ダリアの花言葉
ダリア花言葉の由来
ダリアの花言葉の由来は、意味合いによっていろいろな説がある。#フランス革命が関係しているという説
まず良い意味である「感謝」の由来は、1789年~1799年にかけてのフランス革命が関係していると言われている。ダリアの花が咲くようになった時期はまさにフランス革命の真っただ中であり、情勢があまり良くなかったようである。そんな中で市民はダリアの花を育てて、その美しさを見て癒されていた。それゆえにダリアの存在に対して有難いと感謝する気持ちが強くなったことから、「感謝」という意味合いが生まれたとされる。またフランス革命で活躍した人への労いの意も兼ねているという説もある。
一方で、ネガティブな意味の「不安定」に関しては、これもまたフランス革命の時代であることが関与しているようである。栽培時期が革命の頃で時代が不安定であったことからこのような花言葉が生まれたとも言われている。国の政治や経済などが不安定であったことを表している。
#見た目からつけられたという説
「華麗」「優美」などは、まさしくダリアの美しい見た目と可愛らしい華やかな色合いが由来である。ダリアの花の特徴として、小さな細い花びらがたくさん集まって重なりボンボンのように見える外観が挙げられる。ボリュームのある見た目はとても華やかである。大きな花を咲かせるものもあり、その立派な姿からも「華麗」や「優美」という花言葉はとても合っていると言えるだろう。見た目そのままが花言葉になったとされる。
#アステカ帝国でのエピソードが関係している説
「気品」については、アステカ帝国でのエピソードがある。アステカ帝国でダリアは神聖な花とされており、ヨーロッパに渡った後も多くの王や貴族らに愛されてきた。ダリアはいつしか、貴族の品格を表現する花として知られるようになっていった。目には見えない人間的な性質こそが気品である。そこには余裕があり、大きく咲き誇るダリアこそがまさしく「気品」ある花の象徴と言えた。このようにアステカ帝国から始まる貴族の歴史が、ダリアの持つ「気品」という花言葉を生んだともされている。
#栽培の難易度に由来する説
ブルーのダリアが「不可能」という花言葉をもつ背景には、ブルーの花はとても珍しく、なかなか入手困難であったこと、品質改良に非常に手がかかること、といった事情があると思われる。
#ナポレオンの妻のエピソードが由来となっている説
「移り気」「裏切り」の由来は、ナポレオンの妻ジョセフィーヌにまつわるエピソードが由来である。ジョセフィーヌは、ダリアがまだ世間に知れ渡る前からダリアを栽培して愛していた。そして人を呼んで花を自慢していたのだが、それを不快に思った婦人がいた。その婦人はジョセフィーヌの庭師に頼んで、ダリアの球根を盗んで来させたのだ。そして手に入れた球根を自分の庭に植えたところ、ジョセフィーヌに負けないほどの美しいダリアが咲き誇った。それを知ったジョセフィーヌは庭師を辞めさせて落ち込み、ダリアの花の興味も失せてしまった。この話から、ダリアの良くない花言葉として「裏切り」や「移り気」という意味が生まれたとされている。
ダリアの英語の花言葉
ダリアの英語の花言葉は、「dignity(威厳)」や「elegance(優雅)」が挙げられる。ダリア色別の花言葉の解説
#白色「感謝」「豊かな愛情」「善」「誠意」真っ白のダリアは、ウエディングブーケに使われることも多い。結婚式に使われる花のイメージから、「誠意」や「豊かな愛情」という花言葉が結び付く。さらに白色には「善」や「平和」という意味合いも強いので、白色のダリアもこうした花言葉が生まれたのだろう。
#赤色「華麗」「栄華」
ダリアは別名を天竺牡丹とも呼ぶが、牡丹に最も近いダリアは赤色である。中にはベルベットのような深い赤色のダリアもある。さらに赤いダリアは、和装や着物のヘアアクセサリーや胸元のコサージュのモチーフとしても多い。華やかさを象徴するのがまさしく赤色のダリアである。「華麗」という花言葉がとてもお似合いだ。
