家鳴将軍家御側人十一人衆
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 15:59 UTC 版)
家鳴将軍家に代々仕える御側人の一団。それぞれが完成型変体刀の使い手になり得るだけの技や能力を持っており、第十二話において七花の前に次々と立ち塞がるも、否定姫の策略で使い手と相性の悪い刀を持たされた挙げ句に枷を外した七花に全員秒殺されてしまい、真庭忍軍以上の噛ませ犬で終った。それぞれの変体刀の特性については、後述の「所持者」と「完成形変体刀十二本」を参照。 般若丸(はんにゃまる) 声 - 松井尚吾 妙に目つきの鋭い、前髪を不揃いに垂らした男。口元に般若のような仮面を付けている。絶対に折れない変体刀・絶刀「鉋」と、それによる突き技「報復絶刀」を使用するが、全力の『菊』で絶刀「鉋」を折られ「七花八裂(改)」で倒された。 鬼宿 不埒(おにやどり ふらち) 声 - 宮原弘和 坊主頭に髭面、僧形の男。斬刀「鈍」を使い、七花との戦闘前に五人を斬って「斬刀狩り」を発動させるが、白刃取りで受けて折られ「百花繚乱」で倒された。 七花がたやすく対応できた事から、銀閣の零閃には及ばなかった模様。 巴 暁(ともえ あかつき) 声 - 勝呂美和子 左目に眼帯をかけた女。敦賀迷彩同様に千刀流の使い手で、千刀「鎩」を両手に持ち、部屋中にも突き刺して「地形効果・千刀巡り」を発動させるが、七花に千刀「鎩」を破壊され、迷彩と同じく「鏡花水月」で倒された。 七花が苦手とした迷彩以上の使い手を自称したが、彼が苦手としたのは迷彩の人柄で、千刀巡りそのものではない事には気づいていなかった。 なお、原作では1本しか壊れておらず、「千本のうち一本でも失われたら取り返しがつかない」ため事実上破壊された事になっているが、アニメでは千本すべて砕かれている。 浮義 待秋(ふぎ まつあき) 声 - 高橋研二 総髪の髪を全て後ろに流した男。日本最強の剣士錆白兵の好敵手だった男で、それに相応しく薄刀「針」を壊さず扱う技量を持ち「薄刀開眼」を使う。しかし錆白兵との闘いで薄刀の特性を高いレベルで体験していた七花には通じず、(収集するためできなかった)筋をずらすことで薄刀を破壊されて「花鳥風月」で倒された。 七花によると薄刀の扱いでは白兵には及ばないらしく、原作では「あんたにゃちっとも、ときめかねえ」と言い捨てていた。 なお、原作では額で受けて破壊していたが、アニメでは指で摘んで破壊している。 伊賀 甲斐路(いが かいろ) 声 - 佐々木啓夫 伊賀忍者。体を大きくする忍法「伊賀忍法 筋肉騙し」を使い、規格外の大きさである賊刀「鎧」を着用できた。初手を取ったものの、一度対した経験のある七花には特性も見破られており、空中へ放り投げられ落ちてきたところに「柳緑花紅」を受け、衝撃を逃がす事もできず鎧の中で肉体を破壊され息絶えた。 なお、原作では「中からしか開けられない」という構造上、中の人間が死んだため事実上破壊された事になっているが、アニメでは中の人間ごと破壊されている。 真庭 孑々(まにわ ぼうふら) 声 - 江口拓也 美少年らしい。真庭忍軍の出自だが、先祖は二百年以上前に真庭忍軍を離反、尾張将軍家にのみ忠誠を誓った。物体の重さを操る「真庭忍法 足軽」が使えるため、超重量の双刀「鎚」を扱う事ができた。双刀の刀身を持って柄で攻撃する打撃技「双刀之犬」を使用したが、重量を軽くする事で“超重量の刀による攻撃力”という鎚の特色そのものを失わせてしまい「鏡花水月」で倒された。 その際、七花は「あんたより弱いまにわには、さすがにいなかったよ」と半笑いで吐き捨てた。 胡乱(うろん) 声 - 菊本平 奇抜な意匠の西洋眼鏡をかけた男で、拳法の使い手。悪刀「鐚」を体に刺し、身体を活性化する「悪刀七実」を発動させた。本人は七実を引き合いに出し、健康な肉体に用いた事による更なる優位さを信じていたが、重さを取り除かない状態で「『雛罌粟』から『沈丁花』まで、打撃技混成接続」を打ち込まれ死亡し、悪刀「鐚」も保有していた雷を使い尽くしてしまった。 なお悪刀「鐚」は、原作では普通に心臓から抜け落ちていたが、アニメでは電気が切れたという描写なのか、錆びたように茶色く変色し砕け散っていた。 灰賀 欧(はいが おう) 声 - 儀武ゆう子 豊かな髪を左右に振り分けた女。両手に鉤爪のような武器を備えている。七花が日和号に対して結局は動力切れによる勝利を選んだ事を知っており、自分の命令にだけ従うように設定変更された日和号(微刀「釵」)を従え、「微風東風」と自身による同時攻撃を仕掛けたが、「七花八裂、応用編」で返り討ちにあった。 七花からは「灰賀が一緒に闘うことで、かえって日和号の邪魔になっている」と指摘された。 墨ヶ丘 黒母(すみがおか こくぼ) 声 - 國分和人 何かに怒っているような厳しい表情をした男。尾張一の獰猛者として知られていたが、王刀「鋸」を手にした事で「王刀楽土」が発動し、穏やかな心持ちで七花に対して戦いを避けられないかと説得しようとしたが相入れず、斬り結ぼうとするも首を折られ(原作では「錦上添花」で)死亡した。 その際、七花から「あんたの言葉は汽口のそれと違って、上っ面だけで全然心を打たねえよ」と一蹴された。 皿場 工舎(さらば こうしゃ) 声 - 早見沙織 額に鉢巻を巻き、法被を着た少女。刀身の無い変体刀・誠刀「銓」を割り当てられたもののどうしていいか分からず、七花から戦闘を放棄して逃げ回る「誠刀防衛」の存在を聞くが使えるわけもなく、とりあえず投げつけた。原作では投げた後で接近戦を試みるが「飛花落葉」を受け、アニメでは七花から「とりあえず投げて使えば」と勧められ原作通り投げてみたものの七花にあざやかに膝蹴りで蹴り返され、蹴り飛ばした「銓」が額に直撃し、気絶した。 十一人衆で唯一の生き残り。 呂桐 番外(ろぎり ばんがい) 声 - 中田隼人 恰幅のよい大男。毒刀「鍍」を使ったが、「猛毒刀与」の効果によってほとんど自我を失い、完全に乱心していた。そのため、本来の実力が発揮できないまま「落花狼藉」で倒された。 淡々と十一人衆を打ち破っていた七花も、乱心したその姿に「すぐ楽にしてやる」と同情を思わせる言葉を発していた。
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