2022年バッファロー銃乱射事件
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2022年バッファロー銃乱射事件(2022ねんバッファローじゅうらんしゃじけん)は2022年5月14日、アメリカ合衆国ニューヨーク州バッファローのスーパーマーケットで起きた銃乱射事件。10人が死亡、3人が負傷した。
- ^ “NY州で乱射、10人死亡 憎悪犯罪か、18歳男性拘束”. 共同通信 (2020年5月15日). 2022年5月15日閲覧。
- ^ a b “米バッファローのスーパーで銃乱射、10人死亡 黒人狙った可能性”. BBCニュース (2022年5月16日). 2022年5月21日閲覧。
- ^ “Twitch、バッファロー銃乱射容疑者によるライブ動画は「2分以内に遮断した」”. ITmedia NEWS (2022年5月16日). 2022年5月21日閲覧。
- ^ a b 鈴木聖子 (2022年5月25日). “言論の自由かコンテンツ規制か――銃撃映像ネットで拡散、模倣犯後を絶たず”. ITmedia 2022年5月25日閲覧。
- ^ “Buffalo supermarket shooter was radicalized by New Zealand mosque killer”. New York Daily News (2022年5月15日). 2022年5月21日閲覧。
- ^ a b c 藤原学思 (2022年5月21日). “米乱射、匿名掲示板「4ちゃん」が影響か 犯行声明「真実学んだ」”. 朝日新聞デジタル (米ニューヨーク州: 株式会社朝日新聞社) 2022年5月21日閲覧。
- ^ Justin Ling (2022年5月1日). “‘Cheering section’ for violence: the attacks that show 4chan is still a threat”. Guardian 2022年5月25日閲覧。
- ^ “匿名掲示板4チャンは「過激化の温床」 米銃乱射事件で報告書”. 毎日新聞 (2022年10月20日). 2022年10月20日閲覧。
- ^ “白人至上主義は「毒」、バイデン氏がバッファロー銃乱射非難”. Reuters (2022年5月18日). 2022年5月21日閲覧。
- ^ “ビルズとNFLの基金が銃乱射事件を受けたバッファローの取り組みに5,150万円を寄付”. NFL日本公式サイト (2022年5月19日). 2022年5月21日閲覧。
- 1 2022年バッファロー銃乱射事件とは
- 2 2022年バッファロー銃乱射事件の概要
- 3 脚注
2022年バッファロー銃乱射事件
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「4chan」の記事における「2022年バッファロー銃乱射事件」の解説
詳細は「2022年バッファロー銃乱射事件」を参照 2022年5月14日、アメリカ合衆国ニューヨーク州バッファローのスーパーマーケットで黒人を狙った銃乱射事件が発生した。犯人は18歳の青年で、4chanの/pol/と/k/のアクティブユーザーであったという。また白人至上主義・反移民主義に基づく憎悪に満ちた内容の犯行声明を4chanに投稿していたことが、事件後に明らかにされた。犯行声明は180ページ以上にのぼる。犯人は襲撃の直前にライブストリーム動画をTwitchで配信し、4chanユーザーはその動画を拡散させた。事件後、ニューヨークの司法長官は、容疑者が利用していたTwitch、Discord、および4chanと8chan(現・8kun)への捜査を開始したと明らかにした。これに関連して元2ちゃんねる副管理人の山本一郎は「代理人経由で米捜査当局から4chanや8kunの実情についてのヒアリングがあった」としている。 Modern Diplomacyは、4chanの管理体制の不備が過激主義の温床になったとして次のように指摘している。 4chanが極右テロの温床であることは明らかだ。しかし、なぜこの画像掲示板はこのような状態になっているのだろうか。その答えは、コンテンツに対するモデレーションの甘さにある。〔……〕かつて4chanは、多くのユーモラスなミームを生み出したが、その後、ヘイトとテロの温床となった。ミームは危険な思想を伝えることができるため、RedditやFacebookのようなウェブサイトは、危険な偽情報の流布を防ぐために厳しく規制される必要があるが、4chanには厳格なモデレーションが欠如している。もはや4chanは自らモデレートすることはないだろう。もはや4chanは長居をしてしまった。今日の情報化社会において4chanに居場所は残されていないのである。 事件を受けてCNNは、4chan管理人のひろゆきに繰り返しコメント要請を求めたものの「返答がなかった」「何の声明・見解も出していない」と批判的に報道している。その後、ひろゆきはTwitterに自身の顔写真を添付した上で「おいらが白人だと思いますか? おいら自身が、4chanは白人至上主義者のサイトではないという生きた証拠です」と英語で書き込んだ過去の投稿を「なんでおいらが白人なんだ? 色盲なのか?」と英語で引用リツイートした。 2022年5月27日、ひろゆきは4chanの管理責任を巡る一連の批判についてインターネット報道番組『ABEMA Prime』で次のように反論した。 4chanが生まれる前から、米国ってKKKとかいっぱいいたんですよね。なので4chanが何かをしたというより、米国ってそういう文化、そういう風習、そういう人たちが色々出てましたんで、ネットがどうこうっていう問題ではないと、僕は思いますけどね。多くの人が情報伝達する場所(N対Nのコミュニケーション)は、それは情報を知る人が増えるよねっていうことで、一応そういったサイトの中で、米国、英語圏で一番でかいのが今4chanなので、じゃあ4chanで情報知った人が多いよねと……構造の問題とサイトの方向性の問題をごっちゃにするのはよくない。 また、ひろゆきはゲスト出演した町山智浩の「4chanだけじゃなくて、そこから派生した8chanというのもあるんです。連邦議会襲撃犯たちの情報源になっていたと。そこでアメリカ自体を揺るがす暴力事件の思想みたいなものがあって。人種差別とかそういったものは4chanだけが野放しになっていて、危険なメディアになっている」という発言に対し、「4chanだけが野放しとか、嘘言うのどうかと思いますよ。利用者が多いだけで、FacebookとかTwitterとかとも同じようにニューヨーク州から調査を受けてますよ。今、嘘付きましたよね?」と批判した。それ以外にも「(問題がある投稿は)報告があれば消す。米国の法律に従っている」「児童ポルノは自発的に消している」「4chanは儲かっていない」等と述べ、4chanは管理責任を果たしていると表明した。一方、ジャーナリストの西田宗千佳は「FacebookにしろTwitterにしろ、大手SNSが『プラットフォームとそこで醸成される空気』について過去さんざん、責任の有無を指摘されて議論も混迷しているところで、4chに関するひろゆきの言い方が過去(2chのとき)と同じなのは、もう態度として古いのではないか、という気もする」と私見を述べている。 これら経緯から海外メディアは4chanを「憎悪に満ちた掲示板」(CNN)、「悪名高い画像掲示板」(WIRED)、「インターネット上で最も卑劣な場所の1つ」(Guardian)等と報道している。
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