生涯と代表作とは? わかりやすく解説

生涯と代表作

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 02:52 UTC 版)

ルイス・バラガン」の記事における「生涯と代表作」の解説

1902年メキシコ第二の都市ハリスコ州グアダラハラ地主階級の家に生まれる。 父ファン・ホセ・バラガンが購入した同州のマサミトゥラの大農園少年時代を過ごす。1919年グアダラハラの自由工科大学土木工学科入学し水力工学専攻1923年卒業した技術者目指していたが、在学中にほぼ完全な独学建築学んだ。 父の援助により1925年から1927年にかけて、スペインフランスモロッコ広範囲にわたる旅に出たフランスではパリ万国博覧会作家造園家フェルディナン・バック知り合い彼の造った庭「レ・コロンビエール」及びその著書触れランドスケープ・アーキテクチャー重要性学び強い影響受けたスペインではアルハンブラ宮殿ヘネラリフェ宮殿イタリアでヴィラの庭を訪れ地中海文化から強い影響受けた1931年再度ヨーロッパへ出かけ、フランスで建築家ル・コルビュジエ講座出てモダニズム建築学びサヴォア邸等のル・コルビュジエ設計住宅訪ねたドイツではヴァイセンホーフ・ジードルング訪ねた。それらもまた彼に強い影響与えた1927年から1936年にかけて、彼はグアダラハラ実家農園管理行いながら、一家長男ファン・ホセの下でコルビュジエバック影響受けた住宅等多数設計した1935年活動の場首都メキシコシティ移した1936年農地改革によってグアダラハラ所有していた土地を失う。 彼はメキシコシティ自宅建設しオルテガCasa Ortega最初自邸1943年、および死ぬまで住んだ家であるバラガンCasa Luis Barragan1947年-1948年)、庭園設計などさまざまな建築的実験試みた1945年、彼はメキシコシティ南部郊外溶岩台地、エル・ペドレガル・デ・サン・アンヘル(Pedregal de San Ángel)において郊外住宅地都市計画取り組んだ。この土地は約2500年前起きた火山爆発によってできた溶岩覆われ土地で、当時買い手つかない荒れ果てた土地であったバラガンはこの荒れ地注目し投資家共同購入し分譲住宅地として販売した。これが当たり、以後、彼は住宅開発計画家として数々のプロジェクトを手がけ、大きな成功を収めることとなった1952年同じくメキシコシティ南部トゥラルパンTlalpan)にある歴史的建築、カプチーナス修道院礼拝堂(Convento de las Capuchinas Sacramentarias)の再建改修工事請け負う以後7年にわたり彼が私財心血を注いだトゥラルパン礼拝堂(1953-60)は、暖色塗られ簡素な造形礼拝堂内に光があふれる彼の代表作のひとつとなった1957年、彼はメキシコシティ北部郊外都市ナウカルパンNaucalpan)に同年建設され中級高級住宅地、シウダード・サテリテ(Ciudad Satélite、「衛星都市」)の高速道路中央分離帯ランドマークとなる塔、サテライト・タワー設計した。これは画家のヘスス・レイエス・フェレイラ(Jesús Reyes Ferreira)と彫刻家マティアス・ゲーリッツ(Mathias Goeritz)との共同作業でできたもので、さまざまな高さとさまざまな色(赤、青、白、黄)の、断面三角形四角い塔であり、見る角度によってさまざまな表情をみせるものである同じく1957年、彼は住宅地ラス・アルボレダス(Las Arboledas)をシウダード・サテリテの数キロ先に設計し噴水なども作った1964年同じくシウダード・サテリテの近くにロマス・ヴェルデス(Lomas Verdes、緑の丘)という中級住宅地設計している。 1975年、彼は最後作品となる住宅ヒラルディ邸Casa Gilardi*(1975-77))を設計する屋内プール設け、光が室内さまざまな色の壁や水面降り注ぐ空間は、彼の集大成とも呼べるものである1976年にはニューヨーク近代美術館回顧展企画された。建築家エミリオ・アンバース著した同展のカタログ『THE ARCHITECTURE OF LUIS BARRAGAN』によって、バラガン晩年になり世界的な注目浴びることになる。 1980年にはプリツカー賞受賞1982年パーキンソン病悪化のため引退1988年に彼は自宅逝去した。86歳。彼の自宅アトリエであったバラガン邸は、2004年ユネスコの世界遺産登録された。

※この「生涯と代表作」の解説は、「ルイス・バラガン」の解説の一部です。
「生涯と代表作」を含む「ルイス・バラガン」の記事については、「ルイス・バラガン」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「生涯と代表作」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「生涯と代表作」の関連用語

生涯と代表作のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



生涯と代表作のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのルイス・バラガン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS