高等教育機関の歴史とは? わかりやすく解説

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高等教育機関の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/07 14:25 UTC 版)

大学」の記事における「高等教育機関の歴史」の解説

大学を単に高等教育機関定義するならば、紀元前7世紀創設タキシラ僧院最古大学となる。タキシラ僧院では、学位相当するもの卒業生与えられていた。世界遺産タキシラ遺跡がある現在のパキスタンイスラマバード北西にあったが、6世紀に街とともに破壊された。古代インドにはかつて学問中心地として、タキシラナーランダ、ヴィクラマシーラ、カーンチプラムがあったとされる紀元前387年古代ギリシア哲学者プラトン作ったアカデメイアアテーナイ)では、数学哲学等が教えられており、十字軍以降イスラム世界通じて中世ヨーロッパ大学成立多大な影響及ぼしたその他にギリシアでは、ヒポクラテス故郷コス島医学校ロドス島哲学学校があり、アレクサンドリアには博物館ムーセイオン)と図書館アレクサンドリア図書館)があった。 中国では前漢代の紀元前124年官吏養成学校である太学設立された。『漢書』儒林伝に「夏は校と曰い、殷に庠と曰い、周に序と曰う」とある。周代には辟雍呼んだともいう。『礼記王制篇には「天子命之教然後為學。小學在公宮南之左、大學在郊。天子辟雍諸侯曰頖宮」とある。隋代以降国子監最高学府としての役割担った5世紀設立ナーランダ僧院インドナーランダ県所在し仏教中心とした学問研究で有名で、仏教だけでなく天文学などの知識教授していた。学位相当するもの授与のほかに、今の大学院相当するコースもあり、西域ペルシアアラブ世界からも人々学び来ていた。地元の熱心な仏教徒らの寄進布施によって運営費学生らの食費などがまかなわれ最盛期には学生の数はおよそ1万人、教師数1000人、蔵書数500冊にも達しており(世界最大級)、建物群は仏教大切にした歴代の王たちによって増築重ねられキャンパス広さはおよそ10km×5kmほどにも達し中央には大きな塔もあった。12世紀頃のイスラム教徒による破壊まで続いた6世紀にはサーサーン朝ペルシャにグンデシャープール大学ジュンディーシャープール)があった。 日本では7世紀天智天皇治世官僚養成目的とした「大学寮」が創設された。 カロリング朝では、シャルルマーニュアーヘン現在のドイツノルトライン=ヴェストファーレン州の街)に scola palatina (宮廷学校という名の学校作った。アカデミー・ブレクスガタ大学 (Brexgata University Academy) もカロリング朝指導者により、798年、今のフランスノワイヨン近郊設立された。学者統治者聖職者シャルルマーニュ自身などが参加して一般市民教育について統治者の子どもの(次世代統治者としての教育統治侵略者からの領地防衛浪費を防ぐ術など議論していた。これらの活動大学 (universitas) の下準備となったヨーロッパにおける中世最初大学は、849年ビザンツ帝国アモリア王朝3代皇帝ミカエル3世摂政バルダス・マミコニアン (Bardas Mamikonian) によって建てられコンスタンティノープル大学(あるいはマグナウラ宮殿大学)で(次代マケドニア朝ルネサンス先駆)、9世紀にはサレルノ大学作られた。 988年創設アル=アズハル大学966年設立モスク由来)はエジプトカイロ所在しイスラーム法学プラトンアリストテレスなど古代ギリシア研究が行われ、大学院相当するコース行われていた。

※この「高等教育機関の歴史」の解説は、「大学」の解説の一部です。
「高等教育機関の歴史」を含む「大学」の記事については、「大学」の概要を参照ください。

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