完全野生体ベース機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 03:00 UTC 版)
一般的に、戦闘用ゾイドを建造する際ゾイドコアをベースにそのゾイドの元の姿と同じような機械の体に組み込むこと、すなわちサイボーグ化する手法が用いられる。しかし、ZAC2056年の惑星Zi大異変により多くのゾイドに保護政策がとられた結果、人工的な培養やクローニングによって個体数こそ安定したものの、ゾイド本来の生命力は低下し、戦闘ゾイドとしての改造後もその性能の低下を余儀なくされた。とりわけ操作性と引き換えにゾイドの生命力と闘争本能を犠牲にしてきた帝国ゾイドはこの傾向が強く、従来の個体を用いたままではその性能向上には限界があった。西方大陸戦争においてはオーガノイドシステムが発掘され、これを導入したゾイドも開発されたが、戦闘力の向上の代償としてパイロットに多大な負担をかけ、操縦が困難になるばかりか、ゾイドの精神破壊を招き寿命を極端に縮める事から、その採用はある日を境に見送られた。そこで、ゾイド開発者は太古より人々の生活に組み込まれなかった完全野生体に着目し、これをベースとした新しいゾイドの開発を行った。これに積極的な姿勢を見せたガイロス帝国では、「U作戦」を展開し、新型ライオン型、ティラノサウルス型ゾイドの開発に成功している。 完成した完全野生体採用ゾイドは上記の問題を解決し、かつオーガノイドシステム搭載機に引けを取らないパワーを獲得。高い反応速度や回復力をも有する機体となったが、パイロットとのシンクロ率によって能力が大きく変化するゾイドでもある。また、該当する野生ゾイドは西方大陸などごく限られた場所でしか確保できず、個体数が少ない上に野生状態で並の戦闘ゾイド以上のパワーを持つ故にに捕獲が非常に困難なため、量産性に欠けるという課題も発生している。
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