蘇った歴代のNo.1(新たなる深淵の者)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 01:57 UTC 版)
「CLAYMOREの登場人物」の記事における「蘇った歴代のNo.1(新たなる深淵の者)」の解説
組織の科学者ダーエが「愛すべき作品」として保存していた歴代のNo.1戦士の死体に、ラキから回収したプリシラの肉片を埋め込むことで再び戦士として蘇った者達。ただしダーエによれば一度死んだ戦士本人が「生き返る」わけではなく、あくまで彼女らの生前の姿を借りた別人(ただし個人差はあるものの生前の記憶もある程度保持している)であり、元々覚醒することを前提として組織に反乱を起こしたミリア達との戦いに投入された。ダーエ個人としては彼女らを覚醒させ新たなる「深淵の者」にすることで、埋め込んだ肉片の持ち主であるプリシラ本人が姿を現すのでは、との目論みがあった。 流麗のヒステリア 歴代ナンバー1戦士の中で最も美しい技を持つと言われながら、最も忌まわしい最期を遂げたことで知られる元ナンバー1戦士。後に「ロクウエルの丘の戦士の大量虐殺」と名付けられたその凄惨な幕引きは、現世代の戦士の間でも語り継がれているほどである。 妖力を急激に開放することで瞬間的な超スピードを生み出し、目にも留まらぬ速度ですれ違いざまに相手を斬りつけるという技を得意としており、まるで相手の体をすり抜けているかのような華麗さから“流麗”の二つ名がついたと言われている。 ちなみにこの技の原理はミリアが使う“幻影”とほぼ同じものであるが、その速度と精密さはミリア以上であり、実際に技を受けたミリアをして「嫉妬すらする」と言わしめるほどであった。 ダーエの手で蘇ったあと、ミリアたち全戦士の反乱の場に組織側の戦力として参戦。“流麗”の剣技で現世代の戦士たちを圧倒するが、ミリアの捨て身の一撃で致命傷を負い絶命する。 しかしその直後、完全に息絶えていたにも関わらず覚醒。針金のように細く尖った脚が無数に生えた下半身に、巨大な翼を背中に生やした両腕の無い女性の上半身という異形の姿へと変貌してしまう。 覚醒したことで極限までスピードに特化したヒステリアの力は圧倒的であり、ミリアたち北の生き残りと現世代の一桁ナンバー数名をまとめて相手にして尚も圧倒する程だった。 しかし、最後はミリアに挑発されて自ら覚醒ロクサーヌと覚醒カサンドラの戦いの渦の中に飛び込み、前を行くミリアに追いつけない屈辱に気を取られていた隙にロクサーヌとカサンドラの流れ弾を浴びて死亡した。 息絶える直前、朦朧とした意識の中でロクウエルの丘での惨劇を思い出しており、自分にトドメを刺したのは当時ナンバー4だったローズマリーであること、そしてトドメを刺される前に「微かに笑っていた戦士」によって深手を浴びせられ、それが敗北の決定的な要因になったことが語られている。 愛憎のロクサーヌ 歴代ナンバー1の中でもとりわけ不気味な経歴を持ち、組織の者たちからも「酷く手を焼いた」と語られている元ナンバー1戦士。二つ名である“愛憎”の由来は本人もよく分かっていないらしい。 特徴として戦士の中でも驚異的な妖気同調能力を有しており、まるで他の戦士の技を吸い取るかのように習得・成長することでナンバー35からナンバー1にまで登り詰めた。そのためか他の上位ナンバーの戦士のように象徴的な技は持っていないが、覚醒能力を有する双子の訓練生を相手に小細工無しで圧倒するなど、単純な地力の強さがある。 ダーエの手で蘇ったあと、ミリア率いる全戦士の反乱に際して組織側の戦力としてヒステリア、カサンドラと共に戦場に投入。ラフテラの妖気同調による妨害を受けながらも双子の訓練生を軽くいなしていた。 