#黄色「優美」「栄華」
花言葉に関しては、赤色のダリアと似通っている。しかし同じ花言葉でも赤色よりも黄色のほうが、ややしなやかさを感じるかもしれない。黄色は「幸福」や「明るさ」の象徴となるカラーであり、優しい黄色のダリアからは赤色よりもどこか優し気でほんわかしたイメージがあるだろう。
#ピンク色「華麗」
ピンク色のダリアはとても可愛らしく、ブーケでも取り入れることが多い。女性にとってはピンク色は恋愛運を上昇させる運気の良いカラーでもあり、ダリアの華やかさもプラスされて華やかな恋ができそうな気分になるのではないか。まさに「華麗」という花言葉がぴったりである。
#オレンジ色「感謝」「元気」
ビビッドカラーであるオレンジは、ダリアの中でも人気色である。元気が出るカラーなので、そのまま「元気」という花言葉が付いている。人生の門出となるイベントや励ましのメッセージとしてオレンジのダリアを贈ると良いだろう。渡す側は「感謝」の意を込めて、受け取る側は「元気」をもらえる、そんなオレンジのダリアは入学式や卒業式にも向いている。
#紫色「威厳」「気品」
紫は昔から、高貴な色という扱いを持たれることが多かった。ダリアの中でもパープル系は落ち着いた上品な雰囲気が漂い、まさに「気品」という花言葉通りである。目上の恩師や親、尊敬する人に対してギフトとして渡すのにも紫色のダリアはふさわしい。敬老の日のプレゼントにも適している。
#黒色のダリア(黒蝶)「優雅」「威厳」
黒色のダリアは黒蝶とも呼ばれ、真っ黒ではなく紫やボルドーなどが配合されたような深い色味のものが多い。見るからに威厳のある雰囲気であると共に、落ち着いた優雅な姿も感じ取れる。味わい深い黒蝶ダリアは、ピンクや白のブーケに少し含むことで甘過ぎず大人っぽいテイストを醸し出すことができる。大人の恋の演出をしたいときにも、黒いダリアはおすすめである。
#青色「不可能」
ツユクサに含まれる青色遺伝子の組み換えによって何とかこの世で見ることができるのが青色のダリアである。苦労した培養の末に生まれた青色のダリアは、「不可能」というあまり良い意味ではない花言葉が付いている。
ダリア本数別の花言葉の解説
ダリアには本数別に花言葉がある。・1~10本「あなたを強く思う」「強い想い」
・11~20本「あなたにぞっこん」「あなたに釘付け」
・21~50本「たくさんの感謝をあなたに伝えたい」
・51~100本「まるで夢のようです」
ダリアの怖い花言葉
ダリアの花言葉には、あまり良くない意味・恐ろしげな意味を持つものもある。具体的にいえば「裏切り」や「移り気」、「不安定」などである。贈り物としてダリアの花を贈る場合には、悪い意味の花言葉がメッセージであると受け取られないように注意したい。相手の受け取り方次第で良くも悪くも解釈できてしまうような難しい状況の場合、たとえばメッセージカードを添えて自分の意思を明示する等の工夫をすると、誤解を免れやすい。(それでも裏のメッセージがあるのではと詮索・深読みされてしまう可能性はあるが)ダリアの花言葉の怖い意味は、ナポレオンの妻ジョセフィーヌによるエピソードが関連しているものが多い。ジョセフィーヌは恋多き女性であり、結婚後も浮気を繰り返していたとされる。そしてナポレオンとの夫婦関係もあまり良くなかったと言われている。つまり仮面夫婦だった可能性がある。熱しやすく冷めやすい女性であるジョセフィーヌの移り気な気持ちや裏切り行為が、ダリアのイメージに暗い側面を与えているといえる。
※ 花言葉の内容は諸説あります。
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