ベア・ナックル
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『ベア・ナックル』は、1991年8月にメガドライブで発売されたセガのベルトスクロールアクションゲーム、およびそのシリーズの名称である。タイトルの「ベアナックル」は、素手で戦うことを指すボクシング用語ベアナックル・ボクシングに由来する。
本シリーズは、『ファイナルファイト』(カプコン)と類似したシステムのベルトスクロールアクションゲームであり、2020年までに4作が発売された。
第一作の音楽は古代祐三が制作しており、『II』と『III』は川島基宏との共作である(古代の担当曲は『II』は全20曲中17曲、『III』は全27曲中16曲である)[1]。
日本国外では "Streets of Rage"(ストリーツ・オブ・レイジ)のタイトルで販売された。これはのちにメガCD用ソフト『セガクラシック アーケードコレクション』の収録作品の1つとして、『I』のみ逆輸入されている。
古代祐三のサウンドワークは評価が高く[2]、各作品の発売と同時期に、アルファレコードよりサウンドトラックCDが発売された。また、2007年8月10日に5pb.から発売されたCD『古代祐三 BEST COLLECTION Vol.2』には、本シリーズ3作品と『ザ・スーパー忍』の音楽がまとめて収録されている。5pb.版CDには『I』のアルファレコード版CDにあったアレンジ曲は入っていないが、その代わり『III』のアルファレコード版CDで未収録だった曲が入っている。
セガにおけるシリーズ展開は『III』で一区切りとなったが、『III』の発売から26年後の2020年4月30日、同作の10年後を描いた『ベア・ナックルIV』が発売された[3]。
また、『IV』発売までの間、このシリーズに影響を受けた世代による続編的なアプローチの作品がセガ以外のメーカーで、いくつか試みられている(詳細は#続編の構想を参照)。
ベア・ナックル 怒りの鉄拳
ジャンル | ベルトスクロールアクション |
---|---|
対応機種 | メガドライブ (MD) |
開発元 | セガ開発第6部 (メガドライブ) ジャパンシステムハウス(マスターシステム、ゲームギア) エインシャント |
発売元 | セガ |
プロデューサー | 百田浩司 |
ディレクター | 大場規勝 |
デザイナー | 大場規勝 ちのひろあき |
プログラマー | 百田浩司 LITTLE SUN |
音楽 | 古代祐三 |
美術 | 清宮敦嗣 福田ひろみ NANDEMO UDI |
シリーズ | ベア・ナックルシリーズ |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア | 4メガビットロムカセット[4] |
発売日 | ![]() ![]() ![]() |
対象年齢 | ![]() ![]() ![]() |
コンテンツアイコン | ![]() ![]() ![]() |
その他 | 型式:![]() ![]() ![]() |
『ベア・ナックル 怒りの鉄拳』(ベア・ナックル いかりのてっけん)は、1991年8月2日に日本のセガから発売されたメガドライブ用ベルトスクロールアクションゲーム。
同社の『ベア・ナックルシリーズ』の第1作目。元・警官の3人がシンジケートに立ち向かい、街に平和を取り戻すために戦う。同社のアーケードゲーム『ゴールデンアックス』(1989年)のシステムを土台にしつつ、カプコンから稼働されたアーケードゲーム『ファイナルファイト』(1989年)のエッセンスを加えたものとなっている。
1992年にゲームギアに移植された他、1993年には欧州にてセガ・マスターシステムに移植された。オムニバスソフトとしては、メガCD用ソフト『セガクラシック アーケードコレクション』(1992年)、PlayStation 2およびゲームキューブ用ソフト『ソニック ジェムズ コレクション』(2005年)、PlayStation 3およびXbox 360用ソフト『ソニック アルティメット ジェネシスコレクション』(2009年)などに収録された。メガドライブ版は2007年にWii用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信された他、2008年に携帯電話ゲームとしてiアプリにて、2009年にiOS用ソフトとして、2013年にはニンテンドー3DS用ソフト『3Dベア・ナックル 怒りの鉄拳』として配信された。
ゲーム内容
能力が異なる3人の主人公からプレイヤーキャラクターを選び、群がる敵を倒しながら進んでいく。使用するボタンは3つで、それぞれジャンプ、攻撃、スペシャル攻撃に割り当てられている。
『ゴールデンアックス』との大きな違いとして、ダッシュおよびダッシュ攻撃が削除された点と敵を掴んだ状態(掴み状態)から繰り出せる技が増えている点が挙げられる(ダッシュは『III』、ダッシュ攻撃は『II』で復活)。これにより、ダッシュ攻撃が重要だった『ゴールデンアックス』から一変し、近距離での肉弾戦が攻略上大きなウェイトを占めるようになった。掴み状態のときは膝蹴りや投げ技を出す以外に、ジャンプボタンで敵の後方に回ることもできる。後方に回ると、通常時とは異なる投げ技を繰り出すことが可能。また、敵に後ろから掴まれて羽交い絞めにされたときは、ジャンプボタンで反動をつけたのち攻撃ボタンを押すことで、逆に敵を投げ返せるという仕掛けもある。
スペシャル攻撃は『ゴールデンアックス』の魔法に近いもので、主人公のかつての同僚である警官を呼び出し、ナパーム弾またはロケットランチャーによる援護射撃で画面内の敵すべてに大ダメージを与えられる。これは原則として1ラウンドにつき1回のみで、ラウンド8では使えないという制約があるが、それ以外のラウンドなら船上や工場内でさえ使用可能。
ジャンプボタンと攻撃ボタンを同時に押すと『ゴールデンアックス』と同様に背後攻撃が可能。この技は判定が強く、一部のボス戦ではわざと敵に背中を向け、近寄ってきた敵をこれで迎撃する戦法が有効となる。
2人プレイ時、相手プレイヤーを掴んで投げることで「合体攻撃」が発動する。ただし、『II』ではこのアクションは削除された。またシリーズで唯一、2人プレイ時ではボスキャラクターが二体登場する。
開発
開発はセガ第6AM研究開発部が行い、ゲーム・デザインはメガドライブ用ソフト『ザ・スーパー忍』(1989年)を手掛けた大場規勝とメガドライブ用ソフト『ESWAT』(1990年)を手掛けたちのひろあき、プログラムはメガドライブ用ソフト『北斗の拳 新世紀末救世主伝説』(1989年)を手掛けた百田浩司、音楽は『ザ・スーパー忍』を手掛けた古代祐三が担当している。
音楽
古代はレッドブルとのインタビューの中で、本作での楽曲制作において初めて海外の市場を意識したと話している[5]。
本作のプラットフォームであるメガドライブは日本よりも欧米で売れており、これらの国や地域ではセガの音楽で多く見られたフュージョン系の音楽よりも、クラブミュージックの人気が高かった[5]。
日本においてクラブミュージックはあまり一般的ではなかったものの、古代は将来この音楽が日本でも流行するだろうと考え、海外での音楽の流行に合わせ、本作の音楽にクラブミュージックを取り入れた[5]。
