崎田分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 04:21 UTC 版)
潰瘍の治癒状態を分類したもの。1961年に国立がんセンターの﨑田隆夫(後に筑波大学教授)・大森皓次・三輪剛(後に東海大学教授)等が作成したもの。元々は内視鏡観察ではなく当時の主流である「胃透視画像(バリウム造影)」から提唱されたものであるが、内視鏡観察が広く行われるようになってきた現在でも広く用いられている。 活動期(active stage):潰瘍辺縁の浮腫像・厚い潰瘍白苔がある時期A1:出血や血液の付着した潰瘍底はやや汚い白苔の状態 A2:潰瘍底はきれいな厚い白苔の状態 潰瘍辺縁の浮腫像は改善してくる時期 治癒過程期(healing stage):潰瘍辺縁の浮腫像の消失・壁集中像・再生上皮の出現が見られてくる時期H1:再生上皮が少し出現している(潰瘍の50%以下) H2:再生上皮に多く覆われてきている(潰瘍の50%以上) 瘢痕期(scar stage):潰瘍白苔が消失した時期S1:赤色瘢痕 S2:白色瘢痕
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