書評・他とは? わかりやすく解説

書評・他

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:30 UTC 版)

丸谷才一」の記事における「書評・他」の解説

戦後大学院生の頃に洋書輸入解禁になり、篠田一士とともにイギリス雑誌『ニュー・ステイツマン』『サンデイ・タイムス』『オブザーヴァー』などを購読するようになって書評欄面白さ気づきイギリス書評文学になっていることの衝撃を受ける。それは内容紹介本の評価書評には文章を読む楽しみがそなわってなくてはならないこと、批評性(これが最も重要なことと丸谷は考えていた)である。そして1970年から『朝日新聞』、次いで1972年から『週刊朝日』の書評1977年から『文藝春秋』の「鼎談書評」も担当していたが、1991年に『東京人』誌で新聞書評批判したのが『毎日新聞編集局長斎藤明の目に止まり毎日新聞書評欄大刷新を行った際(1992年)には同社委嘱によって顧問就任企画段階から深くかかわり特色ある紙面づくりに大きく寄与した。同顧問2010年辞した書評文芸一つとして見なすべく主張し毎日書評賞発足させた。書評長さ四百字詰原稿用紙3.5と5のふたつにする。リヴューアーの名前を大切にし、大きく出す。本の選択編集会議など開かずに、リヴューアーがほんとうに扱いたい本を扱う。希望重なったときは、先着順全体明る雰囲気にするために、第1ページ和田誠イラスト大きく使うなど。『週刊朝日』では井上ひさしとともにパロディ百人一首』の選者務めた。 1961-63年には『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』で福永武彦中村真一郎の後を継いで探偵小説批評「マイ・スィン」を連載英文学伝統延長線としてのミステリ作品批評行い、またレイモンド・チャンドラープレイバック』での主人公フィリップ・マーロウ台詞しっかりしてなかったら生きていられない優しくなれなかったら生きている資格がない」を紹介し、これがのちに「強くなければ生きていけない」「タフなければ生きていけない」などとして有名になって、映画『野性の証明』(1978年)の宣伝コピーにも使われた。 杉本秀太郎京都円山公園しだれ桜花見行った時のことを書いたエッセイ御廟」では、「宵」という言葉生み出したエッセイ書店必要なもの」で、書店ではロッカー置いてはどうかと書いたところ、八重洲ブックセンターではこれを取り入れて「丸谷さんロッカー」を置くようになった連載エッセイ挿絵や、エッセイ本カバー挿絵などについて、その多数和田誠担当している。 芥川賞1978年第79回から1985年第93回まで。1990年103回から1997年118回まで)、谷崎潤一郎賞1978年第14回から2005年第41回まで)や読売文学賞1981年度第33回から2004年度第56回まで)、野間文芸賞1988年第41回から1993年第46回まで)、文学界新人賞1970年下期第31回から1975年上期第40回まで)、中央公論新人賞1975年再開第1回から1994年第20回まで)、群像新人文学賞1978年第21回から1980年第23回まで)、講談社エッセイ賞1991年第7回から1997年第13回まで)、毎日書評賞(丸谷の提案創設第1回から2010年第8回まで)、朝日新人文学賞朝日新聞社1989年から1993年まで)、文の甲子園文藝春秋1991年から1997年まで)などの選考委員長年にわたり務めた村上春樹才能早くから見いだし、村上デビュー作風の歌を聴け』を群像新人文学賞において激賞また、受賞はしなかったが芥川賞選考においても村上強く推した。丸谷は生前村上ノーベル文学賞受賞祝辞用意しており、村上弔問行った時にこの幻の原稿息子さんから見せられた。

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