロッパでもハーブティーとしての利用が進んだ。フランスでは「ベルベーヌ」の名前で広く愛飲されている。
●バーベナの花言葉
バーベナの花言葉は「魔力」「魅力」であり、先述したように魔法や薬草に使用されていた言い伝えからこの花言葉がついた。白いバーベナの花言葉は「私のために祈ってください」で、魔除けのお守りとして使用された事例に由来すると考えられる。また、小さな花が傘状に寄り集まって咲く姿にちなんで、赤いバーベナは「団結」、ピンクのバーベナは「家族の和合」の花言葉がそれぞれついている。紫のバーベナの花言葉は「あなたに同情します」と「後悔」であり、ネガティブな花言葉を持つことから紫のバーベナは他者への贈呈に適さない。
#オトギリソウ
オトギリソウはオトギリソウ科オトギリソウ属の多年草である。日本全土、朝鮮半島、中国大陸に広く分布し、道端や草地、山野の日当たりの良い場所に自生することが多い。草丈は20cmから80cmのものが多く、茎頂から分岐した枝の先に5枚の黄色い花弁をつける。特徴としては葉や花に黒や褐色の点が散在していることで、この黒点は「ヒベリシン」という光作用物質である。
オトギリソウは薬草として古くから利用されており、薬効成分としてタンニンを含むことから出血や炎症などに有効である。茎や葉を刻んで乾燥させたものを煎じて、うがい薬として用いることで喉の炎症や口内炎、歯痛に対して強い効き目を発揮する。また、煎じた液を塗り薬として使用することで切り傷や腫れ物、湿疹、かぶれなどの症状にもよく効く。飲用服用も不可能ではないが、先述のヒベリシンを経口摂取することで光線過敏症を発生する恐れがあるため、注意が必要となる。
オトギリソウの名前の由来は日本の古い伝承に存在する。平安時代にオトギリソウを原料とした秘伝の薬の製法を守っていた鷹匠が、その製法を隣家の恋人に漏らした弟を斬り殺したというもので、葉や花の黒点はその際に飛んだ血しぶきがかかったものだとする言い伝えも存在する。このことから、オトギリソウの漢字表記は「弟切草」となる。
●オトギリソウの花言葉
花言葉もこうした弟殺しの伝承に由来するものであり、「怨念」「敵意」「秘密」がある。また、薬草として民間療法で広く用いられていたことから「迷信」という花言葉も存在する。総じてネガティブな意味合いの花言葉が存在することから、他人に花を贈呈する目的には適さない点に注意が必要である。
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