花鹿の夫候補
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倣立人(ファン リーレン) 声 - 森川智之 / 幼少時代 - 井上麻里奈 華僑の大財閥・倣家の若き総帥。幼い頃から倣家の次期総帥として英才教育を受けて育ち、若くして辣腕を揮うやり手の実業家。父親によって9歳の時に花鹿と引き合わせられ、以来花鹿から兄のように慕われる。知的な美貌をもつ長身の中国人で、外面はいいが内面はひねくれ者。周囲ばかりか自分自身をも騙してきたが、そのことをルマティに見破られる。初登場時は19歳。 倣財閥の総帥を退いた後は数年を花鹿とギヴォリで過ごすが、後にハリーからバーンズワース財閥の会長職を引き継ぐ。 ユージィン・アレキサンドル・ド・ヴォルカン 声 - 小野大輔 フランスの貴族・実業家ヴォルカン男爵家の三男。立人の天敵で、彼との会話のシーンでは嵐が吹き荒れる描写となり、居合わせた他の人物を困惑させる。美しいプラチナブロンド、緑と黄金色の斑の瞳の稀有な美貌の持ち主で、泰然自若とした雰囲気を持っているが、若干嫌味な性格をしている。魔的な魅力で老若男女を虜にし、権力者にも崇拝者が多い。自殺した女性は皆、潜在的に自殺願望があったと語る。自身に相似する容姿の第二子アランを溺愛した母親を憎悪するオーギュストが死亡したアランの精子を凍結保存して15年後に3人目の妻クリスティンに産ませた人工授精による死後懐胎子。それにより父オーギュストが母親と弟に復讐を図ったことを9歳の時にクリスティンの日記を読んで知り、自身の生命を含めて世界の何事にも執着を持てず、母親が自殺した年齢と同じ19歳の誕生日に自ら命を断とうとしていたが、花鹿に救われ、彼女を愛するようになる。実は父オーギュスト(生物学上は伯父)を心から慕っており、罪の証として生を受けた自身は消え去るべきだと考えていたのだった。花鹿からは彼女のかつての愛豹「ムスターファ」の名で呼ばれている。初登場時は19歳。 特別編「フルール・ド・グラス」で、ドミニクに自身を殺して貰おうとして彼女に自殺され、ドミニクの親友クロエに自殺の真相を聞かされても心を凍てつかせていた時期だったため、何も感じずに去ってしまう。5年後、花鹿との出会いで心が救われドミニクの墓に一輪の花を供える。本編でからかったノエイにマゾと言われてショックを受けるが、特別編「STRAY SHEEP」で花鹿が軋むような苦痛をくれることで生きていると感じるため、ルマティにも「Mな奴」と評される。 ルマティ・イヴァン・ダイ・ラギネイ 声 - 浪川大輔 / 幼少時代 - 溝邉祐子 東南アジアの小国ながら石油資源で急速な近代化を遂げたラギネイ王国の第2王子で第二王位継承者。王子らしく傲岸不遜な振る舞いも目立つが、天真爛漫で真っ直ぐな性格。賢王マハティ似の容貌と、初代国王サマキス、マハティの代から遡って10代前の国王イマス、そしてルマティで先祖返り(隔世遺伝)により、現在のラギネイの王族の中で唯一の「オリエント・ブルー(鈍い碧)の瞳」を持って生を受けた。その容貌と天性のカリスマ性ゆえに国民からの人気が高く、兄である第一王子を慄かせているが、本人はそれに気づかず心から兄を慕っている。花鹿とは従兄妹同士にあたる。立人に対する想いを自覚していなかった花鹿と彼女にキスしたことで嫉妬しながらも見ないふりで去った立人の姿を見て、自身が何もしなくても存在や行動がソマンドを傷つけていたことに気づき、同時に立人の「倣家の総帥」という擬態と自分自身の心すら欺こうとする強烈な自制心ゆえの演技にも気づき、花鹿と立人が相思相愛になるも「倣家」のフィルター越しにしか見ていなかった曹に引き裂かれそうになった時、ノエイを派遣して2人を援護した。初登場時は14歳。 特別編「後宮物語」でマハティの第二正妃セレイラが夢の中で「マハティに瓜二つの碧い瞳の少年」を見た。 カール・ローゼンタール 声 - 福山潤 バーンズワース家と対立関係にあり、「アメリカの見えざる政府」ともあだ名される名門財閥「ローゼンタール家」の長男。金髪で理性的な容貌の青年。仕事のできる切れ者だが、根が優しく非情になりきれない面も。幼い頃のトラウマから閉所・暗所が苦手で、突然そのような状況に陥ると発作を起こしてしまう。花鹿が傍にいると発作が早く収まることから花鹿に対し安らぎを覚え惹かれる。財閥の対立関係を越えて花鹿に協力する良き理解者。初登場時は20歳。 ローゼンタールの跡継ぎとしてしか見ない父ネルソンに不満を抱くという幼稚な反発から余計に花鹿のために行動するが、それが父親の唯一の愛情表現だと知る姉イザベラに深く憎悪される。ボディーガードを使って強盗に見せかけてハリーの出生の秘密を記した調査書を奪わせるが、ネルソンに覆面を剥がされて自身の差し金だとバレてしまい、裏切られたショックで昏倒させてしまう。実の父親が余命幾ばくも無い身となったのに、何も感じない自分自身に絶望する。しかし、ナジェイラに「不安だから好きになるの?」と問われ、意識が戻った父親に名前を呼ばれて涙を流すことに驚く。一番上の姉イザベルに唯一愛されていながら不幸だと思い込んでの裏切りを非難された。
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