本作のオープニングトラックは開発初期の段階で作られたものであり、ソウル・II・ソウルやエニグマの影響を受けていると古代はレッドブルとのインタビューの中で話している[5]。
一方で、古代は楽曲制作に当たり繰り返し遊ぶというゲームの性質を踏まえる必要があったほか、FM音源のサウンドも自分でプログラミングする必要があったため、本作の楽曲はMTVで流れている音楽とは少し違うユニークなものになったのだろうとレッドブルとのインタビューの中で推測している[5]。
セガ側からは楽曲の指定はなかったものの、当時のコンシューマー部門の部長が古代の音楽を気に入り、採用した[5]。
キャラクター
プレイヤーキャラクター
各キャラクターの能力はパワー、ジャンプ力、スピードの3項目で表される。
- アクセル・ストーン(AXEL STONE)
- パワーA、ジャンプ力B、スピードA
- 全シリーズ通しての主人公で、マーシャルアーツの使い手。ジャンプ攻撃のリーチが短いことを除けば大きな欠点はなく、扱いやすいキャラクターである。金髪に青いバンダナ、白いシャツにジーンズという服装で、趣味は「ビデオゲーム」。
- ブレイズ・フィールディング(BLAZE FIELDING)
- パワーB、ジャンプ力A、スピードA
- 全シリーズ通してのヒロイン。柔道の達人。本作では頭にバンダナを巻き、袖のあるジャケットを着ている。趣味は「ランバダ」[6]。
- アダム・ハンター(ADAM HUNTER)
- パワーA、ジャンプ力A、スピードB
- ボクサータイプの黒人。コンボではアッパーで敵を空中にあげたところを蹴りとばして、後ろの敵ごとなぎたおせる。趣味は「盆栽」。
敵キャラクター
- ガルシア(GARCIA)
- シンジケートに金で雇われたゴロツキ、普段は単にパンチで殴るが、時々ナイフなどの武器を使用する雑魚。
- Y.シグナル(Y.SIGNAL)
- スライディングと投げを使う雑魚。
- ノーラ(NORA)
- ボンデージ衣装を着用した女雑魚。鞭を持って攻撃する。普段は怪しげな会員制のクラブに勤務しており、女王様と呼ばれているらしい。
- 白鷹(はくよう、HAKUYO)
- 少林寺で拳法を学び、あまりの残忍から破門され、シンジケートに雇われた中国系の雑魚。蹴り技を得意とし、ジャンプ力が高い。
- ジャック(JACK)
- 普段は松明や小さな斧をジャグリングしている大柄な体格の雑魚。時には斧や松明を投げることがある。アルバイトでサーカスのピエロをしているらしい。
- アントニオ(ANTONIO)
- ラウンド1のボス。ブーメランを持っているイタリア系の男。世界ブーメラン選手権3位らしい。接近戦では前蹴りを放ち、遠方からはブーメランを投げてくる。
- サウザー(SOUTHER)
- ラウンド2のボス。両手にカギ爪を装備している男。こちらの攻撃にすばやく反応し、反撃してくることが多い。ゲームギア版には登場しない。
- アバデデ(ABADEDE)
- ラウンド3のボス。リング上で25人のレスラーを再起不能にした過去を持つ、顔にメイクをした元プロレスラー。ラリアット攻撃が得意。ゲームギア版には登場しない。
- ボンゴ(BONGO)
- ラウンド4のボス。中国系の太った大男。口から火を噴きながら突進してくる。投げようとすると逆にこちらがつぶされてしまう。
- 鬼姫&夜叉(ONIHIME&YASHA、海外版ではMONA&LISA)
- ラウンド5のボス。日系人の女性2人組。本作では風貌がブレイズの色違い。素早い動きで回し蹴りなどを仕掛けてくる。
- Mr.X
- シンジケートのボス、および本作の最終ボス。サブマシンガンで攻撃してくる。なお、2人でプレイしていて、このボスとの決戦の前に特定の条件を満たした上で倒すとバッドエンディングを見る事ができる。
移植版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ![]() ![]() ![]() |
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ゲームギア | エインシャント | セガ | 2メガビットロムカセット[7] | ![]() ![]() ![]() |
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2 | セガクラシック アーケードコレクション | ![]() ![]() ![]() |
メガCD | セガ | セガ | CD-ROM | ![]() ![]() ![]() |
|
3 | Streets of Rage | ![]() |
セガ・マスターシステム | エインシャント | セガ | ロムカセット | 9019 | |
4 | ソニック ジェムズ コレクション | ![]() |
PlayStation 2 ゲームキューブ |
ソニックチーム | セガ | DVD-ROM | PS2:SLPM-66074 GC:DOL-G2XJ-JPN |
メガドライブ版の移植、日本版のみ収録 |
5 | ![]() ![]() ![]() |
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Wii | セガ | セガ | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
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日本では2019年1月31日配信終了 |
6 | ベアナックル モバイル | ![]() |
FOMA703i/903iシリーズ以降 (iアプリ) |
セガ | セガ | ダウンロード (ぷよぷよ! セガ) |
- | メガドライブ版の移植 |
7 | ソニック アルティメット ジェネシスコレクション | ![]() ![]() ![]() |
PlayStation 3 Xbox 360 |
Backbone | セガ | BD-ROM DVD-ROM |
PS3:![]() ![]() X36: ![]() ![]() |
メガドライブ版の移植 |
8 | ![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() ![]() |
iPhone、iPod touch (iOS) |
セガ | セガ | ダウンロード | ![]() |
|
9 | ベアナックル モバイル | ![]() |
Windows Mobile | セガ | セガ | ダウンロード (Windows Marketplace for Mobile) |
- | メガドライブ版の移植 |
10 | Streets of Rage | ![]() ![]() |
Windows | セガ | セガ | ダウンロード (Steam) |
71164 | |
11 | Sega Mega Drive Classics Collection Vol.4 | ![]() |
Windows | セガ | セガ | CD-ROM | - | メガドライブ版の移植 |
12 | ![]() ![]() |
![]() ![]() |
Windows | セガ | セガ | DVD-ROM | - | |
13 | ![]() ![]() |
![]() ![]() |
Windows | セガ | セガ | ダウンロード (Steam) |
- | メガドライブ版の移植 |
