からめて

実用日本語表現辞典

搦め手

読み方：からめて・からめで
別表記：搦手、からめ手

城の裏手・裏門などを指す語。あまり注意が向けられていない箇所を指す場合にも用いられる。転じて、裏技を用いるといった意味合いで用いられる場合もある。

（2011年3月1日更新）

デジタル大辞泉

からめ‐て【^×搦め手】

読み方：からめて

《「からめで」とも》

１ 城やとりでの裏門。陣地などの後ろ側。⇔大手。

２ 相手の弱点。相手が注意を払っていないところ。「―から批判する」

「―の妻の冬子を攻落して」〈二葉亭・其面影〉

３ 城の裏門や敵陣の後ろ側を攻める軍勢。⇔大手。

「―の大将軍は九郎御曹司義経」〈平家・九〉

４ 敵や罪人を捕縛する人。とりて。

「―四方を巻きて攻むるに」〈著聞集・一二〉

日本語活用形辞書

搦めて、絡めて

読み方：からめて

マ行下一段活用の動詞「搦める」「絡める」の連用形である「搦め」「絡め」に、接続助詞「て」が付いた形。

終止形

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隠語大辞典

挧手

読み方：からめて

1. すべて裏面のことをいふ。「挧手から頼む」とは、主人に依頼せずにその妻君に頼むことをいふ。元来挧手とは城廓の裏門のことをいふ。それから転訛したものである。
2. すべて裏面のことを云ふ。「搦手から頼む」とは、主人に依頼せずにその妻君に頼むことをいふ。元来搦手とは城廓の裏面のことをいふ。それから転訛したものである。
3. 〔俗〕すべて裏面のこと。「搦手から頼む」とは主人に依頼せずに妻君に頼むこと。元来、搦手は城廓の裏面のことである。
4. すべて裏面のことをいふ。
5. 城の裏門の意から転じてすべて裏面のことに使う。
6. 裏のこと。昔の城廓陣屋等の裏手等を搦手（からめて）といつたことより。〔俗〕

分類 俗語、俗／一般

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Weblio日本語例文用例辞書

「からめて」の例文・使い方・用例・文例

• 搦手｛からめて｝から攻め入る
• 義理にからめて責める
• 私情をからめて物事に当たること
• 馬の両足に手綱をからめて留めておくこと