荘園 (日本)とは? わかりやすく解説

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荘園 (日本)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/29 17:38 UTC 版)

日本荘園(しょうえん)とは、古代・中世(8世紀から16世紀)に存在し、権門(中央の貴族公家武家の棟梁)・大寺社など)が収入を得るために領有支配した農地とその周辺の山野を含む土地を指す[1]


注釈

  1. ^ すなわち荘園制が確認できる期間が日本の中世の時期であり、中世における日本国の範囲である。
  2. ^ 日本律令制下の土地制度は、唐の均田制をもとに構築されていた[要出典]
  3. ^ 中には応神天皇聖徳太子による寄進など、墾田永年私財法どころか公地公民制成立以前の由来を主張する荒唐無稽なものも含まれていた[要出典]
  4. ^ その後、官物は年貢に、雑役は公事になる[要出典]
  5. ^ この権限は強く、例えば、若狭国にあった摂関家の荘園が国司に公験不備を指摘され接収され、関白藤原頼通も、国司の判断を妥当とした例がある(『小右記』万寿2年9月1日・13日条)。

出典

  1. ^ 岡野友彦「日本の荘園はなぜ教えにくいか」『歴史研究』51号、愛知教育大学歴史学会、2005年3月、1頁。
  2. ^ 岡野友彦「日本の荘園はなぜ教えにくいか」『歴史研究』第51号、愛知教育大学歴史学会、2005年、8-9頁、NAID 40007112750 
  3. ^ 工藤敬一『荘園の人々』筑摩書房、2022年、016‐017頁。ISBN 9784480510945 
  4. ^ 佐藤 2007, p. 114.
  5. ^ 『荘園史研究ハンドブック』 2013, p. 3.
  6. ^ a b 『荘園史研究ハンドブック』 2013, p. 5.
  7. ^ 『荘園史研究ハンドブック』 2013, pp. 4–5.
  8. ^ 伊藤 2021, p. 6.
  9. ^ a b c d 伊藤 2021, p. 8.
  10. ^ a b 伊藤 2021, p. 7.
  11. ^ a b c d e 伊藤 2021, p. 11.
  12. ^ a b c d e f 伊藤 2021, p. 12.
  13. ^ 第2版,日本大百科全書(ニッポニカ), 世界大百科事典. “百万町開墾計画とは”. コトバンク. 2021年12月7日閲覧。
  14. ^ 当時の日本の耕地の総面積が89万町歩であったことからも100万町歩というのはあまりに広大であり、農民の労役が10日間と極めて短く、報償が勲位や位階であった。
  15. ^ a b c d 第2版,世界大百科事典内言及, ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,百科事典マイペディア,旺文社日本史事典 三訂版,世界大百科事典. “三世一身法とは”. コトバンク. 2021年12月7日閲覧。
  16. ^ 伊藤 2021, p. 16.
  17. ^ a b c d 伊藤 2021, p. 17.
  18. ^ 保立道久『中世の国土高権と天皇・武家』第1章 平安時代の国家と荘園制 (校倉書房、2015年)
  19. ^ 坂本 2015, p. 15.
  20. ^ 佐藤 2007, p. 108.
  21. ^ a b c d 守田 2023, p. 15.
  22. ^ 『荘園史研究ハンドブック』 2013, pp. 66‐67.
  23. ^ 日髙勝博「教室レポート 荘園制をいかに教えるか : 荘園公領制の教材化試案」『歴史と地理』第687号、山川出版社、2015年、15‐18。 
  24. ^ 西田友広『荘園のしくみと暮らし』松江市歴史まちづくり部史料調査課、2021年、9‐10頁。 
  25. ^ 西田 2021, p. 10.
  26. ^ a b 工藤 2022, pp. 028‐029.
  27. ^ 伊藤俊一『荘園』中央公論新社、2021年、90‐91頁。ISBN 9784121026620 
  28. ^ 『荘園史研究ハンドブック』 2013, p. 80.
  29. ^ 佐藤 2007, pp. 108–109.
  30. ^ 岡野 2005, pp. 6–7.
  31. ^ 坂本 2015, pp. 21–22.
  32. ^ 廣田浩治「インタビューによせて」『Link : 地域・大学・文化 : 神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター年報』第5巻、神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター、2013年、61頁。 
  33. ^ 古澤直人「高橋一樹著, 『中世荘園制と鎌倉幕府』」『史学雑誌』第114巻第8号、史学会、2005年、104頁、NAID 110009691370 
  34. ^ 佐藤 2007, p. 106.
  35. ^ 伊藤 2010, pp. 15–17, 479–482.
  36. ^ 渡邊太祐「中世後期の交通事情と荘園年貢 : 備中国新見荘を事例として」『交通史研究』第75巻、交通史学会、2011年、15‐16。 
  37. ^ 『室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界』、清水克行、2021年6月発行、新潮社、P229
  38. ^ 畠山亮「中世後期村落に於ける領主についての一考察」『法制史研究』第2001巻第51号、法制史学会、2001年、11頁。 
  39. ^ 鍛代 2023, p. 42.
  40. ^ 鍛代 2023, pp. 45–46.
  41. ^ 神田千里『信長と石山合戦―中世の信仰と一揆―』(吉川弘文館、2008年)
  42. ^ 梅野正信、川野恭司「日本史教育における「荘園」制学習の考察」 『鹿児島大学教育学部研究紀要. 教育科学編』41巻、 鹿児島大学、1990年3月、27頁。
  43. ^ 新出高久「寄進地系荘園をどうとらえるか」『日本史かわら版』第4号、 帝国書院、2017年11月、8頁


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