14 | ![]() ![]() ![]() |
INT 2012年5月30日[13][14][15][16] |
Xbox 360 (Xbox Live Arcade) |
セガ | セガ | ダウンロード | - | メガドライブ版の移植 |
15 | ![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() ![]() |
ニンテンドー3DS | セガ | セガ | ダウンロード (セガ3D復刻プロジェクト) |
![]() ![]() ![]() |
|
16 | Streets of Rage | INT 2017年12月6日 |
Android | セガ | セガ | ダウンロード (Google Play) |
- | メガドライブ版の移植 |
17 | Sega Genesis Classics | ![]() ![]() Switch ![]() ![]() |
Linux macOS PlayStation 4 Xbox One Nintendo Switch |
d3t セガ |
セガ | ダウンロード (Steam、PlayStation Store、 Microsoft Store、 ニンテンドーeショップ) BD-ROM Nintendo Switch専用ゲームカード |
PS4:![]() ![]() XBO: ![]() Switch: ![]() ![]() |
メガドライブ版の移植 |
18 | セガ メガドライブ for Nintendo Switch Online |
![]() ![]() |
Nintendo Switch | 任天堂 エムツー |
任天堂 | ダウンロード | - | メガドライブ版の移植 |
- セガ・マスターシステム版
- 海外のみで発売、1人プレイ専用。プレイヤーキャラクターはメガドライブ版と同様の3人が使用可。2ボタンしかないため、スペシャル攻撃は一旦ポーズをかけて使用する。
- ゲームギア版
- 対戦ケーブルを使用することで2人同時プレイができる。プレイヤーキャラクターではアダムが削られアクセルとブレイズのみとなり、またスペシャル攻撃も削除されている。
- iモード/Windows Mobile版
- ベアナックルを携帯電話向けにフルアレンジした製品。グラフィックが一新され『II』に近いグラフィックになっている他、片手操作でもプレイできるように調整されている。
- Xbox 360版
- ベア・ナックルコレクションに収録。
- ニンテンドー3DS版
- 2013年8月21日よりダウンロード専売ソフトとして配信中。セガの「3D復刻プロジェクト」第8弾タイトルでもあり、裸眼立体視に対応しているほか、3DS版オリジナルプレイスタイル「一撃必殺モード」や「途中セーブ」機能などが搭載されている。なお、2台の3DSにそれぞれ本作をインストールしている場合、ワイヤレス通信を使った2人同時プレイも可能[24]。
- 2014年12月18日発売された『セガ3D復刻アーカイブス』にも収録。
スタッフ
- ゲーム・デザイン:THERE IS "NO" ACCOUNTING FOR TASTES.(大場規勝)、TINON(ちのひろあき)
- プログラマー:MOMONGA MOMO(百田浩司)、LITTLE SUN
- デザイン:ATSUMIYA SEISHI(清宮敦嗣)、RASCAL FUKU-CHAN(福田ひろみ)、NANDEMO、UDI
- 音楽:古代祐三
- サウンド・アシスト:T.N(中村隆之)
- スペシャル・サンクス:BO(上保徳彦)、KOTTU、YAMAICHI(やまもとけいいち)、ORE、THUNDER、SCOTT
評価
評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計で27点(満40点)[28]、『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、22.94点(満30点)となっている[4]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.85 | 3.94 | 3.78 | 4.12 | 3.86 | 3.39 | 22.94 |
- ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年、太田出版)では、本シリーズの特徴的な要素として「後方組み」や「受け身」を挙げた上で、第1作目である本作にてすでに存在している事を指摘、投げ技を使用する敵キャラクターとの「受け身」を駆使した戦いに関しては「熱いものがあります」と肯定的に評価、さらに古代祐三による音楽を「ハウス調BGM」と指摘した上で世代を超えて愛されていると称賛した[35]。
ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌
『ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌』(ベア・ナックルツー しとうへのレクイエム)は、1992年12月20日に北米にて日本のセガから発売されたメガドライブ用ベルトスクロールアクションゲームであり、シリーズ第2作目にあたる。日本では1993年1月14日に発売された。
同作は、さらわれたアダムを助けるために、ブレイズとアクセル、アクセルの親友のマックス、そしてアダムの弟のサミーが向かう内容となっている。
ベア・ナックルIII
『ベア・ナックルIII』(ベア・ナックルスリー)は、1994年3月17日に日本のセガから発売されたメガドライブ用ベルトスクロールアクションゲーム。北米にて先行して発売され、日本では同年3月18日に発売された。
同社の『ベア・ナックルシリーズ』の第3作目。ある街に落とされたラクシン(原爆)を巡る事件と、アクセルのもとに届いたブレイズからの手紙に書かれていた同日に起こったもう1つの事件の裏側に潜む恐るべき陰謀を調査する事を目的としている。前作からゲームシステムは踏襲されているが、アクセル、ブレイズ、サミーの他に新たにドクター・ザンという新キャラクターが追加された[36]。
続編の構想
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この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2015年6月)
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セガサターン用に続編が構想されることはあったが実現せず、ドリームキャスト用にはキャラクターの基本操作が可能なプロトタイプが製作されたが製品化には至らなかった。これは、セガがST-V(アーケードゲーム)で、1996年に『ダイナマイト刑事』(セガサターンにも移植された)リリースの後、アーケードの続編を止めようと決定する前、『ベアナックル』の3Dをセガサターンでリリースしようとしていると噂されていたが結局リリースされなかった。その後、『ダイナマイト刑事』とコンセプトが似たアメリカのCore Designが考案して開発中(ほぼ完成)の、3Dアクションゲーム"Fighting Force"をセガのアメリカが関心を示し、ベア・ナックルの続編として変えて、1996年11月26日に『Streets of Rage 4(Streets of Rage 3D)』として、セガサターンでリリースしようと計画していた[37]。しかし、これは結局はうまくいかず、セガサターンで発売されることはなかった。
