空港アクセス鉄道計画とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 空港アクセス鉄道計画の意味・解説 

空港アクセス鉄道計画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 16:05 UTC 版)

熊本空港」の記事における「空港アクセス鉄道計画」の解説

阿蘇くまもと空港へのアクセス手段自家用車及びバス依存しているため、朝・夕ラッシュ影響を受け、「定時性」「速達性」「大量輸送性」の確保課題となっている。そのような中、インバウンド増加しさらには空港コンセッション方式導入により、今後空港利用者大幅な増加見込まれていることから、熊本県において、鉄道による空港アクセス改善検討されている。なお、旅客者数が本空港上回る国内空港のうち空港連絡鉄道整備されていないのは、九州自動車道溝部鹿児島空港IC隣接し車・バスによる利便性が高い鹿児島空港のみとなっている。 熊本県においては1997年から断続的にアクセス改善のための調査が行われており、2005年から2007年にかけて豊肥本線から延伸する鉄道計画検討実施2005年鉄道延伸熊本市電延伸IMTS等のシステム比較検討2006年度豊肥本線三里木駅からの空港へ鉄道新線ルート事業費調査2007年度需要調査行ったものの、2008年6月採算性確保が困難として凍結された。 その後航空機乗降客数着陸回数増加外国人旅行者増加空港周辺地域における人口増加九州新幹線全線開業熊本県民総合運動公園利用者増加熊本地震からの創造的復興のための「大空港構想 Next Stage」におけるアクセス改善明記空港コンセッションによる民間委託・新ターミナルビル建設等による空港利用者の増加といった環境変化背景として、2018年度改め概略調査が行われた。交通システム検討については「豊肥本線延伸」「熊本駅からのモノレール」「健軍町停留場からの市電延伸」が検討され空港アクセス改善事業スキーム財政負担等の観点から総合的に検討し定時性速達性、大量輸送性に優れ事業費相対的に低く抑えることができ、併せて採算性見込める鉄道延伸」が最も効果的かつ、より早期実現できる可能性が高いとされた。さらに、鉄道延伸ルートについては「三里木駅」「原水駅」「肥後大津駅」の3ルート検討され県民総合運動公園運転免許センター付近に中間駅設置可能である三里木ルートを軸に検討進めるとされた。概算事業費はこの時点で約380億円。事業スキームについては、県が中心に設立する第三セクター鉄道鉄道施設整備し効率的な運行を行うため、JR九州運行委託し、国から最大限支援を得ながら県が残る整備費負担し運行開始後、既存路線豊肥本線等)の増収効果見込まれるJR九州から事業費3分の1上限協力を得る方式をもとにJR九州協議実施するとされた。 2019年度鉄道・運輸機構委託した詳細調査では、「三里木から緩やかにカーブし国道57号線沿いの市街地高架超える約9.3のA1ルート」「A1と同ルート市街地地下線越えA2ルート」「三里木から急カーブ市街地地下線越える約9.0kmのBルート」「空港周辺施設迂回し地下線用いる約10.7kmのCルート」が提示され概算事業費は最低のA1ルート437億円、最高のCルート561億円とされた。需要予測は、熊本国際空港株式会社2051年空港利用者622万人想定目標値前提に、2029年開業時空港利用者3500人・一般利用4000人の計7500人とされた。事業採算性は、現行の国の補助制度補助18%)を前提とした場合単年度黒字化までに32年累積黒字40年以内黒字化困難とされた。一方、国と県それぞれ3分の1補助する独自スキーム前提とした場合、単年・累積とも黒字化2年算出された。なお、2018年調査1.5算出されていた費用便益比算出至らず新型コロナウイルスによる航空需要激減もあり2020年6月12日には蒲島郁夫県知事事業再検討表明継続調査実施することとし事業費縮減目的とした構造工法見直し費用便益分析調査交通システム比較再調査実施した併せて有識者交通事業者経済界などの代表で構成する空港アクセス検討委員会設置された。 2021年6月公表され継続調査結果では、最短ルート2019年度調査Bルート)を基本トンネル等の構造工法見直すなどし、概算事業費は税抜きで435450億円、需要利用者数の予測5000人とされた。国と県がそれぞれ3分の1補助する独自スキーム前提とした場合開業33年目で累積黒字転換可能と算出された。なお2019年度調査算出に至らなかった費用便益分析については、30年間で便益比1.04と算出され国の予算化の目安である「1」を上回った2021年11月半導体受託製造ファウンドリ)の世界最大手である台湾積体電路製造TSMC)の熊本県内への進出決定を受け、鉄道計画について三里木ルート案加え、より効率的効果的なルートについて検討することを知事表明する同年12月には空港周辺地域の人や物の流れの変化踏まえて同地域の可能性最大化するため、TSMC進出予定地に最も近い原水駅分岐する原水ルート」や豊肥本線電化区間終点である肥後大津駅から分岐する肥後大津ルート」についても調査実施することを表明した。なお、県や沿線自治体構成する南阿蘇鉄道再生協議会」は、南阿蘇鉄道高森線列車立野駅から肥後大津駅まで乗り入れさせる構想推進している。JR九州もこの乗り入れ構想協力する意向示しており、2021年10月立野駅構内改良工事設計着手した乗り入れ開始時期JR九州南阿蘇鉄道協議して正式決定するが、2023年夏の高森線全線復旧同時想定されている。肥後大津ルート採用され場合は、空港から乗換え1回高森線沿線行けるうになる

※この「空港アクセス鉄道計画」の解説は、「熊本空港」の解説の一部です。
「空港アクセス鉄道計画」を含む「熊本空港」の記事については、「熊本空港」の概要を参照ください。


空港アクセス鉄道計画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 21:12 UTC 版)

白市駅」の記事における「空港アクセス鉄道計画」の解説

以前当駅から広島空港空港アクセス鉄道敷設する計画があった。JR西日本空港アクセス鉄道との直通運転申し入れたもののJR理解得られず、広島県事業化断念した詳細は「広島空港」を参照

※この「空港アクセス鉄道計画」の解説は、「白市駅」の解説の一部です。
「空港アクセス鉄道計画」を含む「白市駅」の記事については、「白市駅」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「空港アクセス鉄道計画」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「空港アクセス鉄道計画」の関連用語

空港アクセス鉄道計画のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



空港アクセス鉄道計画のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの熊本空港 (改訂履歴)、白市駅 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS