戦闘ゾイド(メカ生体)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 11:03 UTC 版)
「ゾイド (架空の生物)」の記事における「戦闘ゾイド(メカ生体)」の解説
ゾイドのうち、改造が施された生体兵器(サイボーグ兵器)としてのゾイドを「メカ生体」と分類する。野良化したゾイドや、BLOXのような人工ゾイド群もここにカテゴライズされる。 ZAC1850年頃には家畜ゾイドに騎乗用の手を加えたものが登場していたが、ZAC1930年頃になると次第にゾイド自体に手を加え、四肢を人工パーツに取り替え、簡易なコクピットが増設され、人が扱えないほどの投石機やボウガンなどを装備するようになった。また、ZAC1900年以降にはゾイドコアに直接命令が伝えられるようになり、コアに簡単な電気信号を送ることでゾイドをコントロール出来るようになった。さらに進むと、コアから連動した武器が開発されるようになり、高い運動性能をも求められるようになった。そこでサイバネティックスパーツと呼ばれる人工パーツで体の一部を置き換えることでそれを解決した。初期のゾイドの戦闘は人がまたがって乗り、武器を持って直接戦うという地球で言えば騎兵としての役割でしかなかった。その後、どんどんと体は人工パーツに置き換え、最終的にはゾイドに直接武装を取り付け、そのスペース確保のためにより大きな動力を取り付け巨大化し、戦闘機獣が誕生した。 また、ZAC2029年頃、太陽系第三惑星(地球)からの移民船、グローバリーIII世号が漂着した。ゾイド人はこの時、地球人と交流し、彼等の持つ高度な科学技術によって次々とゾイドの武装は進化していった。特に惑星Ziでは遅れていたエレクトロニクスの分野がもたらされ、それによってレーザー兵器や誘導するミサイル兵器が誕生し、またレーダーなどによって索敵、照準を合わせる装備が開発された。 戦闘ゾイドは同コストで作られた戦車を圧倒する性能を誇り、メカ生体と化したゾイドの性能は基本的な能力・改造度・ゾイドが本来持ち得る闘争本能に左右され、パイロットとゾイドの相性によっても戦闘能力は変化。ゾイドは強い闘争本能を持つ機体であれば高い戦闘能力を発揮するが、それは同時に搭乗できるパイロットが限定される。逆に、その闘争本能に制限をかければ操縦性が良好となるが、今度は戦闘能力も低下してしまう。また、改造度の少ないゾイドであれば生物故の個体差もあり、同じ機種であっても同一の性能とは限らない。後に開発されたブロックスゾイドではこの個体差も無くなり、制御のために出力も低く抑えられることとなった。 ブロックスゾイドを除き、どのゾイドもバイオテクノロジーによって本来の野生体よりも大型化されており、必ずしも野生体とメカ生体の大きさが同一であるとは限らない。ガイサックも原種はわずか80cmの生物だったが、全長10mまで巨大化されている。ゆえに戦闘ゾイドによっては、ダークスパイナーとスピノサパーのように同一の野生体を用いながらもサイズの異なるものも存在する。ただし、改造の際には野生体のサイズにボディを近づけることでゾイドコアの負担は軽減される。 戦闘用に改造されたゾイドのなかで、戦闘で損傷し、乗り捨てられたゾイドが何らかの形で再び野生化した物は野良ゾイドと呼ばれ、凶暴化していることが多いとされる。こうした野良ゾイドもまた生存に必要なエネルギーや元素を確保すべく他のゾイドを襲撃、捕食することがあると言う。 備考 ゾイドの生命工学が発達する中央大陸戦争以前においては、ゾイドコアを溶鉱炉に漬け込むことで強化する方策や、大きなゾイドコアのみを選別して育てる策によってゾイドコアは大型化されてきたという。なお、バトルストーリー中においてはメカ生体と化すゾイドのコアに「機獣化」と呼ばれる措置が施される事が確認できるが、詳細は不明。 惑星Zi大異変以降、野性ゾイドの激減に伴い戦闘ゾイドには家畜化されたゾイドを使用しているため、野性の本能を失い以前よりも性能が下がっているとされる。この時代に導入されているライオン型やタイガー型のような主力クラスのゾイドも、そのほとんどはコピー品だという。そのため、その後作られたゾイドには古代文明の技術であるオーガノイドシステムによるゾイドの生命力強化が図られることになるが、副作用もあったためライガーゼロ開発以降はその純粋野生体本来の生命力と戦闘能力が着目され、再び野生体を利用するようになる。完全な人工ゾイドであるブロックスはコアブロック1個で野生の小型ゾイド1体分のパワーに匹敵し、コアブロックを4つ持つマトリクスドラゴンやキメラドラゴンで大型ゾイドや巨大ゾイドと同等の出力を発揮する。さらに、後に開発されたTB8によって通常ゾイドと同等のコア出力を発揮する事にも成功している。 1999年以降のシリーズにおいては、ベースとなるゾイドを確保するため、培養、クローニング、オーガノイドシステムを利用した強制的な増殖等が行われている。また、完全な人工ゾイドであるブロックスなど様々な施策が設定された。
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