その後、アイドスが同作の販売所有権を手に入れ、ベア・ナックルとは無関係の作品として(ヨーロッパでリリース予定もしていた、セガヨーロッパとその事に関してもめた事もある)、1997年にPlayStationとNINTENDO 64用ソフトとして発売された。1998年には日本のエレクトロニック・アーツ・スクウェアから『メタルフィスト』というタイトルでPlayStation版が発売された[38]。
ドリームキャストでの続編の計画では、Fighting Forceをベアナックルの続編としてセガサターンに移植する計画の失敗後、1999年に古代祐三の曲付きで、セガのアメリカは3D化した、ベルトスクロールタイプや、FPSのような一人称視点タイプのアイデアを練って、基本操作が可能なプロトタイプを製作し、デモ映像も公開するが、セガのアメリカはベアナックルシリーズの歴史やファン層のことを知らなかったため、このデモ映像を見た日本のセガが、試作したこのゲームはベアナックルのゲームでない、悪いアイデアだと判断し、商品化されることはなかった[39][40]。
同作の主人公の1人ホークはアクセルに似た格闘スタイルをしている。13ステージに登場するボスは『II』、『III』のジェットとロケットに類似しており、他にドクター・ゼンと言う悪の科学者の最終ボスがいるが、『III』のドクター・ザンと類似した名前をしており、顔も似ている他、Dr.ゼロに似た設定でもある。バイクに乗って攻撃して来る敵(『II』、『III』の敵)、黒スーツの敵(『III』のブロンズ、シルバー、ゴールド)、エレベーターのステージシーンでエレベーターから敵を投げ落とて倒したり、『III』のエレベーターのシーンに似たこともできる。『III』のようにステージ内に分岐点があったり、必殺技の時の体力消耗、『III』のステージに似たステージがあったりする。他に海外で発売されているドリームキャストとPlayStationの続編『Fighting Force 2』にも、『ベア・ナックル2』に類似したボスキャラクターの名前などが登場するなど、『ベア・ナックル』(特に『III』)との類似点もいくつか見られる。
3DS版『II』をプロデュースしたセガゲームス(当時)の奥成洋輔は、2015年のファミ通とのインタビューの中で、自分が作ったものも含めて少なくとも3種類の『IV』候補が出ていたことを明らかにしている[41]。また、奥成は、新作がシリーズの印象を下げたケースあったことにも触れ、『ベア・ナックル』シリーズではそれを避けたいと思って大事にした結果が空白につながったのではないかと推測している[41]。
ベア・ナックルIV
2020年4月30日、フランスを拠点とするパブリッシャー・DotEmuは『ベア・ナックルIV』を発売した[3]。
同作は、セガが与えた正式なライセンスの元、DotEmuのほか、セガの別作『ワンダーボーイ ドラゴンの罠』をリメイクしたLizardcubeおよびGuard Crush Gamesによる3社共同開発体制で制作された[3][38]。
また、同年7月30日には、3gooより、PS4・Switch用のパッケージソフト『ベア・ナックルIV スペシャルエディション』が発売される予定である[3]。
グラフィックは2Dセルタッチアニメ的な描画となっている一方、条件を満たすと歴代作品の主人公がプレイヤーキャラクターとして使えるようになる[42]。
また同作の音楽は、オリジナル版を手掛けた古代祐三と川島基宏が新規に作曲したキーミュージックを提供するほか、ファイナルファイトで一部楽曲を担当した下村陽子らが楽曲を提供した[43][3]。
Streets of Rage: Revolution(英語仮称)
「The Game Awards 2023」内で発表。現時点では日本語タイトルは付けられていない。
公式文書によると、説明には次のように記載されている。「人気の横スクロールアクションシリーズ! 元警官の一人を操作して、人々が「Streets of Rage」を歩む必要のない街を作りましょう!」。
関連作品
- ベア・ナックルコレクション - Xbox 360のセガエイジスオンライン作品として発売。シリーズ1,2,3を収録。
- 『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』 - アクセル・ストーン(声・杉田智和)がソロユニットとして参戦。アクセルの声優は古代祐三の推薦でキャスティングされている[44]。
- Streets Of Kamurocho - 龍が如くシリーズを題材としたベルトスクロールアクションゲームであり、システムは『ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌』がもとになっている[45]。
亜流作品
- Streets of Rage Remake
- スペインのBOMBER GAMESというグループが作成したリメイク版。内容はベアナックル『III』をベースに『I』や『II』のキャラクターやステージを詰め込めるだけ詰め込んで、さらにオリジナル要素も加えた、一言で言えば「ベアナックルのごった煮」である。2P側をCPUにすることで一人でも2人同時プレイができる、ステージの途中に分岐がありコースを選択できる、プレイ中に拾ったアイテムをポイントにして追加キャラクターや隠し要素を購入できる、などの特徴がある。使用可能なプレイヤーキャラクターは初期状態で、アクセル、ブレイズ、アダム、マックス、スケート(サミー)、ザンの6人、最大12人(匹)まで増える。BGMは『I』〜『III』のアレンジ曲が使われている。
- 長らくバージョン4.01βのまま更新が止まっていたが、2011年4月にバージョン5.0がリリースされ、BOMBER GAMESでは、これを一応の完成版としている。以前は公式サイトのフォーラムでバイナリパッケージも配布されていたが、2013年現在では海外サイト「Streets of Rage Online」でWindows版、macOS版、Xbox版のバージョン5.0aが配布されている。
脚注
注釈
出典
- ^ 『ベア・ナックル 怒りの鉄拳』とは「セガ」から発売された「2人同時プレイも可能」な「ベルトスクロールアクションゲーム」。「1作目」にして準最高傑作 - Middle Edge
- ^ 『ゲームサイド vol.06』p.109
- ^ a b c d e Gueed (2020年4月30日). “シリーズ26年ぶりの最新作「ベア・ナックルIV」が本日配信開始。パッケージ製品「スペシャルエディション」は7月30日発売へ”. www.4gamer.net. Aetas. 2020年5月16日閲覧。
- ^ a b c 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、28頁。
- ^ a b c d e f 古代祐三『古代祐三インタビュー』(インタビュアー:Nick Dwyer)、レッドブル。オリジナルの2014年10月10日時点におけるアーカイブ 。2020年5月15日閲覧。
- ^ ゲームサイド Vol.B, p. 84.
