鷹取家関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 04:48 UTC 版)
円の実家。かなりの資産家で、本家は母屋(日本建築)とは別に円の家と同じ大きさの離れ(洋館)があるほど。離れには料理人やメイドが常駐し、料理人は幼い頃の円にお菓子作りを教えた人である。そのほかに別荘もあり、円も顔を見たことのないという管理人が知らない間にいろいろと支度をしている。 小宮 千代(こみや ちよ) 声 - 田村ゆかり 千尋の母親で、円の7歳上の姉(単行本第1巻おまけより)。 親に反対された結婚で千尋を生むために家を出奔し絶縁状態になっていた。夫は千尋が生まれる前に亡くなっており、アパートに千尋と2人で暮らしていたが、千尋が小学5年生になった春に突然の心不全で亡くなり、物語開始時点で故人である。 千尋に託された遺書には顔文字や星マークを入れた内容で「たぶん大丈夫」と記されており、そのアバウトさに千尋も唖然とし、原作最終話で千尋から見せてもらった円も理解に苦しむ。しかしそれは「円が助けに来る(から安心して)」というメッセージを込めていた。その円にも千尋が生まれる遥か前に海外に留学する際「いつか自分がダメになったときに助けにきて」と約束を交わしていた。 料理下手だがたまご焼きだけは上手い。円が失敗作にも拘らずうれしそうに食べるのが悔しかった為、生前はたまご焼き担当を自称していた。ほかにはホラーが苦手だが、誘うと絶対に見る。 故人ではあるが、千尋や円の回想や眠っているときに霊として度々登場している他、アニメ最終回の次回予告にも登場し千尋を驚かせた。 篠崎 桂一郎(しのざき けいいちろう) 声 - 前野智昭、櫻庭有紗(幼年期)、松田利冴(少年期) / 細谷佳正 円の秘書で同い年。4月28日生まれのA型。ペット可のマンションに一人暮らしで、黒猫を飼っている(後述)。 千尋が来るまでは円の生活全般を見ていたが、見かけによらず家事が下手で家の中はガタガタだった。 プリンと寿司が好きで、円もよくプリンで釣ろうとする。 仕事を怠けたり猫を拾ったりする円のことを叱ることも多いが、結局は甘やかしている。 手帳にたくさんの写真を入れており、いざという時の切り札として小さい頃の円の女装写真や、初めてカメラを借りて撮った円と美耶子のツーショット写真などがある。ただし美耶子は小さかったためそのことを覚えていない。 円とは同い年だが父親同士が主従関係であり、たまたま同じ学校に通っていた。そのため幼いころから円の付添人となっている。円が留学した際にも円から解放されると一瞬喜ぶも、円のことが心配で結局ついていくことになった。 鷹取の本家と連絡を取り合っており、千代の墓を一砂に教えている。円が問い質したところ「尋ねられれば答えないわけには(いけない)」と返答する一方で千尋には「勝手なことをした」と謝罪する。 円が過去に「私服は似合わない」と言ったことがきっかけで休みの日もずっとスーツを着ている。 美耶子から貰ったバレンタインチョコは毎年食べる前に撮影してPCの専用フォルダに保存している。 原作では日産・スカイラインGT-R(BNR34型)に乗っているが、アニメではトヨタ・クラウン(S20#系)を運転している。 黒豆(くろまめ) 声 - 本渡楓 桂一郎の飼っている黒猫で、もらい手の見つからなかった円の拾い猫。円に内緒で飼っており、それを知った千尋らにも口止めするほど。 桂一郎に一眼レフで写真を撮られることが多く、撮り溜めた写真は円のテンション上げに活用され、年に一回編集製本されて円の誕生日にプレゼントされる。 過保護気味に育てられており、体調不良時などは桂一郎も休みを取っている。しかし太ったことで餌がダイエットフードになったことで桂一郎と喧嘩になり逃げたことがある。 アニメ版では10話(原作第39話の内容に追加されたオリジナルエピソード)と8.5話(OVA)に登場しており、アニメ版での「黒豆」の名前は9話予告でのみ桂一郎が口にしている。 鷹取 一砂(たかとり かずさ) 声 - 榊原良子 原作第17話、アニメ5話より登場(小説版未登場)の、千尋の祖母で円と千代の母親。白髪で髪を後ろにまとめており、藤色(淡い紫色)の着物を着ている。美耶子や佳耶子と仲が良いが円とは仲が悪い。 千尋とは美耶子の家で出会い、当初千尋のことをお手伝いさんと思っていたが、のちに円の誕生日プレゼントに悩む千尋にアドバイスをする。 円と同様に犬が苦手で、二度も千尋に吠えられている所を助けられる。一方で猫好きだが懐かれない。千尋の通学路にある公園にいる白猫に餌付けをするものの、近づくと逃げられてしまう。一度千尋が撫でさせようと捕まえて連れてくるも迷惑顔されるほど。 祖母であることを黙って千尋と公園で話をしたりお茶を奢っている。お茶を奢った際千尋に「孫に会えたら色々としてやりたい」と語り、帰路の車内で千代には「いい子を産んだ、円は相変わらず」と呟き、千尋を鷹取家に迎え入れたいと考えていた。 お彼岸の前に会った際牡丹餅の話になった時に「子の作ったものを喜ばない親はいない」と話しており(この時の千尋も母親の話はしていないのに、後になってなぜ親の墓参りなのを知っているのか疑問を感じていた)、墓参りで墓前に立っている姿を千尋に目撃されたことで初めて自分が祖母であることを明かした。作者の乙橘曰く「コメディ漫画なのでシリアスな展開になることはない」と単行本5巻あとがきで書いていることから、それ以降も変わらず千尋と会ったりメールのやり取りをしており、運動会を(オペラグラス持参で)こっそり見に来た他、修学旅行前にはお小遣いを渡したり、クリスマスプレゼントの相談に乗ったりもした。 原作第52話で千尋を年始の挨拶として本家に招いた時は生前のまま残した状態の千代の部屋に案内し千代の遺した日記帳を渡そうとしたが、千尋の意向で返されることになった。当初は千尋を本家に引き取ることも考えていたことを打ち明けたが、最終的には千尋の意思に任せることにすると伝えている。 千代が家出した際は千代の意思を尊重しわずかながら手助けもしていたが、それっきり会っていない。亡くなったのを知って「あの時止めていれば」と後悔するも、千尋を見て千代が幸せな人生を送っていたことを察した。桂一郎曰く「冷たく見られることもあるが、決してそうではない」ことを千尋も理解している。 アニメ版のエンドクレジットは9話までは「一砂」のみ、10話以降はフルネームで表記され、9話以降でメイン枠(6話のみサブ枠)でクレジットされる際は他の登場人物とは1段空けて表記されている。 鷹取 真角(たかとり ますみ) 原作第54話に登場。千尋の祖父で円と千代の父親。オールバックの髪型で口数は少ない。 千尋が初めて鷹取家を訪れた際、帰り掛けに車で送った。途中犬に追いかけられている円を見かけて車から降りた千尋の姿を見て「(娘に)似ているな」と呟く。 千尋からは「ちょっと怖かったけどかっこよかった」という印象だった。 アニメ版では登場していない(一砂の口から語られたのみ)。
※この「鷹取家関係者」の解説は、「少年メイド」の解説の一部です。
「鷹取家関係者」を含む「少年メイド」の記事については、「少年メイド」の概要を参照ください。
- 鷹取家関係者のページへのリンク