和太鼓部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 03:40 UTC 版)
松沢 環 (まつざわ たまき) 珠ノ坂女学園高等部に通う1年生の女子。黒髪が美しい清楚な美少女。中等部では生徒会長を務めており、才媛の淑女として、ほかの生徒からはあこがれの的になっている、超がつく優等生。しかし、その振る舞いは現職の市長である父親の松沢林太郎の期待に応えるためのもので、実際の内面は年相応の多感な一面を見せる。また、自分の優等生としてのステータスにしか興味のない同級生に対しても、内心ではうんざりしているため、精神的な疲労感を覚えている。今どきのゲームセンターを不良のたまり場と勘違いしているなど、世俗にはやや疎い一面がある。小さい頃から音楽が得意で、中等部の同級生と比べてピアノもずば抜けてうまかったが、当時の音楽教師だったニッチェに「つまらない音を出す」と言われたことがきっかけで、音楽が大嫌いになってしまった過去を持つ。高等部に進級後、和太鼓部の勧誘をしていた新島マリアと出会い、彼女の感情をありのままにさらけ出した太鼓の音に惹かれ、紆余曲折の末に和太鼓部へと入部した。入部後は松沢環自身の感情に正直になり、思いのたけを和太鼓にぶつけていた。恥ずかしがり屋なところがあり、和太鼓を叩いている最中にかけ声を出すのがとても苦手。反面、生徒会長を務めていた実績から本番には非常に強く、和太鼓の発表会時に過緊張で力を出せない部員に対し、率先して大声を出して全員の士気を高めていた。和太鼓の腕前はまだまだだが、非常に華があるため、表現者としては一流。 新島 マリア (にいじま まりあ) 珠ノ坂女学園高等部に通う2年生の女子。和太鼓部に所属している。天真爛漫な性格で、学園のシスター特待生でもあるため、学校ではつねにシスターの格好をしている。過去に大きな事故に遭い、それ以来言葉を発することができなくなったため、持ち歩いている小さい和太鼓を叩き、その音で他人と意思の疎通を図ろうとする。そのせいで周囲の人々に敬遠されており、生徒会長の御園麗華からは巻田くるると並び、2年生の二大問題児の一人とされている。和太鼓の腕前はまだ未熟だが、感情豊かに和太鼓を叩くことができ、その音を目の当たりにした者の感情を大きく揺さぶるなど、計り知れないポテンシャルを備えた逸材。新入部員の勧誘中に出会った松沢環の入部によって仲間を得てからは水を得た魚のようになり、和太鼓の腕前を着々と伸ばしていく。江森寿からは「マリアンヌ」というあだ名で呼ばれている。 江森 寿 (えもり ことほ) 珠ノ坂女学園高等部に通う女子高校生。ピンク色のツインテールの髪型で、自他共に認めるファッションリーダー。学園内のギャルグループの筆頭として、自分に心酔する複数の生徒を取り巻きにしながら活動をしている。髪型や制服を含め、校則違反すれすれの格好をしているが、不良生徒というわけではなく、教師の目があるところではふつうの格好をしている。松沢環の幼なじみで、小さい頃からの親友同士。優等生の環が大好きだったが、環の父親である松沢林太郎が江森寿の父親と折り合いが悪くなってから、環と口を利かなくなり、そのまま疎遠になってしまう。珠ノ坂女学園入学後も、環のことを徹底的に無視したうえで、和太鼓部に入部した環を嘲笑していた。しかし、本音では環のことが今でも大好きで、環を追って珠ノ坂女学園に入学した過去を持つ。結局、和太鼓の話題にかこつけて、環と仲直りすることに成功。それ以来、昔のように環にベタベタとまとわりつくようになる。父親に手ほどきを受けた和太鼓の腕前はかなりのもので、和太鼓部にはあえて部員として入部はせずに、コーチを務めている。独占欲が強く、環がほかの女の子となかよくしていると、嫉妬の炎が燃え上がってしまう。 錦戸 亜莉栖 (にしきど ありす) 珠ノ坂女学園高等部に通う1年生の女子。美しいショートヘアの金髪を持つハーフで、敬虔なクリスチャンの家で育った。言葉遣いが乱暴なヤンキー気質で、姉御肌な性格をしている。和太鼓部の部員集めに奔走していた松沢環を助けるため、ニッチェの要請を受け、半ば強制的に和太鼓部に入部させられた。1年では有数の問題児で、ニッチェには中等部時代から諸々(もろもろ)の問題行動をかばってもらった恩義があるため、彼女の言うことには逆らえない。和太鼓部への入部後は特に問題も起こさず、一部員として和太鼓部再興のために尽力する。中等部で聖歌隊の指揮をしていた経験があるため、リズム感も養われてる。 道長 神乃 (みちなが かんの) 珠ノ坂女学園高等部に通う女子高校生。背が高く、眼鏡をかけている。内向的な性格で、ゲームが大好き。過去に背の高さを見込まれてあらゆる運動部から勧誘されたが、そのすべてを断ったために運動部の生徒から総スカンを食らい、クラスでも孤立している。友達がいないため、下校時に一人でゲームセンターに立ち寄り、和太鼓のゲーム「太鼓の鉄人」をプレイするのを楽しみにしている。その腕前は達人と称されるほどで、近隣のゲームセンターで一目置かれる存在となっている。和太鼓部の部員を探していた松沢環に勧誘された。その勧誘の過程で友達と遊ぶ楽しさを思い出し、自らの意志で和太鼓部に入部する。江森寿からは「かののん」と呼ばれている。 巻田 くるる (まきた くるる) 珠ノ坂女学園高等部に通う2年生の女子。くるくるとしたくせ毛で、黒いマントを羽織っている。小さい頃からオカルト全般が大好きで、学園ではオカルト部の部長も務めている。芝居がかった態度と口調でオカルト話を語っている。そのため周囲から浮いた存在となっており、生徒会長の御園麗華からは新島マリアと並び、2年生の二大問題児扱いされている。オカルト関連の知識が豊富で、あらゆる物事をオカルトにからめて語る癖がある。和太鼓部の部員を巻田くるる自身の眷属(けんぞく)にするという理由で、松沢環たちに接触を図る。部の発表会ではオカルト式の和太鼓の演奏を全生徒の前で披露して、みんなを啞然とさせていた。和太鼓部のメンバーのことを気に入り、のちに自ら志願して和太鼓部へと入部する。
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