- ^ 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、122頁。
- ^ 滝沢修 (2008年9月25日). “セガ、iモード「ベアナックル モバイル」、初代「ベア・ナックル」を携帯電話向けにリニューアル” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年3月29日閲覧。
- ^ 鬼頭世浪 (2009年8月19日). “セガ、iPhone/iPod touch「ベア・ナックル」を配信” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年3月29日閲覧。
- ^ “メガドライブ版を完全移植!iPhone/iPod Touch『ベア・ナックル』配信開始” (日本語). iNSIDE. イード (2009年8月19日). 2020年3月29日閲覧。
- ^ 階堂綾野 (2010年1月7日). “セガ、Windows phone向けアプリ『ベアナックル モバイル』の配信を開始” (日本語). iNSIDE. イード. 2020年3月29日閲覧。
- ^ GAME Watch編集部. “ダイジェスト・ニュース” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年3月29日閲覧。
- ^ 佐伯憲司 (2012年5月18日). “セガ、PS3/Xbox 360「セガエイジスオンライン」シリーズの配信日決定!” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年3月29日閲覧。
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- ^ Gueed (2012年5月18日). “PSN/XBLA向け復刻タイトルシリーズ「セガエイジスオンライン」は5月23日より配信。「ゴールデンアックス」「ベア・ナックル」も5月30日に登場” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2020年3月29日閲覧。
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- ^ 佐伯憲司 (2013年8月9日). “3DS「3D ベア・ナックル 怒りの鉄拳」8月21日に配信!3D立体視化でステージの存在感がアップした「3D復刻プロジェクト」第8弾” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年3月29日閲覧。
- ^ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2013年8月9日). “『3D ベア・ナックル 怒りの鉄拳』配信決定 ― 2人プレイに対応、新システム「一撃必殺」モードも搭載” (日本語). iNSIDE. イード. 2020年3月29日閲覧。
- ^ “『3D ベア・ナックル 怒りの鉄拳』が本日より配信開始” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2013年8月21日). 2020年3月29日閲覧。
- ^ 電撃オンライン (2013年8月21日). “『3D ベア・ナックル 怒りの鉄拳』が本日配信――新たに一撃必殺モードや海外バージョンを収録” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA. 2020年3月29日閲覧。
- ^ Chun (2013年8月21日). “「3D ベア・ナックル 怒りの鉄拳」本日よりニンテンドーeショップで配信。悪のシンジケートから街の平和を取り戻す,懐かしのベルトスクロールアクションが復刻” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA. 2020年3月29日閲覧。
- ^ “【4月11日追加】「セガ メガドライブ for Nintendo Switch Online」追加タイトルを配信開始。”. 任天堂 (2025年4月11日). 2025年4月12日閲覧。
- ^ “『ESWAT:サイバーポリス イースワット』、『スーパーサンダーブレード』、『ベア・ナックル 怒りの鉄拳』がNintendo Switch Online + 追加パックに登場。メガドライブの名作が本日(4/11)から遊べる!”. ファミ通.com. KADOKAWA (2025年4月11日). 2025年4月12日閲覧。
- ^ “さらば、セガ3D復刻プロジェクト! 3DS「3D ベア・ナックル 怒りの鉄拳」インタビュー”. GAME Watch. 株式会社インプレス (2013年8月21日). 2020年5月24日閲覧。
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参考文献
- ベア・ナックル 取扱説明書
- 『メガドライブカートリッジ『ベア・ナックル 怒りの鉄拳』取扱説明書』(初版)セガ・エンタープライゼス、1991年8月2日。
- 『メガドライブカートリッジ『ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌』取扱説明書』(初版)セガ・エンタープライゼス、1993年1月14日。
- 『メガドライブカートリッジ『ベア・ナックルIII』取扱説明書』(初版)セガ・エンタープライゼス、1994年3月18日。
- ゲームサイド
- 『ゲームサイド 2007年 06月号』(初版)マイクロマガジン社、2007年5月2日。
- 『アクションゲームサイド Vol.A』(初版)マイクロマガジン社、2012年12月8日。 ISBN 978-4-89-637407-0。
- 『アクションゲームサイド Vol.B』(初版)マイクロマガジン社、2013年3月7日。 ISBN 978-4-89-637416-2。
外部リンク
- バーチャルコンソール「ベア・ナックル 怒りの鉄拳」
- ★ぷよぷよ!セガ ケータイコンテンツ - ウェイバックマシン(2008年10月17日アーカイブ分) - 『ベア・ナックル モバイル』に関する情報あり
- 3D ベア・ナックル 怒りの鉄拳
ベアナックル・ボクシング
(ベア・ナックル から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/28 03:24 UTC 版)
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ベアナックル・ボクシング
bare-knuckle boxing
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19世紀末に米国チャンピオンだったジョン・L・サリバン
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別名 | プライズファイティング、フィストカフスなど |
創始者 | 不明 |
源流 | 古代ギリシアのボクシング、ストリートファイト |
派生種目 | ボクシング |
主要技術 | 素手(ベアナックル)による打撃。時代によってはキックやグラップリングなども含まれる。 |
ベアナックル・ボクシング(bare-knuckle boxing)とは、拳にグローブなどを装着せずに素手で対戦する格闘技である。イギリス発祥とされ、ボクシングの原型となった。ストリートファイトとは異なり、ダウンした相手への攻撃を禁止するなどのルールがあり、18 - 19世紀ごろのルールの大部分はロンドン・プライズ・リング・ルールによって規定されていた。
