学業時代とは? わかりやすく解説

学業時代(ウィーン、1879年-1890年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 03:05 UTC 版)

ルドルフ・シュタイナー」の記事における「学業時代(ウィーン1879年-1890年)」の解説

1879年8月、インツァースドルフ(ウィーンから南東南へ5km離れた近郊都市)への転勤のため、そこから2km離れたオーベルラーに住む。実業学校卒業生には大学入学資格がなかったため、奨学金得て高専に進むことにする。入学までの夏休みには(新学期は秋に始まるので)フィヒテ知識学没頭する10月ウィーン工業高等専門学校(現ウィーン工科大学)の実業学校教職コース[要出典]に入学し、主に数学生物学物理学化学を学ぶ。また、ウィーン大学などでも聴講生として講義聞く事物根本をすべて物質還元して説明する自然科学自身霊的経験とのギャップに悩む。 1880年19歳)、この頃通学汽車の中で薬草収集人フェーリクス・コグーツキ (Felix Kogutzki, 1833-1909) と出会い交友深める。後にトルマウの自宅を度々訪問するようになり、かれを通じて人類の歴史の中で密かに霊的な叡智受け継がれてきたことを知りこれまで人に話してこなかった自分霊的な経験を語る。 1882年21歳)、家族はブルン・アム・ゲビルゲ(ウィーンから南西へ約10km離れた都市)に転居この頃、コグーツキの紹介で、シュタイナー自身が“霊的な教師”と呼ぶ導師マイスター)に出会う。その無名の男から人生についてのアドバイスいくつか受けたという。 『原子論的概念対す唯一可能な批判』と題する論文をフリードリヒ・テオドール・フィッシャーに送る。この頃シュタイナーは、音楽に対して常な難色を示すようになり、決定的なワーグナー主張するうになる(後には「音楽霊的秘儀解釈しようとしているリヒャルト・ワーグナー研究しなければなりません」と語っている)。 1883年22歳)、3月当時著名な出版家ヨーゼフ・キルシュナー(1853年-1902年)は、ドイツ文学史の教授カール・ユリウス・シュレーアー(1825年-1900年)の紹介で、無名学生であった22歳シュタイナー才能注目しゲーテ自然科学に関する著作校訂して序文を書く仕事依頼する(『ゲーテ自然科学論文集』は翌1884年第1巻上梓され、14年後の1897年に全5巻完成)。シュレーアーを通してゲーテ触れゲーテに関する基礎的な研究始めたこの頃ファウスト』を初めて読む。霊を否定する近代自然科学では生命本当の姿を捉えることはできない考えシュタイナーは、自然(物質)と霊(精神)の間の架け橋を示すゲーテ世界観可能性感じる。シュタイナーはシュレーアーの観念論をさらに発展させ、自らそれを「客観的観念論」と呼ぶようになる。ライトリンガーの実験室にて、物理学講座選択し、特に光学に関する知識を得、後の『ゲーテの色彩論』の編集の際に、光の本質理解するための基礎を築く。 10月教職資格取得することなくウィーン工業高等専門学校中退1884年23歳)、木綿商を営むウイーンシュペヒト家で家庭教師としての副業開始する。その10歳になる息子水頭症発達遅れていたが、シュタイナー献身的な働きにより、2年後には健康状態改善されギムナジウム入学することができた(後には医者になる)。哲学者エドゥアルト・フォン・ハルトマンの『人倫意識現象学』の研究専念する1886年25歳)、キュルシュナーからシュタイナー紹介されシュペーマンは、同年10月、『ゲーテ自然科学論文集の副読本として、シュタイナー処女作となる『ゲーテ世界観認識要綱』 (GA2) を出版する1888年27歳)、1月から7月にかけて『ドイツ週報誌』の編集をする。キュルシュナー編集辞典の縁もあり、美学に関する研究進め、特にアレクサンダー・ゴットリープ・バウムガルテンエドゥアルト・フォン・ハルトマン美学史に専念し、その研究内容ワイマールの「ゲーテ協会」にて『新たな美学の父としてのゲーテ』という題名講義によって公開される。ロベルト・ハマーリングの『ホムンクルス』に強い感銘を受けるプロテスタント系牧師興味深い出会いをする。豊富な交友関係とは裏腹に内的な孤独に見舞われる1889年28歳)、初めニーチェの『善悪の彼岸』を読む。ハルトマン初め面会し画家ローザ・マイレーダー (1858年-1938年) とも知り合う。冬にウィーン神智学徒フリードリヒ・エクシュタイン (Friedrich Eckstein, 1861年-1939年) と知り合う

※この「学業時代(ウィーン、1879年-1890年)」の解説は、「ルドルフ・シュタイナー」の解説の一部です。
「学業時代(ウィーン、1879年-1890年)」を含む「ルドルフ・シュタイナー」の記事については、「ルドルフ・シュタイナー」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「学業時代」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「学業時代」の関連用語

学業時代のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



学業時代のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのルドルフ・シュタイナー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS