寒中見舞い
お歳暮・お年賀・寒中見舞
贈答習慣
- お歳暮
- 一年を二回に分けて祖霊(先祖の霊)を迎え、御霊祭のお供え物や贈り物をした日本古来の習わしが起源とされています。実家や日頃お世話になっている方々へ一年間の感謝を込めてお礼の気持ちを贈ります。
- 寒中見舞い
- 小寒の初め(1月5、6日)から大寒の終わり(2月3、4日)の立春前までの約1ヶ月間を「寒中」といって、一年間で最も寒い時期とされ厳しい寒さの季節をお互いに無事過ごせるようにと気遣って贈ります。またこの時期に訪問する時の手土産の献辞に用いたりお見舞い状を送ったりします。また、御歳暮贈答時期が忌中に掛かって外す場合は、この期間に「寒中見舞い」として贈ります。
贈答時期
お返しの次期
- お歳暮
- お互いに贈りあうことがお返しになり、また習慣ともなっています。お歳暮返しをしない場合は、届いたその日の内に電話や礼状で感謝の気持ちを伝えるようにします。
- 寒中見舞い
- お見舞いを受けたら、その日の内に先ず一言お礼の電話か礼状を送ります。気になる方にはお見舞い返しとして御礼を、訪問を受けた場合も御礼の手土産を差し上げるのが礼儀です。
ひとくちMEMO
- 12月初めより遅くとも20日くらいまでには届くように贈るが、年内に届かない場合は御年賀として贈る。
- 特にお返しの必要はないが電話か手紙でお礼の心を伝える。気がすまない場合はお歳暮を贈るのもよい。
- 当方又は先方が喪中の場合でも、お歳暮を贈ることに差し支えはないが、忌中(忌明け祭前)の場合や気になる場合は、時期をずらして松の内以降立春までの間に寒中見舞いの形で贈るのもよい。
ご贈答のマナー
贈答様式 | 贈り元 | 献辞(表書き) | 慶弔用品 |
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お歳暮を贈る | 当方 | 御歳暮 | 【のし紙】花結び祝 |
お年賀を贈る | 当方 | 御年賀 | |
寒中見舞を贈る | 当方 | 寒中御見舞 |
使用例(のし紙/金封/のし袋の様式)
のし紙/金封/のし袋の様式 | 使い方 |
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正月、年始挨拶、寒中見舞
正月(しょうがつ)について
正月という言い方は中国暦(旧暦)の1月の呼称からきており(今では元の旧暦の1月を旧正月と呼び変えている)、本来は1月の1ケ月間をさしていいますが、いつしか松の内のことに変わり、現在では1月1日〜3日までの3日間のことをさしていうのが一般的です。
日本では、古くから季節の筋目に「祖霊祭=又は御霊祭、魂祭り」と言って、先祖を奉り家内安全と五穀豊穣を神に祈願する習慣があり、特に正月は神の祭りごとの行事として、盆が仏教の孟蘭盆会(うらぼんえ)と重なって仏教の祭りごとの行事として盛大に行事が行われてきたようです。
前年に身内に不幸があった場合は、「喪中」と言って年賀状や正月の行事も控え目にする習慣があります。これは江戸幕府が制定した喪に関する法令の「※1服忌令]=ぶっきれい」が根源にあるようです。
- ※1服忌令
- 故人が両親・兄弟姉妹・子供・祖父母・孫のいずれかによって、それぞれの※2服喪期間と忌中期間を定めたもので、明治以降の新政府にも受けつがれましたが、その内の両親の規定である「服喪期間が13ヶ月・忌中期間が49日」が現在に定着し、忌明けを49日としています。
- ※2服喪
- 喪に服してできるだけ外出などを控え身を慎むことを言いますが、服喪期間が13ヵ月間というのは、仏教における風習(故人の逝去の前月を入れて計算する)から向こう1年間ということになります。喪中として年賀状を控えるのは、その期間にかかるお正月のご挨拶になります。
お正月の贈答慣習
お互いの子供達にお年玉を与えあう習慣があり、また日頃大変お世話になっている方宅へ年始挨拶に訪問します。
お年玉
お年玉の詳細説明については、役立つ豆知識「お年玉」をご参照下さい。なお、「お年玉」はお互いにお年玉を与えあうことでお返しになります。
お年賀
年始訪問にてお年賀を受けた時は、お帰り際に答礼の手土産を差し上げるのが礼儀です。
- 年賀タオルの習慣
- 企業間において正月の年始挨拶に粗品として用いられる「年賀タオル」の習慣は、元々小売店が日頃のご愛顧感 謝のお礼として正月三が日の内に、店主自らお客様宅を年始挨拶に訪問する際に持参していたことに由来します。
現在では「タオル」になっていますが、当時は「手拭い」が用いられていました。
昔は外出する際なども「手拭い」はひと時も手放さず持参するほどの必需品で、かつ価格も手ごろであったことから、旧年から新年に変わる機会に使い古したものを新しいものに換えて、「気持ちも新たに今年一年を送ってください」との意味を込め、「新年のご挨拶と日ごろの感謝の心を贈る」お年賀のご挨拶代わりとなる贈答品として用いられていたものが、企業間の年始挨拶の印として用いられるようになったものです。
以前は関東地区独特の習慣であったものが、現在では一部の他地方においても用いられるようになっているよう です。
寒中見舞いの贈答時期
小寒の初め(1月5、6日)から大寒の終わり(2月3、4日)の立春前までの約1ヶ月間を「寒中」といって、一年間で最も寒い時期とされ厳しい寒さの季節をお互いに無事過ごせるようにと気遣って贈ります。またこの時期に訪問する時の手土産の献辞に用いたりお見舞い状を送ったりします。また、御歳暮贈答時期が忌中に掛かって外す場合は、「松の内」を避けて8日以降に「寒中見舞い」を贈るようにします。
寒中見舞い返しの時期
お見舞いを受けたら、その日の内に先ず一言お礼の電話か礼状を送ります。気になる方にはお見舞い返しとして御礼を、訪問を受けた場合も御礼の手土産を差し上げるのが礼儀です。
ひとくちMEMO
ご贈答のマナー
贈答様式 | 贈り元 | 献辞(表書き) | 慶弔用品 |
---|---|---|---|
お年玉を贈る | 身内 身内以外 | お年玉 | 【のし袋】花結び祝/お年玉袋 |
新年挨拶訪問先に手土産を持参する | 当方 | 御年賀 御年始 | 【のし紙】花結び祝 |
当方 | 寒中御見舞 | ||
頂戴した手土産に対するお返し | 当方 | 御礼 松の葉 |
使用例(のし紙/金封/のし袋の様式)
のし紙/金封/のし袋の様式 | 使い方 |
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寒中見舞い
(寒中見舞 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/08 05:49 UTC 版)
寒中見舞い(かんちゅうみまい)は、日本の慣習の一つで、二十四節気の小寒(1月5日頃)から立春(2月4日頃)までの寒中に行う見舞いである。立春を過ぎてからの見舞いを余寒見舞い(よかんみまい)という[1]。
- ^ 寒中・余寒見舞いの基礎知識&マナー
- ^ 寒中見舞いはがき 1989年白梅※裏面白紙 株式会社 マルメイト
- ^ 寒中・余寒見舞い 郵便局
- ^ 喪中の人にも。寒中見舞いを出す時期や文例 富士フイルムの年賀状印刷
- 1 寒中見舞いとは
- 2 寒中見舞いの概要
「寒中見舞」の例文・使い方・用例・文例
寒中見舞と同じ種類の言葉
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