その後、生前の記憶を思い出して暴走・覚醒したカサンドラと交戦。覚醒した姿を見て嘲笑するも、一瞬で半身を消し飛ばされて戦闘不能に陥り、直後にヒステリアと同じくロクサーヌも勝手に覚醒してしまう。 覚醒後、空腹から手近にいた戦士を捕食しようとするがカサンドラに妨害されて再び交戦。鞭のようにしなり、ナイフ状の爪を羽のように生やした8本の腕を駆使して一時はカサンドラを追い詰めるも、最終的に敗北する。 カサンドラにトドメを刺される寸前、彼女から“最後の最後にあるべき覚悟の無さ”を指摘されており、不測の事態に備えようとするあまり、攻めるべきときに攻めきれず仕留め損ねたことが仇になった。 ちなみにカサンドラとは生前から面識があり、それどころか一時期はかなり親しい仲であった。 塵食いのカサンドラ 組織が蘇らせたかつてのNo.1。組織の戦士の中では珍しく左利きの戦士である。頭を振り子にし、低い姿勢から地を這い顔を地面にこすりつけ相手の手足を斬り動きを封じるNo.1史上最も醜く最も陰惨な闘い方をする。「泥を咬み砂を貪るような技」ということからロクサーヌに、「塵喰いのカサンドラ」と命名された。 カサンドラは覚醒者討伐といえどもチームを組まず1人で挑み、どんな相手でも傷ひとつ負うことなく勝利していた。当時のNo.2でさえ実力に大差があると言われ、圧倒的な強さや謎に包まれた闘い方などから生前から神格化され、他の戦士から敬遠されていた。実際は技の異質さを見た仲間の戦士が次々に彼女から離れていくことによる孤独を隠すためのものであり、闘う姿を見られる事を嫌っている。ロクサーヌの見立てでは塵喰いの技を使わなければNo.5程度の実力。 戦士時代に当時No.35だった友の戦士をロクサーヌにより半ば愉快犯的に見殺しにされたことに激昂し、暴走。塵喰いの技を使い組織の戦士達を斬り伏せるも、ロクサーヌに大剣の柄を使って動きを止められ、妖力解放の限界を超えた時点で周りの戦士に八つ裂きにされた。全身に受けた傷は126に及んだが、それでも絶命まで数時間かかったとされる。 その後ダーエの手で蘇りミリア達の前に現れた際にはその時の記憶を失っていたが、戦いを続けるうちに記憶を取り戻しロクサーヌへの憎悪が蘇ったことで暴走し覚醒し新たなる「深淵の者」となる。仰向けになった巨大な人間の胴体を模した覚醒体から、先端に自身と同じ顔がついたろくろ首のような触手を地面すれすれに振るう戦い方でロクサーヌを標的に攻撃、ロクサーヌも覚醒し戦闘となるが、最終的にロクサーヌを触手で貫き、彼女の身体を一片残さず喰らいつくした。闘いの後は残った戦士たちを襲うことなく、プリシラが封印されている融合体のあるラボナへ向かう。 その途中、カサンドラの足を止めようとする戦士・覚醒者達と戦闘になる。カサンドラから具象化したプリシラを討ち取られたことにより、その支配から解放された。そして、覚醒者達を「倒すべき敵である」と自らの意志で攻撃を始め、その圧倒的な力を見せる。戦士たちの作戦でプリシラのもとへ導かれ、集団でプリシラを襲う。戦いの中、唯一苦戦する描写がなかったが、クレアの高速剣で重傷を負ったプリシラにその存在を根こそぎ喰らわれる。しかし、蘇ったテレサの一喝でプリシラから分離、戦士の姿になってテレサと戦う。塵喰いの技を存分に使い満足したところで、テレサに礼を言いながら切り捨てられた。
※この「蘇った歴代のNo.1(新たなる深淵の者)」の解説は、「CLAYMOREの登場人物」の解説の一部です。
「蘇った歴代のNo.1(新たなる深淵の者)」を含む「CLAYMOREの登場人物」の記事については、「CLAYMOREの登場人物」の概要を参照ください。
- 蘇った歴代のNo.1のページへのリンク