開発した機種
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UNIVAC 60/120 (1949年): 配線盤でプログラムするパンチカード式計算器。 UNIVAC I(1951年): 米国での最初の商用コンピュータ。主記憶装置は水銀遅延線。回路素子は真空管。UNIVAC II(1958年): UNIVAC I の改良版。主記憶装置を磁気コアメモリに改善。一部回路がトランジスタ化されている。UNIVAC I との完全なソフトウェア/データ互換性があったが、命令をいくつか追加している。 UNIVAC III(1962年): UNIVAC I および II の後継機。二進数マシンだが、十進方式の従来機種との互換性も保持していた。 UNIVAC Solid State は2アドレス式の二進化十進式コンピュータ。主記憶装置は磁気ドラムメモリ。半導体を使用している。 初期の UNIVAC 110x 真空管コンピュータUNIVAC 1101、または ERA 1101: Engineering Research Associates (ERA) の設計。24ビットマシンで、磁気ドラムメモリを使用。 UNIVAC 1102、または ERA 1102: ERAがアメリカ空軍のために開発。 UNIVAC 1103(1953年): 1101の後継機。36ビット機。磁気ドラムメモリとウィリアムス管をメモリとして使用。改良版の1103A(1956年)もある(磁気コアメモリを使った最初のマシンの1つ)。 UNIVAC 1104(1957年): 1103の30ビット版。ボマークミサイルの制御システムを開発していたウェスティングハウス・エレクトリック向けに開発。しかし、ボマークが1960年代に実際に配備されたときには、もっと新しいコンピュータに置き換えられていた。 UNIVAC 1105(1958年): 1103Aの後継機。 UNIVAC 1100/2200シリーズ: 36ビットのトランジスタ化されたコンピュータのシリーズ。今日もユニシスで ClearPath Doradoとしてサポートされている。UNIVAC 1107(1962年): レジスタに Thin film memory(薄膜メモリ、コアメモリの一種)を使用。 UNIVAC 1108(1964年): 最初のマルチプロセッサ機。3台のCPUと2台のIOC(入出力制御装置)を構成可能。主記憶はこのために8ポートアクセスが可能となっており、各CPUがアドレスとデータで2ポート、IOCが1ポートを使用した。命令セットは 1107 に似ていたがテスト・アンド・セット命令などのマルチプロセッサ向け命令を追加している。一部モデルではASCIIコードを使用可能になっていた。 UNIVAC 1106(1969年): 命令セットは1108と同じ。初期の1106は1108の半分の性能。命令セットは 1108 と同じだが、マルチプロセッサ構成は制限されており、IOC は搭載していない。後に、主記憶システムをもっと低速で安価なものに置換している。 UNIVAC 1110(1972年): 6ウェイまでのマルチプロセッサ。IOC は最大4台接続可能。最大構成のものがNASAで使われた。 1975年、主記憶を半導体メモリに置き換えた新シリーズが登場した。UNIVAC 1100/10 : 1106 の後継。 UNIVAC 1100/20 : 1108 の後継。 UNIVAC 1100/40 : 1110 の後継。 UNIVAC 1100/60(1979年) UNIVAC 1100/70(1981年) UNIVAC 1100/80(1979年): 1100 と 494 を統合したもの。SIU(Storage Interface Unit)と呼ばれる一種のキャッシュメモリを導入。ミニコンピュータを診断プロセッサとして搭載。電源周波数を 400Hz に上げて電源装置の小型化を図っている。 UNIVAC 1100/90(1982年): 水冷式 UNIVAC 418(1963年-1969年): 18ビット機。418-1、418-2、,418-3の3機種。 UNIVAC 490: 30ビットワードマシン。メモリは16K/32Kワード。 UNIVAC 492: 490の後継機。メモリを64Kワードまで拡張可能。 UNIVAC 494: 492の後継機。高速化。メモリ131Kワード。 UNIVAC 1004(1962年): 配線盤プログラム方式、パンチカード式計算機。磁気コアメモリ961×6ビット。 UNIVAC 1005(1966年): 1004の後継機。配線盤プログラムを内部に読み込むことができた。アメリカ陸軍が最初に戦場で使用したコンピュータ。 UNIVAC 1050(1963年): プログラム内蔵式。32K×6ビットメモリ。 UNIVAC System 80(1981年) UNIVAC 9000 シリーズ は1960年代中ごろSystem/360への対抗として登場した。360 の命令セットを実装した互換機(プラグコンパチブルではない)。9200 と 9300 は 360/20 の命令セットの大部分を実装していた。9400 は完全な 360 命令セットを実装し、ほぼ 360/30 に匹敵する。9000シリーズは磁気コアメモリに似た Plated Wire Memory を採用しており、非破壊読み出しが可能な点が磁気コアメモリと異なる。UNIVAC 9200: 1004の後継機。メモリは4K~16K。
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