劇中の主な事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 14:37 UTC 版)
「JUDGE EYES:死神の遺言」の記事における「劇中の主な事件」の解説
先端創薬センター入院患者殺害事件 本編開始の3年前に発生した殺人事件。 先端創薬センターに入院していた認知症患者の和久光一が、病院から姿を消した。捜索願が出され、警察は状況から和久が何者かに連れ去られたとみて、病院に出入りする車両をチェック。その結果、当時リネン業者として出入りしていた大久保新平の車が捜査線上に浮上。大久保は取り調べの席で奥多摩の山中に死体を遺棄したと供述し、被害者が病室から消えてから3か月後、腐敗した和久の遺体が大久保の供述通りの場所で発見された。 大久保は、自分のトラックにいつの間にか和久の遺体が積み込まれており、かつて傷害の前科があることから警察に疑われることを恐れ、山中に死体を運び埋めたと供述。死体遺棄は認めるも、殺害は否認した。しかし、事件を担当した検察の泉田検事は、大久保を和久殺害の容疑で起訴。世間は誰もが大久保の有罪を確信していた。しかし、大久保の弁護を担当した八神によって他に真犯人がいる可能性が立証され、大久保の人柄を必死に訴える恋人の寺澤絵美の訴えも響き、大久保には無罪の判決が下る。誰もが有罪と見ていた事件をひっくり返したことで、八神は敏腕弁護士として一躍名を馳せることになった。 神室町看護師殺害放火事件 本編開始の3年前に発生した殺人事件。 先の入院患者殺害事件で無罪判決となった大久保新平が、釈放直後に恋人の寺澤絵美を殺害し、自宅アパートに放火した。被害者の寺澤は、包丁で体を15か所も刺されており、死因は失血死。大久保は現場のアパートで現行犯逮捕された事に加え、血中アルコール濃度から酩酊状態であったこと、凶器の包丁に大久保自身の指紋があったことから、裁判で死刑判決が下る。大久保は容疑を否認しており、八神はこの事件でも大久保の弁護を依頼され担当したが、創薬センターの事件の時と違って八神自身が大久保の無罪を信じ切れていなかった。 これにより、先の事件で敏腕弁護士とされた八神の評判は地に堕ち、「凶悪な殺人鬼を無罪にして野に放ったインチキ弁護士」というレッテルが貼られることになった。 先端創薬センター副所長傷害致死事件 本編開始の半年前に発生した殺人事件。 神室町の路地裏で、当時先端創薬センターの副所長であった端木亨が倒れているのが発見された。端木は何者かに殴られており、救急搬送されるもこん睡状態が続き、3週間後に死亡した。事件発生から死亡まで時間が空いたこともあり、ニュースや新聞ではあまり報じられなかった。 殺害される前に同僚の生野と現場近くの高級キャバクラで酒を飲んでおり、その後、黒いレインコート姿の人物と口論をしていた姿が多数目撃されている。警察はこの人物を容疑者と見ているが、未だに捕まっていない。 松金組ピストル強盗事件 本編開始前に起きた事件。 松金組の事務所にピストルを持った強盗が入り、当時事務所で一人で番をしていた海藤に拳銃を突きつけ、金庫に保管されていた1億円を奪った。海藤はこの事件がきっかけで、組を破門されることとなった。 犯人は「赤鼻」というホームレスだったが、事務所の人員が手薄になる時間や事務所内部の間取りを把握しているなど、犯行の手際が良すぎた。このことから、事務所内に赤鼻の内通者がいることが疑われた。 共礼会組員連続殺人事件 本作で最も肝となる事件で、八神が作品中を通して真相を追いかける。 関西から来た極道組織「共礼会」の組員3名「真柴健吉」「国村康夫」「久米敏郎」が、神室町内で相次いで殺害された。被害者は皆アイスピックのようなもので両目をえぐり取られており、連続猟奇殺人として神室町内で騒がれる。 警察はその手口から一連の事件を同一犯によるものと見ていたが、「何人も殺されていながら誰も捕まえられない」という警察の信用を落とす状況を嫌い、1~2件目ではアリバイがあり容疑者にはなり得ないが3件目でのみアリバイが無く、実際に被害者と事件直前に揉めていた松金組の若頭である羽村京平を容疑者として逮捕。羽村は源田法律事務所に弁護を依頼し、新谷が弁護を担当。その新谷の調査補助をきっかけに、八神は事件に関わることになる。 調査の末、八神は犯行時の羽村のアリバイ証人を発見。裁判でアリバイが立証され、羽村への判決は無罪となった。しかし、八神は羽村が事件に関して重大なことを隠していると睨み、連続殺人の真犯人を「モグラ」と名付け、事件を追い続ける。 神室町松金組組員銃殺事件 松金組組員の栗本が、組の事務所前で拳銃で撃たれて死亡した。犯人は栗本を背後から撃ち、さらに至近距離で彼の両目を撃って止めを刺した。その際、現場付近を歩いていたOLが腕に流れ弾を受け、全治3か月のケガを負った。 犯人は自称会社員で、その場で警察に現行犯逮捕された。後に、犯人の男は共礼会の鉄砲玉であることが判明し、銃殺事件は共礼会が先の連続猟奇殺人を松金組の犯行と考えての報復と思われた。さらに、栗本の歳格好や当日の服装が若頭の羽村と酷似していた為、犯人の本来の標的は羽村であり、栗本は羽村と間違われて射殺されたと推測された。 神室町弁護士殺害事件 神室町の源田法律事務所に所属する弁護士の新谷正道が、同町内の八神探偵事務所内で他殺体で発見された。新谷は拳銃で数発撃たれており、先の共礼会組員の連続殺人と同様に両眼をえぐられていた。 捜査の結果、死体から出た銃弾の線条痕が、神室署組織犯罪対策課の綾部刑事の拳銃のものと一致。これにより警察は、綾部を新谷殺害の容疑者として逮捕した。 一方八神は、新谷が殺される直前、先端創薬センターに電話を掛けていた事実を掴む。また、生前の新谷の意味深な言葉から、彼がモグラについて重大な情報を掴んでおり、その口封じのために殺されたと推測する。両眼をえぐる手口からも、新谷殺害は共励会組員の事件と同一犯の犯行で、真犯人はモグラであり、綾部はハメられたと考えた。
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