21世紀に復活させる動きが現れ、アメリカでは「ベア・ナックル・ファイティング・チャンピオンシップ」、イギリスでは「ベア・ナックル・ボクシング」(Bare Knuckle Boxing, BKB™)の2団体が設立された。プライズファイティング(Prizefighting)、フィストカフス(Fisticuffs)などとも呼ばれる。
歴史
ボクシングの歴史を記した『ピューギリスティカ(Pugilistica)』によると、イングランドにおけるもっとも古いプライズファイティングの記録は1681年である。『プロテスタント・マーキュリー(Protestant Mercury)』では以下のように叙述されている。
- 「昨日、アルベマール公閣下の御前で、公爵の従僕と肉屋との間でボクシングの試合が催された。後者はこれまで何度も優勝しており、小柄ながら英国一の腕前とされている」
- "Yesterday a match of boxing was performed before his Grace the Duke of Albemarle, between the Duke's footman and a butcher. The latter won the prize, as he hath done many before, being accounted, though but a little man, the best at that exercise in England." [1]
イングランド初のベアナックルのチャンピオンとなったのはジェームズ・フィグという人物で、彼は1719年にタイトルを獲得して1730年に引退するまでタイトルを保持し続けたという。1719年に彼は「ピューギリスティック・ファウンデーション(pugilistic foundation, 拳闘協会)」を設立し、自らを「崇高なるディフェンス技術の専門家(a professional in the Noble Science of Defense)」として拳・剣・六尺棒の用法をボクサーたちに教えた。その後、彼の教え子であるジャック・ブロートンによってロンドン・プライズ・リング・ルールが整えられることになった。この時代の著名なチャンピオンとしてはジャック・ブロートン(en:Jack Broughton)、エリザベス・ウィルキンソン、ダニエル・メンドーサ(en:Daniel Mendoza)、ジェム・ベルチャー(en:Jem Belcher)、ヘン・ピアース(en:Hen Pearce)、ジョン・ガリー(en:John Gully)、トム・クリッブ(en:Tom Cribb) 、トム・スプリング(en:Tom Spring)、ジェム・ワード(en:Jem Ward)、ジェームズ・バーク(en:James Burke)、ウィリアム・”ベンディゴ”・トンプソン(en:William "Bendigo" Thompson)、ベン・カウント(en:Ben Caunt)、ウィリアム・ペリー(en:William Perry)、トム・セイヤーズ(en:Tom Sayers)、ジェム・メイス(en:Jem Mace)等がいる [2] 。
ベアナックルによる試合の最長記録は、1855年12月3日、オーストラリアのヴィクトリア州ファイアリー・クリーク(en:Fiery Creek (Victoria))の近くで行われたジェームズ・ケリーとジョナサン・スミスとの間で行われた試合である。17ラウンドの末にスミスが降参した時点で6時間15分が経過していたという[3] 。
ベアナックルファイターのジェム・メイスは、史上最長のプロのキャリアを持つ選手として記録されている[4]。 彼は60代に至るまで35年以上にわたって闘い続けたという[5]。1909年に最後のエキシビジョンを行った時、彼は78歳であったと記録されている。
米国においては、2018年3月20日にワイオミング州が初めて合法化するまで、プロのベアナックルボクシングは連邦法においても州法においても違法とされていた。それ以前には、タブロイド紙の『ナショナル・ポリス・ガゼット(en:National Police Gazette)』が、非合法ながら1880年代を通して試合を組んでチャンピオンベルトを発効しており、アメリカにおけるベアナックル・ボクシングの主要な認定組織であった。
1889年7月8日に行われた最後のメジャーなベアナックルヘビー級世界選手権と見なされるジョン・L・サリバンがジェイク・キルレイン(en:Jake Kilrain)を破った試合も、『ナショナル・ポリス・ガゼット』が認定したものであった[6] [7]。それ以降もベアナックルのチャンピオン戦と認定されたと主張する試合は開かれており、2011年8月5日にはアリゾナ州ヤヴァパイ族保留地のフォート・マクダウェル・カジノ(Fort McDowell Casino)にてニューキャッスルのリッチ・スチュワート(Rich Stewart)とボビー・ガン(en:Bobby Gunn)との試合が行われガンが勝利している[8]。他の著名なチャンピオンとしてはトム・ハイアー(en:Tom Hyer)、ヤンキー・サリバン(en:Yankee Sullivan)、ノンパレル・デンプシー、トム・シャーキー(en:Tom Sharkey)、ボブ・フィッシモンズ、ジョン・モリッシー(en:John Morrissey)等がいる。
BKFCやBKBなどの現代のベアナックル・プロモーションが出現したことにより、多くのベアナックル・ボクシングの公認のチャンピオンが戴冠するようになった。元総合格闘家のジョーイ・ベルトラン(en:Joey Beltran)も、BKFCヘビー級チャンピオンとナショナル・ポリス・ガゼット全米ヘビー級チャンピオンを獲得している [9]。また、こうした組織が生まれる前にもイタリアン・ベア・ナックル・ファイト(Italian Bare Knuckle Fight)というMMAに似たルールのベアナックル・ボクシングもあり、クリストファー・ダデサ(Christopher D'addesa、通称・クリスマン"Krisman")というベアナックルで31勝1敗(その1敗も試合開始前のタップアウト)の戦績を持つイタリアのストリートファイターによってインターネットを通じて輸入されていた。
現在は世界ベアナックル・ボクシング協会(the World Bareknuckle Boxing Association)が管理、主催して開催されている。
技術
初期の頃は明文化されたルールは存在しておらず、体重による階級分けやラウンド制限、レフェリーなどもないという非常に混沌とした競技であった。ボクシングに関する最初期の著作としては、1713年にノッティンガムで出版された、『Progymnasmata: The inn-play, or Cornish-hugg wrestler』という1ページだけのレスリングとフェンシングに関するマニュアルがある。これはバニー(en:Bunny, Nottinghamshire)出身のレスラーであるトーマス・パーキンス卿(Sir Thomas Parkyns)が自身の技術を書き記したもので、パンチだけではなく頭突き・目潰し・首絞め・投げといった現在のボクシングでは認められていない技に関しても説明されていた[10]。試合にはラウンド制限はなく、試合続行の意思を示せなくなったら負けであった。また、それ以前に観客の暴動や警察の介入、あるいは両選手が引き分けを受け入れるなどの形で試合が終わることもあった。試合は膨大なラウンド数になる可能性もあったが、実際には30秒の休憩時間を利用するために大したことのない打撃でダウンするふりをする選手のためにラウンドはより短くなりがちであった。
ブロートンの時代にルールが整備され近代ボクシングへと近づいたが、まだ現在のボクシングにおいては反則とされるいくつかの技は残っていた。とはいえ、この間に整備された革新的な新技術もあった。例えば、グラップリングもこの時代は許されており、腰投げとスープレックスの使用も認められていたが、一方で腰よりも下を掴むことは反則となった[11] [12]。 チャンスリー(chancery)として知られる首を極めるクリンチも合法であり使用されていた。フィビング(fibbing)という相手の首や髪を掴んで何度も殴る技も許されていた[13]。実際のところ、伝統的なベアナックル・ボクシングの構えはパンチのブロックと同様にグラップリングの使用も想定したものになっていた[14]。キックもまた同様に当時のボクシングでは許されており、ウィリアム・“ベンディゴ”・トンプソンはベン・カウントとの闘いの中でキックの名手とされていた[15]し、ランカシャー・ナヴィゲーターはトム・クリッブとの試合でパーリング・キック(purring kicks、襟首をつかんでの脛蹴り)を使用している[16]。
この古典的ボクシングの時代に、多くの主要なボクシング技術は開発された。サミュエル・エリアス(en:Samuel Elias )は、後にアッパーカットとして知られるようになるパンチを編み出した[17]。トム・スプリングは、左フックの使用を広め、相手の手の届く距離を取り無意識的にパンチを避けながら同時にパンチを喰らわせる「ハーレクイン・ステップ(Harlequin Step)」と呼ばれるテクニックを生み出し、ボクシングのフェイントを編み出した[18]。ダニエル・メンドーサは、アウトボクサー・スタイルの考案者となった[19] [20]。
アイリッシュ・スタンド・ダウン
「アイリッシュ・スタンド・ダウン(Irish stand down)」は、伝統的なベアナックル・ファイティングの一種であり、リングを動き回る要素を廃し、パンチとそれを受ける要素のみに絞ったルールである。この形式は19世紀後半に米国のアイルランド系地区で人気があった。しかし、ベアナックル・ボクシングや普通のボクシングに次第に取って代わられた。別名としてストラップ・ファイティング(strap fighting)やトー・トゥ・トー(toe to toe)とも呼ばれている。
現代のベアナックル・ボクシング
形式を現代的に整えたベアナックル・ボクシングが、小規模ながら世界中に存在している。英国にはベア・ナックル・ボクシング(Bare Knuckle Boxing、BKB™)というプロモーションが、米国には世界最大のプロモーションであるベア・ナックル・ファイティング・チャンピオンシップ (Bare Knuckle Fighting Championship、BKFC)がそれぞれ存在している。
現代の試合は、グローブ式のボクシングルールからいくつかの変更が加えられている。例えば、ノックダウンのカウントは18秒であり、各試合は3x2ラウンド(タイトル戦は5x2あるいは7x2ラウンド)で構成されることになっている。
現在のタイトルホルダー
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ベア・ナックル・ボクシング(BKB™,英)
階級 | タイトルホルダー |
---|---|
世界 | |
ヘビー級 | 空位 |
クルーザー級 | 空位 |
ライトヘビー級 | 空位 |
スーパーミドル級 | 空位 |
ミドル級 | ロブ・ボードマン(Rob Boardman) |
スーパーウェルター級 | 空位 |
ウェルター級 | 空位 |
ライト級 | ジミー・スウィーニー(Jimmy Sweeney) |
フェザー級 | リカルド・フランコ(Ricardo Franco) |
バンタム級 | 空位 |
フライ級 | タイラー・グッドジョン(Tyler Goodjohn) |
英国 | |
ヘビー級 | マーク・ゴッドビール(Mark Godbeer) |
クルーザー級 | 空位 |
ライトヘビー級 | 空位 |
スーパーミドル級 | アンソニー・ホームズ(Anthony Holmes) |
ミドル級 | ダニエル・ラーウェル(Daniel Lerwell) |
スーパーウェルター級 | 空位 |
ウェルター級 | 空位 |
ライト級 | クリス・トレザイス(Kris Trezise) |
フェザー級 | バリー・ジョーンズ(Barrie Jones) |
バンタム級 | 空位 |
フライ級 | 空位 |
ベア・ナックル・ファイティング・チャンピオンシップ(BKFC,米)[21]
階級 | タイトルホルダー |
---|---|
BKFC | |
ヘビー級 | ジョーイ・ベルトラン(en:Joey Beltran)[22] |
ライト級 | ジョニー・ベッドフォード(en:Johnny Bedford) |
ポリス・ガゼット | |
世界ヘビー級 | ボビー・ガン(en:Bobby Gunn) |
米国ヘビー級 | チェイス・シャーマン (en:Chase Sherman) |
米国ライト級 | ジョニー・ベッドフォード(en:Johnny Bedford) |
世界女子フェザー級 | ベック・ローリングス |
米国女子フェザー級 | ヘレン・ペラルタ(Helen Peralta) |
英国の歴代ヘビー級チャンピオンのリスト
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- ジェームズ・フィグ 1719-1730
- トム・パイプス(Tom Pipes) 1730-1734
- ジョージ・テイラー(George Taylor) 1734-1736
- ジャック・ブロートン(en:Jack Broughton) 1736-1750
- ジャック・スラック(Jack Slack) 1750-1760
- ウィリアム・スティーブンス(William Stevens) 1760-1761
- ジョージ・メグス(George Meggs) 1761-1762
- トム・ジュショー(Tom Juchau) 1765-1766
- ウィリアム・ダーツ(William Darts) 1766-1769
- トム・ライオンズ(Tom Lyons) 1769
- ウィラム・ダーツ(Willam Darts) 1769-1771
- ピーター・コーコラン(Peter Corcoran) 1771-1776
- ハリー・セラーズ(Harry Sellers) 1776-1779
- ダガン・ファーンズ(Duggan Fearns) 1779
- トム・ジョンソン(Tom Johnson) 1787-1791
- ベンジャミン・ブレイン(en:Benjamin Brain) 1791-1794
- ダニエルメンドーサ(en:Daniel Mendoza) 1794-1795
- ジョン・ジャクソン(John Jackson) 1795-1796
- トーマス・オーウェン(Thomas Owen) 1796-1797
- ジャック・バーソロミュー(Jack Bartholomew) 1797-1800
- ジェム・ベルチャー(en:Jem Belcher) 1800-1805
- ヘン・ピアース(en:Hen Pearce) 1805年から1807年
- ジョン・ガリー(en:John Gully) 1807-1808
- トム・クリブ(en:Tom Cribb) 1808-1822
- トム・スプリング(en:Tom Spring) 1823-1824
- トム・カノン(Tom Cannon) 1824-1825
- ジェム・ワード(en:Jem Ward) 1825-1827
- ピーター・クローリー(Peter Crawley) 1827
- ジェム・ワード(en:Jem Ward) 1827-1832
- ジェームズ・バーク(James Burke) 1833-1839
- ウィリアム・トンプソン(William Thompson) 1839-1840
- ベン・カウント(en:Ben Caunt) 1840-1841
- ニック・ワード(Nick Ward) 1841
- ベン・カウント(en:Ben Caunt) 1841-1845
- ウィリアム・トンプソン(William Thompson) 1845-1850
- ウィリアム・ペリー(William Perry) 1850-1851
- ハリー・ブルーム(en:Harry Broome) 1851-1856
- トムパドック(en:Tom Paddock) 1856-1858
- トム・セイヤーズ(en:Tom Sayers) 1858-1860
- サム・ハースト(en:Sam Hurst) 1860-1861
- ジェム・メイス(en:Jem Mace) 1861-1862
- トム・キング(Tom King) 1862-1863
- ジョー・ワーマルド(en:Joe Wormald) 1865
- ジェム・メイス(en:Jem Mace) 1866-1871
米国の歴代ヘビー級チャンピオンのリスト
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- トム・モリノー(en:Tom Molineaux) 1810-1815
- トム・ハイアー(en:Tom Hyer) 1841-1851
- ジョン・モリッシー(en:John Morrissey) 1853-1859
- ジョン・キャメル・ヒーナン(en:Hohn Camel Heenan) 1860-1863
- ジョー・コバーン(en:Joe Coburn) 1863-1865
- ジミー・エリオット(en:Jimmy Elliott) 1865-1870
- マイク・マッコール(en:Mike McCoole) 1870
- トム・アレン(Tom Allen) 1870
- ジェム・メイス 1870-1871 (en:Jem Mace)
- トム・アレン(Tom Allen) 1873-1876
- ジョー・ゴス(en:Joe Goss) 1876-1880
- パディ・ライアン(en:Paddy Ryan) 1880-1882
- ジョン・L・サリバン 1882-1889
出典
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- ^ National Police Gazette, 16 Apr 2018, p.
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- ^ “tumblr_lx13m7QVfb1qa5yan.jpg”. Tumblr. 2014年1月16日閲覧。
- ^ “The 'Cross-Buttocks' Throw: A forgotten throw of Karate, Boxing & Taekwondo”. Ian Abernathy. 2010年4月13日閲覧。
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- ^ Miles, Henry Downes. Pugilistica: The History of British Boxing Containing Lives of the Most Celebrated Pugilists; Full Reports of Their Battles From Contemporary ... of the Principal Patrons of the Prize Ring. 1906. p. 849.
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参考文献
- David Snowdon, Writing the Prizefight: Pierce Egan's Boxiana World (2013)
- The Outsiders – Exposing the Secretive World of Ireland's Travellers Chapters 4 and 5 ( ISBN 978-1-903582-67-1) by Eamon Dillon, published Nov 2006 by Merlin Publishing
関連項目
- ベア・ナックル・ボクシングの殿堂(en:Bare Knuckle Boxing Hall of Fame)
- ロンドン・プライズ・リング・ルール(en:London Prize Ring Rules)
- クラチニー・ボイ(ロシア式ベアナックル・ボクシング)(en:Russian Boxing)
- ラウェイ(ミャンマー式ベアナックル・ボクシング)
- チバレート・ボクシング (グアテマラのチバレート(Chivarreto)で開催されるベアナックル・ボクシングの大会)(en:Chivarreto Boxing)
- クインズベリー・ルール
外部リンク
- Interview with bare knuckle boxer from the 1950s
- Bare Knuckle Fighting Championship (USA-based organization)
- World Bareknuckle Boxing Association (USA-based organization)
- A site dedicated to teaching Historical Bare Knuckle Boxing
- A free site dedicated to the Art
ベア・ナックル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 07:19 UTC 版)
「PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD」の記事における「ベア・ナックル」の解説
詳細は「ベア・ナックル」を参照 本作では『ベア・ナックルIII』がベースになっている。 参戦した際、セガ3D復刻プロジェクトの『ベア・ナックルII』の配信のタイミングが合っていた。また、バンダイナムコの『ワルキューレの冒険』やカプコンの『キャプテンコマンドー』といったレトロタイトルと肩を並べる作品として相応しく、他の格闘系キャラクターやアクセルと同じ刑事の春麗との親和性も高いため選ばれた。日本国外からの支持率が高く、前作の候補リストにも載っていた。 アクセル・ストーン☆ 声:杉田智和 キャッチコピー:うなる拳は、死闘への鎮魂歌 アクセルの声優が杉田になったのは、オリジナル版の楽曲を担当した古代祐三の推薦によるもの。 専用テーマは「Go Straight」。 ブレイク*☆ 声:杉田智和 『ベア・ナックルIII』のボスキャラクター。シンジケートのミスターXが造り出したアクセルそっくりのアンドロイド。その容姿を利用され、ベガにリュウとケンを自らのもとへ誘い出す手引きとして使われていたりもした。原作では「ブレーキ」という名前だったが、本作では「ブレイク」になっている。 ミスターA-Z* 声:中西尚也
※この「ベア・ナックル」の解説は、「PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD」の解説の一部です。
「ベア・ナックル」を含む「PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD」の記事については、「PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
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