ドンバス地方とは? わかりやすく解説

ドンバス地方(東部2州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 23:33 UTC 版)

ウクライナ紛争 (2014年-)」の記事における「ドンバス地方(東部2州)」の解説

詳細は「ドンバス戦争」を参照 2014年親露派武装蜂起したルハンスク州南部ドネツィク州東南部2021年時点、両州合計面積の約3割が親露派占拠下にあり、死者累計で約1万4000人に達している。 2014年3月1日-3月6日にかけて、ロシア主導したとされる親露派武装勢力ドネツィク州庁舎占拠したが、ウクライナ保安庁によって排除された。ウクライナ当局によると政府庁舎での押収物一部に、ウクライナ不安定化させるよう、ロシア語書かれメモがあったほか、明確なロシア語アクセントを話す1,500人の過激派拘束している。 3月13日ドネツィクではウクライナ支持派親露派暴力的な衝突起き親露派大群警察非常線壊して乗り越え少数反対派への襲撃始めた欧州安全保障協力機構OSCE)による取材調査では、30人程度政権支持派警察バス逃げ込んだが、反政権支持派により囲まれ襲撃されバスの窓を打ち破って刺激性ガスがまき散らされバス出口から出てきた政権支持派叩いて暴言浴びせたとしている。また、OSCE報告では、警察政権支持派を守る適切な処置取っておらず、反政権支持派を好ましい形で処理しているのを目撃されている。この衝突日の後取材受けた人はOSCEに、ドネツィク住民安全のため平和的な政権支持派デモ組織しないことに決めた述べている。 4月6日、約1,000-2,000人の武装勢力は、ドネツィクでの集会参加しウクライナからの国家の独立を問う法的根拠のない「国民投票」の要求行ったその後200人の分離主義者(ドネツィク現地警察スポークスマンIgor Dyominによると約1,000人)と親露派勢力が行政庁舎になだれ込みドアと窓を打ち壊していったが、政府当局者は日曜日不在だった。分離主義者は、いわゆる臨時議会」が政府当局によって開かれない場合ロシアへ併合を問う「国民投票」を呼びかけ国民権限により全ての地方議員無視して4月7日正午一方的管理措置宣言するとした。ロシアタス通信によるとこの宣言地方議員によって投票されたとしているが、他のメディアではドネツィク市や近郊地域のどの地方議員会議代表として派遣されていない報告している。同じ4月6日分離主義勢力ドネツク共和国」の指導者は、ドネツィク州ロシア連邦への併合に関する国民投票遅くとも2014年5月11日までに実施する発表した加えて平和維持必要な部隊ドネツィク州へ送るようプーチン大統領訴えた4月12日防弾チョッキ野戦服、カラシニコフ自動小銃備えてマスクをした武装勢力がスロヴヤンシクの執行委員会建物ウクライナ保安庁事務所占拠したウクライナ内務相アルセン・アヴァコフは、この武装勢力テロリスト判断しウクライナ特殊部隊により建物奪回すると発表した警察署政府庁舎分離主義勢力による強奪は、ドネツィク州ドネツィククラマトルシクホルリウカマリウポリエナキエヴェを含むその他の都市でも発生したウクライナ政権トゥルチノフ大統領代行は、建物奪回向けた全面的なテロ作戦開始する発表した4月16日までにドネツィク州での暫定政権によって行われた対テロ軍事作戦は、クラマトルシク武装勢力ウクライナ軍装甲車奪取し兵士がスロヴヤンシクまで追いやられるなどのいくつかの障害にぶち当たった4月16日の夜、約300人の親露派武装勢力は、マリウポリウクライナ軍部隊火炎瓶投げるなどの攻撃行った。アヴァコフ内務相は、「ウクライナ軍発砲し、3人の襲撃者殺害された」と発表した4月17日停戦協定"Geneva Statement"によって、ドネツィク州での政府庁舎占拠終了せず、マリウポリ2つ親露派武装勢力は「この協定発効により裏切られたと感じる」と発表した。しかし、4月23日においても地域一帯政府庁舎占拠などの緊張状態続いており、さらに、宣言され停戦は、スロヴヤンシクでの分離主義勢力による検問所起きた襲撃により破られた。 欧州安全保障協力機構OSCE)は、スロヴヤンシクの市庁舎ウクライナ保安庁庁舎警察署自動火器武装した勢力により要塞化されており、抗議する人もおらず町全体静かになっていると報告している。しかしOSCEは「スロヴヤンシクは制服着た軍や覆面武装勢力だけでなく、市民と同じ服装多く人々によって厳し監視態勢置かれていることは確かだ」としている。スロヴヤンシクの一住人は「占拠している勢力について議論するのは恐ろしい」と語っている。 自称スロヴヤンシクの分離主義勢力のポノマリョフ自称市長は、"我々は町の外にスターリングラード設立する"と宣言したウクライナ政権は、4月25日にスロヴヤンシクを完全に封鎖し、反テロ作戦継続する宣言した4月26日ドネツク人民共和国によってチラシ配布され共和国による州統治権宣言支持するかどうか国民投票5月11日開かれることが周知された。 その後も、両州におけるウクライナ政府軍及びウクライナ政府及びその支持派と、親露派衝突対峙続いている。2018年1月18日ウクライナ最高会議議会に相当)は、東部2州を「再統合」を目指すべき「占領地」、ロシアを「侵略国」と規定しウクライナ大統領に「東部解放」の軍事行動認め法案可決した。 「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」を自称する政権実効支配地域と、他のウクライナ領の境界地帯はコンタクト・ライン(接触線)と呼ばれ、約500キロメートルに及び、塹壕検問所設置されている。接触線の東側でも、ウクライナ政府支持あるいは頼りとする人々暮らしている。毎月延べ100万人以上が年金受け取り親族との面会などのため接触線を越えて行き来している。ウクライナ政府国営銀行装甲付き輸送車が、危険を冒して検問所近づきこうした人々現金パンなどを供給している。 ウクライナ軍親露派は、前線からの兵力引き離し2019年11月11日完了した

※この「ドンバス地方(東部2州)」の解説は、「ウクライナ紛争 (2014年-)」の解説の一部です。
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