ドラゴンズ戦中継
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番組タイトルは全国ネット中継は『S☆1 BASEBALL』、ローカル中継は『燃えよドラゴンズ!(西暦)』。 中日主催試合の地上波中継権が与えられているのは中日新聞社系の民間放送局(CBCテレビ・東海テレビ・テレビ愛知・三重テレビ)とNHK名古屋放送局となっていて、特に放映権取得分の約8割はCBCテレビと東海テレビ(両局とも半々に振り分け)に集中している。CBCテレビが放映権を持つのは基本的に水曜日・日曜日となっている。 中日クラウンズ開催時は3日目と最終日の中継を優先する関係で中継が出来ない。中日ドラゴンズ主催試合の場合は東海テレビ、テレビ愛知、NHK名古屋放送局のどちらかが、ビジターゲームの場合はヤクルト戦などの一部を除きメ〜テレ、中京テレビのどちらかが中継を担当する。 非中日系のメ〜テレ(朝日新聞社・読売新聞社系。過去には毎日新聞も出資)、中京テレビ(新聞資本は希薄。テレビ愛知開局前は日本経済新聞系で、現在は日本テレビ系列だが読売新聞社の資本が一時期を除き入っていない)は主催試合の中継権は与えていないため放映権譲渡は一切不可能であるが、メ〜テレでは中日のビジターゲームについて、日本テレビ系との変則クロスネット時代の1972年まで日本テレビから巨人主催のビジターゲームネット受けして放送していた他、2000年代半ば以降は球団制作映像を利用する関東圏での主催試合や、対阪神戦・対広島戦、交流戦の対ソフトバンク戦・対楽天戦・対日本ハム戦をテレビ朝日系列局での中継時にキー局・テレビ朝日と同じ『スーパーベースボール』の番組タイトルで自社での実況・解説に差し替えて制作している。中京テレビでは中日のビジターゲームで対巨人戦を日本テレビからのネット受けで放送する際や一部デーゲームに限り差し替え放送されることがある。また中京テレビは出資こそ見送ったものの設立に中日新聞系企業も関与していた経緯から、NETテレビ(現:テレビ朝日)系との変則クロスネット時代の1972年に浜松球場での中日対大洋(現:DeNA)のオープン戦を当時NETテレビ系準キー局だった毎日放送の制作で中継した。 中日ドラゴンズのホームゲームの中継が多い一方、ビジターゲームについては前述の長良川球場での広島主催ゲームを除けば毎日放送から中継される阪神戦(ただし、地上波全国中継によるDeNA対巨人戦または広島対巨人戦の差し替えに限られる)や一部デーゲームのDeNA対中日戦(TBSチャンネル2向けの映像を使用)を放送する程度しかないが、2018年5月26日には対広島戦を久々に放送した、この時は現地からではなく、中国放送からの映像提供による名古屋からのオフチューブ実況での中継となった。また2021年6月26日の同カードは、広島県ではテレビ新広島(フジテレビ系列。中京広域圏の系列局は東海テレビ)が中継したが、別途CBCテレビが中国放送の協力で中京広域圏向けに独自制作を行うという、広島主催試合では珍しい対応となった。なお、中日ドラゴンズのビジターゲーム放送の場合も実況・解説はCBCテレビで差し替える。 特殊な中継事情について 1987年から数年間、CBCテレビでの中継放送ができないときは岐阜放送が放映権を購入する形でCBCテレビ制作により同局で放送していた(一例として、1990年代前半は金曜日夕方7時枠がCBCテレビ制作全国ネット枠となっていたため、中継放送が出来なかった)。その後様々な事情により中断され、この方法による放送は長良川球場での広島主催の対中日戦に限られることになった(放映権が広島球団側にあるため)。そのためTBSテレビが対巨人戦の野球中継放送の有り無しにかかわらず中日ドラゴンズ主催のCBCテレビでの野球中継が水曜、日曜に必ず行われるようになっている。 詳細は「岐阜放送#野球中継(主に中日ドラゴンズ戦)について」および「岐阜新聞#岐阜放送(ぎふチャン)」を参照 2006年シーズンは、4月2日の日曜日に中日ドラゴンズ主催のナイトゲーム中日対広島戦が東海テレビで放送された。それ以外の日曜日でも対巨人戦を含めてデーゲームの中継がほとんどである。なお、CBCテレビが放映権を持つ水曜日・日曜日ナイターでもTBSテレビ系列のネット受け番組放送の確保や重要な特別番組の放送による理由で中継放送ができない場合は東海テレビ、三重テレビ(中継担当は原則として東海テレビだが、ごく稀にCBCテレビの場合もあり)に放映権を譲ることもある。この対応によって番組返上を最小限にとどめている。なお、リーグ優勝決定以降の中日主催の消化試合ではゴールデン枠や週末昼間での差し替え放送は一切行わず、深夜に録画中継で放送される。 2007年までは、中日ドラゴンズ主催の野球中継がある日(TBSテレビ系列局が制作する対巨人戦の野球中継放送を差し替える場合は除く)で放送できなかったTBSテレビ系列のネット受け番組の代替放送を行わなかった(事実上番組返上)。これは、JNN排他協定のために録画放送できなかったからである(一部単発番組やドラマ・アニメ番組は例外的に放送することがあった)。 2008年からは、視聴者保護の観点から、東海テレビと同じように、土日の昼の時間帯に代替放送の救済措置を取っている(再放送の時間枠を利用)。なお、JNN報道特別番組が組まれた場合は排他協定(JNN協定)により同時ネット放送しなければならない規定があるため、この場合においてはローカルのプロ野球中継の放送は中止される(多くの場合は深夜に録画放送となる)。 中日対巨人戦のデーゲームと日本シリーズ(中日進出時のみ)を全国ネットで放送する際に前者はCBCテレビ主導制作(技術面・リアルタイム字幕放送・連動データ放送付加・番組送出も全て担当)で放送し、TBSテレビからも解説者と巨人ベンチリポート担当のアナウンサーを派遣する。後者についてはCBCテレビ主導制作で放送されたのは2007年以前で、2011年についてはTBSテレビ主導制作となり、CBCテレビは制作協力扱いとなったが、実況・解説とベンチリポーターはCBCテレビから動員し(ベンチリポーターのみRKB毎日放送が、解説者はTBSテレビが各々派遣)、スコア表示などの技術面と番組送出なども担当した。なお、ナゴヤドームで開催された『2018日米野球』でもTBSテレビ主導制作で放送したが、こちらは実況・解説は全てTBSテレビ側で動員した。 中日が日本シリーズに進出する際、CBCテレビ・TBSテレビ系列と東海テレビ・フジテレビ系列で中日ホームゲームの中継権を分けるのが慣例となっているが、2010年シーズンでは中日が日本シリーズに進出し、第1戦をテレビ愛知(ローカル)、第2・6・7戦を東海テレビ・フジテレビ系列(第2戦のみローカル)で中継した。
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