見えない人間とは? わかりやすく解説

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みえないにんげん【見えない人間】

読み方:みえないにんげん

原題Invisible Manエリソン長編小説1952年刊。米国人種差別社会の中で、黒人白人には見えない存在となっていく苦悩を描く。


見えない人間

作者山田正紀

収載図書物体X
出版社早川書房
刊行年月1986.9
シリーズ名ハヤカワ文庫JA


見えない人間

作者ギルバート・キース・チェスタトン

収載図書ブラウン神父物語
出版社嶋中書店
刊行年月2004.12
シリーズ名中文


見えない人間

作者恩田陸

収載図書ユージニア
出版社角川書店
刊行年月2005.2


見えない人間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/05 04:53 UTC 版)

見えない人間
Invisible Man
初版
著者 ラルフ・エリソン
発行日 1952年
ジャンル 長編小説
アメリカ合衆国
言語 英語
ウィキポータル 文学
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見えない人間』(みえないにんげん、: Invisible Man, 1952年)は、アメリカ合衆国の作家ラルフ・エリソン長編小説。原題はイギリスの作家H・G・ウェルズのSF小説『透明人間』(The Invisible Man, 1897年)と同じ。本作における「見えない人間」とは、アメリカ社会において黒人が置かれた立場の比喩である[1]

1930年代のニューヨークを舞台に、冷静・博識・理路整然・自己認識が出来ている一人の黒人少年が、当時のアメリカにおける過酷な人種差別の中で、主人公が自身のアイデンティティと社会での居場所を探す姿だけでなく、近親相姦といったタブーにも踏み込むこととなった。同作品は世界中で喝采を浴び、出版の翌年の1953年に全米図書賞を受賞することとなった。エリスンが執筆に7年間を費やして書き、1953年にランダムハウス社から出版された。

作中に、当時事務員としてエリソンを雇っていたハリー・スタック・サリヴァンをモデルにした医師が登場する。

日本語訳

  • ラーフ・エリソン『見えない人間』橋本福夫訳、書肆パトリア、1958年。
  • エリスン『見えない人間 1』橋本福夫訳、早川書房〈黒人文学全集 9〉、1961年。
    • エリスン『見えない人間 2』橋本福夫訳、早川書房〈黒人文学全集 10〉、1961年。
  • ラルフ・エリスン『見えない人間 1』橋本福夫訳、早川書房〈ハヤカワ文庫〉、1974年。
    • ラルフ・エリスン『見えない人間 2』橋本福夫訳、早川書房〈ハヤカワ文庫〉、1974年。
  • ラルフ・エリスン『見えない人間 1』松本昇訳、南雲堂フェニックス、2004年10月。ISBN 4-88896-335-5
    • ラルフ・エリスン『見えない人間 2』松本昇訳、南雲堂フェニックス、2004年10月。ISBN 4-88896-336-3
  • ラルフ・エリスン『見えない人間 上』松本昇訳、白水社Uブックス、2020年11月。
    • ラルフ・エリスン『見えない人間 下』松本昇訳、白水社Uブックス、2020年11月。

脚注

  1. ^ 齊藤忠利. “見えない人間”. 日本大百科全書(ニッポニカ). コトバンク. 2018年3月18日閲覧。

関連項目

外部リンク



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