源氏軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/11 16:31 UTC 版)
鎌倉都市に本拠地を置き、関東を支配圏とする。横浜には清和源氏家を支えるための一族、北条家の邸宅がある。「源氏」が死に、克己と入れ代わったことはわずかな者しか知らない。 「源氏」 源 頼朝(みなもとの よりとも) 清和源氏総大将。23歳。左目は生体機械の義眼であるが、これは元服の儀式中に、兄の今若と乙若が手引きした平氏軍の刺客に左目を射抜かれたためである(「義経記」)。中立地帯、東京都市で暗殺されかかった幼馴染の清盛[弟]を庇って毒矢を受け、その10日後に死んだ。12歳まで平氏軍の人質として京都都市の春奈城に幽閉され、清盛[弟]と一緒に育った。総大将になってからは、カリスマとして兵達に愛され、「源氏」が居るだけで士気が違った。穏やかで優しい人物だったが、誰よりも恐ろしい冷酷な一面も見せる。戦では、周子の作った白の鎧しか着なかった。 元服以降「源氏」と名乗る。 源 義経(みなもとの よしつね) 別名、沙那王(しゃなおう)。23歳。「源氏」の腹違いの弟。左目は義眼である。武術に秀でる。源氏軍義経隊隊長。義経隊は源氏軍一の精鋭遊撃隊であり奇襲戦法を得意とする。義経は血気盛んな性格で頭を使うのは苦手だが気は優しい。恋愛対象として「源氏」を愛していた。「源氏」の身代わりとして克己を扱い、肉体関係も結んだが、次第に克己本人に惹かれてゆく。平氏軍華井の源氏軍本拠地襲撃と同時期に発生した地震により、一時期日本へ流されてしまうが、桜の船で「日本国」へ戻った。 牛若丸と呼ばれていた13歳の頃、平氏軍によって京都都市にある鞍馬山の鞍馬寺に閉じ込められていた。しかし鬼一法眼によって逃がされる。「源氏」の元へ合流する途上、五条大橋で弁慶の千人切りの千人目の相手となり、弁慶を仲間とする。 占い師に以下の予言を受けている。義経と血で繋がる全ての者を失う。 大切な人、愛し合える相手と巡り会えるが、その全員と別れることになる。 その運命から逃れる方法は無いが、最後に運命の女と会える。その女が義経に全てを与えてくれ、義経は伝説のような人生を生きる。運命の女が義経の子供を産んでくれる。 武蔵坊 弁慶(むさいぼう べんけい) 22歳。源氏軍義経隊参謀。沈着冷静な策士である。義経が総てであり、義経のためにのみ、源氏軍を勝利に導こうとしている。義経より先には死なないと決めている。義経、政子、海尊以外の者に対しては冷酷である。「源氏」の死亡を隠すため、克己を「源氏」の身代わりにし、影武者として仕立て上げようとする。その為には鎧師・周子を納得させる必要があり、克己を「迷宮」にチャレンジさせた。平氏軍華井の源氏軍本拠地襲撃時、志願兵として訪ねて来た海尊と十年ぶりに再会する。政子の父親代わりであるが、政子の恋愛に関しては傍観者の立場をとる。 鎧師の周子とは肉体関係があり、合戦が終わったら結婚をしようという手紙も送っている。 12歳の頃、鞍馬山の天狗として、海尊と二人で天狗の面を付け、盗賊まがいのことをしていた。退屈な世の中でつまらなく生きるなら死んでやろうと思い、五条大橋で千人切りを始め、自分を阻める同等の力を持つ者を探していた。千人目で義経に負け、義経と共に行くことにする。海尊とは別行動をとることになったが、お互いの一方が誰かに殺されたら必ず残りの片方が仇を取る、と約束している。 北条 政子(ほうじょう まさこ) 北条家の長女。15歳。「源氏」の妾となる予定で、「源氏」のそばに居るために7歳の時から戦場におり、行軍の中で弁慶に育てられた。「源氏」を愛していた。気立てが良く根性もある元気な少女。克己に出会って恋し、克己が桜だけを愛する男だと知りつつも、その恋情を深めていく。 北条 宗時(ほうじょう むねとき) 北条家長男。政子の兄。 北条 義時(ほうじょう よしとき) 北条家次男。政子の兄。 木曾 義仲(きそ よしなか) 長野県にいるという「源氏」のいとこ。 子供の頃は正体を隠し、「常陸坊海尊」という名で、弁慶と行動を共にしていた。子供の頃に弁慶と別れた後、瀬戸内水軍と戦をし、顔の左側に傷跡を作り、髪が真っ白になった。平氏軍華井の源氏軍本拠地襲撃時、「海尊」として再び弁慶の下に現れ、源氏軍下で行動する。 第二部で、義仲の正体を皆に伝えるとともに、息子がいることを明らかにした。また友絵から告白されるも断り、逆にトモエへ想いを伝える。 伊勢(いせ) 源氏軍の兵。 一角獣(いっかくじゅう) 伝説上の生物。「源氏」の愛馬であり、「源氏」以外扱えない。「源氏」以外、誰も見たことの無い本当の姿がある。テレパシーで克己と会話をする。 今若(いまわか) 頼朝、義経、乙若の兄。年下の頼朝が清和源氏の総大将になるのが気に食わず、頼朝の元服式に平氏の刺客を紛れ込ませ、頼朝を暗殺させようとした。 乙若(おとわか) 頼朝、義経の兄。今若の弟。今若と同じ行動をとった。 静(しずか) 第二部より登場。義経が偶然知り合った少女。
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