崎玉高校
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「おおきく振りかぶっての登場人物」の記事における「崎玉高校」の解説
崎玉高校(さきたまこうこう)は西浦と同地区にある県立農業高校。夏の県大会三回戦での西浦高校の対戦校。部員11名で3年生は1人だけの下級生が中心のチーム。監督は野球素人で攻守共に粗さが目立つが、投手の力と「10割バッター」佐倉の勢いに乗り勝ち進んできた。なお、昨年の大会は部員不足で出場していない。後述の石浪が怪我をしていたため夏は10人しかいなかった。秋の4市大会で西浦と再戦し、リベンジを果たした。 佐倉 大地(さくら だいち) 声 - 福原耕平 捕手、投手、右翼手。右投右打。背番号2。1年生。 西浦戦では5番で出場。呼び名は「大地」。初戦で決勝打を含む6打数6安打5打点、二回戦ではサヨナラ場外本塁打を含む4打数3安打。その打力は彼が打つことを前提としてその前に打率の高い者を並べた打順にも表れている。 生真面目で自分や周囲の言動ですぐに「自分の心は汚れている」と嘆く。周囲からは好かれており、打撃と共にチームの軸となっている。 西浦戦ではチームの精神的支柱となっていることを阿部に見抜かれ、崎玉全体の士気を削ぐ意図で徹底して敬遠されてしまう。最終打席だけは勝負してもらえたが凡退に終わり、もっと一生懸命野球をやる事を決意。 捕手としては強肩で、田島が盗塁を仕掛けるも無理と判断し送球中に帰塁するほどだが、打者がバントの構えをしていると油断して送球が遅れる。また、牽制が好きでアウトに出来ないようなタイミングでもバンバン投げるが、作中では1度もコントロールミスが無い。一方でリード能力はほぼ皆無で、バッテリーを組む市原には「自分の好みを全く覚えない」と頼りにされず、阿部には「役立たず」と評された。 強肩強打で体格にも恵まれており百枝から評価はかなり高いが、阿部には所詮才能だけでやっている選手と思われている。 小学生時には少年野球をしていたが捕手経験は無く、高校入学後に始めた。中学時代は野球部が無く、サッカー部に所属していたが、進学した崎玉高校にはサッカー部が無いため、再び野球部に入った。 市原 豊(いちはら ゆたか) 声 - 小田久史 投手、右翼手。左投左打。背番号1。2年生。 西浦戦では9番で出場。呼び名は「イッチャン」。 右翼手からコンバートされ半年前から投手を始めたばかりで、フォームも固まっていない。変化の大きいスクリューボールを投げるが、腕を捻った投げ方で肘に負担がかかるため決め球以外に使うことは少ない。 投球の組み立ては自身が考えているが、自分の好みを全く覚えない大地に対し「捕手としてもっと頼れたら」と思っている。 勝利への意欲が強く、ミスに甘い小山のやり方に反感を持っていた。 小山 大樹(おやま ひろき) 声 - 藤原勝也 遊撃手。右投右打。背番号6。3年生。 主将。西浦戦では4番で出場。崎玉唯一の3年生。呼び名は「タイさん」。 監督が野球素人のため、他の選手への指示は自身が考えてサインを出している実質的な指揮官。 かつて野球部員が何人も辞めていったことから、現在の部員に対して甘く接するようになってしまった。大会に出場できた事に対して、現存の部員に大きく感謝している。試合中に市原に真意を吐露された後は、西浦の打順変更の真意に気が付くなど思策が冴えるも時既に遅かったが、試合最後まで部員を鼓舞し続ける。 西浦との試合後、帰りの電車で偶然西浦野球部と乗り合わせ、練習試合を申し込んだ。 沢村 真人(さわむら まさと) 声 - 金野潤 一塁手。右投右打。背番号3。2年生。 西浦戦では8番で出場。呼び名は「沢さん」。 サードからの送球を前に出てカットするなど西浦の追加点を防ぐ好守備を見せた。 原田 玲一(はらだ れいいち) 声 - 高橋研二 二塁手。右投右打。背番号4。2年生。 西浦戦では7番で出場。 杉田 亨(すぎた とおる) 声 - 佐藤拓也 三塁手。右投右打。背番号5。1年生。 西浦戦では2番で出場。呼び名は「杉」。 佐倉と同じ一年生で、スクリューの多投で市原の肘のアイシングを手伝ったりしていた。 古沢 淳(ふるさわ あつし) 声 - 井口祐一 左翼手。右投右打。背番号7。2年生。 西浦戦では3番で出場。 上村 良一(かみむら りょういち) 声 - 松尾大亮 中塁手。右投右打。背番号8。2年生。 西浦戦では6番で出場。呆然としていた佐倉のプロテクターを外すのを手伝っていた。 田中 光照(たなか みつてる) 声 - 赤羽根健治 右翼手。右投右打。背番号9。2年生。 西浦戦では1番で出場。眼鏡をかけている。 石浪 智也(いしなみ ともや) 右翼手・捕手。右投左打。背番号9。1年生。 呼び名は「トモ」。6月にアキレス腱を切り、大会直前にもう一度切って夏の大会中は入院していた。4市大会での西浦戦では右翼手として出場していたが、4回裏途中から捕手として出場する。 身長は低いが長打力が有り三橋から本塁打を放ったが、自他ともに認める鈍足である。試合終了後にファミレスで西浦と食事をともにして同じく身長の低い田島に対して本塁打を打てるとアドバイスした。
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