テレビ中継の概要
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幕下、十両、幕内の3部構成であり実況アナウンサー、解説者は原則としてその都度入れ替わる。ラジオは幕内のみの中継であるためアナウンサー、解説者は交代しない。ただし、平日の一部日程ではアナウンサーの交代を行う場合があるが実況とリポーターを半々で務める形で担当する。女性アナウンサーが実況やリポートを担当した事例は今まで一度もない。 2017年5月場所からは国技館内で初めてとなるワイヤレスカメラの導入が開始され、国技館内のいたるところにワイヤレスカメラを出現させて撮影する形となった。 オープニングテーマは「スポーツショー行進曲」ではなく、寄せ太鼓が使われていたが、寄せ太鼓の演奏が変更された後、2006年3月場所から総合テレビでは独自のオープニング音楽・映像の使用に変更された。2008年1月場所から2011年1月場所までは『SPRIT』が使用された。2011年7月場所から2014年3月場所まではオープニング音楽が→Pia-no-jaC←の『LE QUATTORO STAGIONI』(ヴィヴァルディ/ヴァイオリン協奏曲四季より「春」第1楽章、アルバム『EAT A CLASSIC 2』に収録)となり、オープニング映像も羽毛(白)、桜吹雪(ピンク)、若葉(緑)、扇子(水色)、紅葉(赤)、銀杏(金)とそれぞれ6場所ごとに山の色や、放送席の紹介テロップの色も変更している。2014年5月場所からBGM変更とともにオープニング映像がなくなり、会場の映像をバックにしたタイトル表示のみに戻り、タイトルの表示パターンが「大相撲◯◯場所」「◯日目」から「大相撲」「◯◯場所 ◯日目」に変更となった。取組中に総合テレビの中継開始時間となった場合はオープニング映像とBGMを省略し、画面右下に「大相撲◯○場所 ◯日目」のテロップを表示するが、2006年3月から2014年3月場所まではごく一部の例外を除き、取組中であっても必ずオープニング映像を流していた(BSで放送されていた取組は途中で強制的に中断、もしくは立合い前にカメラを切り替える)。BS1のマルチ編成開始時とラジオの中継は現在も寄せ太鼓が使われ、エンディングの音楽は、千秋楽(後述)を除き、はね太鼓が使用されている。 表示テロップは学生相撲・アマチュア相撲を含めた他のNHKのスポーツ中継とは異なる独自のフォーマットを使用している。 上位5番を除く幕下以下では画面下に上から番付(黄色表記)とこれまでの勝敗(算用数字の白文字で「○-○」と表記。枠内表記で勝ち越しの場合は背景部分が赤で表記される)・四股名・出身地と所属部屋(緑色表記)の順で横文字で表示される。これまでの勝敗では「○-○-○」と表記されることもあるが、これは病気休場も数に含めているためである。 幕下上位5番以降は縦文字で左側から東方力士の番付・出身地・所属部屋、東方力士の四股名、東方力士のこれまでの勝敗(漢数字表記)、西方力士のこれまでの勝敗(漢数字表記)、西方力士の四股名、西方力士の番付・出身地・所属部屋の順で表記される(番付と勝敗は黄色表記)。 これまでの勝敗は初日(幕下以下は対戦初日)のみ前場所の成績を表記するが2日目以降は前日までの勝敗が表記される。勝敗は休場も含む(「勝」「敗」「休」で表記するが、勝・敗・休のいずれかが1つもない場合は上位5番を除く幕下以下とは異なり表記されない。前場所をすべて休場した場合は「全休」と表記。大相撲八百長問題による解雇が無効となり2013年7月場所で復帰した蒼国来は初日の前場所成績欄が空白となった)。 幕内の対戦ではこれまでの幕内の対戦成績が表示される。最上段に東方四股名、通算対戦成績、西方四股名が記され、下段には「初・春・夏・名・秋・九」(表記順は6場所前が最上段で、直近場所が最下段)と、場所名それぞれを中心に計6行のスペースがあり、勝利した力士の列に決まり手が表示される。対戦が無かった場所については「―――」の無表記となる。表示されるタイミングは、懸賞幕を持った呼出が土俵上を回る時で、スポンサー表示を隠す目的でも利用されている。基本的にこの1年間の成績が表示されるが、1年間に対戦がない場合などはそれ以上前に遡って表記されたり、単に対戦の勝敗数のみで表記されることがある。ただし、一方または両方が十両以下であった場所の対戦は数に含めていない。2011年春場所開催中止時は「春」の文字の上に横二本線でかぶせて表記し、2011年5月の技量審査場所では「技量」として表記された。2020年夏場所開催中止時については「夏(中止)」、会場が変更された同年7・11月場所は「7月」「11月」と表記された。以前は最上段に四股名、中央に決まり手(勝った側に○を表示)、最下段に対戦成績を表示していた。 仕切り中から制限時間までは、画面左上に「東 ○○○ ― 西 ○○○」と現在の取組で対戦する力士の四股名が表示される。このとき四股名の漢字には読みがなのルビが付いている。これは読み方の難しい四股名の力士が増えてきたことを受けた視聴者からの要望により、後述の行司・呼出名とともに2019年5月場所から開始されたもの。これ以前も日別企画の一環として稀に読みがなを表示することがあった。 2019年からは、仕切り中あるいは立合いの際の画面右下に、十両格以上に限り行司や呼出の名前が表記されるようになった。 決まり手のテロップは十両以降に表示されるが、「取り直し」のテロップは幕下以下を含めてすべての取組において表示される。勇み足・つきひざ・腰くだけなどの非技ではそのまま表示されるが、髷をつかむなどの反則行為があったときは「反則」と表示される。 四股名テロップは十両以上の力士は相撲字、幕下以下の力士は明朝体で表記される。ただし、翌日の取組の紹介では十両以上の力士でも明朝体で表記される。1993年3月までは幕下以下の力士は丸ゴシック体で表記されていた。 幕内の取組ではスローVTR終了後、画面右下に上段から決まり手(未発表時は省略)、勝者力士(白丸表記)・今場所のこれまでの勝敗と翌日の対戦相手、敗者力士(黒丸表記)・今場所のこれまでの勝敗と翌日の対戦相手の順に表示される。対戦相手の欄は幕内力士と対戦した十両力士が翌日に十両での取組が組まれている場合は空欄となり、千秋楽では番付が表記される(十四日目でも対戦相手が決まっていない場合のみ表記される)。 取組前のテロップの表示位置はレターボックス化後も変更されていない。 2020年からは十両取組以降のリプレイ映像の前後に寄木細工風のCGが入るようになった。色は通常が茶色、物言いの時が緑となっている。また、幕内のものにはキラキラ加工が入っているが十両(幕内vs十両の対戦も含む)にはない。
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