ゲツラフ、ペリーの新ダイナミックデュオの時代
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「アナハイム・ダックス」の記事における「ゲツラフ、ペリーの新ダイナミックデュオの時代」の解説
スコット・ニーダーマイヤー引退後の2010-2011シーズンはライアン・ゲツラフがキャプテンに就任、ゲツラフ、ペリー、セラニやゴーリーのヨナス・ヒラーの活躍もありウエスタン・カンファレンス5位で2011年プレイオフ出場を果たす(2011年プレーオフはナッシュビル・プレデターズに1回戦敗退)。このシーズンは特にコリー・ペリーの活躍が際立った年で1998-1999シーズンのティーム・セラニに続くチーム2人目のモーリス・ロケット・リシャール賞(シーズン得点王)を達成、さらにチームから初のハート記念賞 も獲得した。 2011-2012シーズンを直前に控えた9月、アナハイムに悲報が届く。2003年スタンレー・カップ準優勝のメンバーであるルスラン・サレイがロシアで飛行機事故に巻き込まれこの世を去ってしまう(ヤロスラヴリ旅客機墜落事故)。アナハイムはこのシーズン、サレイの背番号「24」のパッチをジャージに付けシーズンを戦った。2011-2012シーズンはシーズンが始まってすぐの12月にそれまでマイティダックス時代から7シーズンに渡って指揮をしていたランディ・カーライルからブルース・ブードローにヘッドコーチをスイッチ。ゲツラフ、ペリー、ボビー・ライアンという去年同様強力なフロントラインも持ちながらチーム成績は去年の好成績が嘘のように下位を低迷、チーム成績は2009-2010シーズンを下回るロックアウト以後最低のウエスタン・カンファレンス13位でシーズンを終えた。 2012年9月、NHLは新労使協定締結を目指していたオーナー側と選手側の交渉が決裂し、2度目のロックアウトが発生。2013年1月12日にロックアウトが終結し、1月19日より開幕、2012-2013シーズンはレギュラーシーズンは48試合のみとなった(イースタン・カンファレンスのチームとの対戦はなく、ウエスタン・カンファレンスのチームとの対戦のみ)。アナハイムはスタンレー・カップ獲得の2006-2007シーズン以来2度目のパシフィック・ディビジョン優勝。2013プレーオフでは期待が掛ったが1回戦でデトロイト・レッドウイングスと対戦、第5戦終了時3勝2敗で準決勝進出までとあと一歩とリードしながら結局デトロイトにひっくり返されてトータル3勝4敗で1回戦で敗退した。 2013-2014シーズンを控えた2013年8月、ティーム・セラニの今季限りからの引退が発表された。またこのシーズンはチーム創設20周年の節目となり記念パッチを付けて戦うこともアナウンスされた。シーズン前にボビー・ライアンを放出したもののFAで2006-2007シーズンにゲツラフ、ペリーと「キッド・ライン」を組んでいたダスティン・ペナーがアナハイムに復帰(しかしシーズン終盤でボストン・ブルーインズに放出)、ゴーリーのヨナス・ヒラーと新人ゴーリーのフレデリック・アンデルセンの活躍もありレギュラーシーズン終了時にはプレジデンス・トロフィー獲得のボストン・ブルーインズまであと1Pに迫る116Pを獲得。パシフィック・ディビジョン2年連続優勝、ウエスタン・カンファレンス1位のスタンレーカップ優勝候補として2014プレーオフへ進む。プレーオフ1回戦はダラス・スターズを4勝2敗で下し準決勝はロサンゼルス・キングスと対戦。最終戦7戦までもつれたが3勝4敗で準決勝敗退、同時にティーム・セラニの現役生活にピリオドを打つ形となった。 2014-2015シーズンから2度目のユニフォームのデザイン変更。終始先シーズンの好調を維持し、またシーズン前にバンクーバー・カナックスから加入したライアン・ケスラーの戦力補強も功を奏し109Pでレギュラーシーズン終える。パシフィック・ディビジョン3年連続優勝、去年に引き続きウエスタン・カンファレンス1位で2015プレーオフへ進んだ。2015プレーオフでは一回戦でウイニペグ・ジェッツを4勝負けなしの「スイープ」達成、準決勝のカルガリー・フレームズを4勝1敗で下しカンファレンス・ファイナルへ進出する。カンファレンス・ファイナルではシカゴ・ブラックホークスに第5戦終了時3勝2敗としスタンレー・カップ決勝進出までとあと一歩とリードしながら7戦までもつれ込み結局シカゴにひっくり返されトータル3勝4敗で敗退した。 パシフィック・ディビジョン3年連続優勝という実績、また主だった戦力の離脱もなく2015-2016シーズンはメディアや評論家からスタンレー・カップ王者の大本命と評価された。しかしシーズンが始まってみると極端な得点不足に陥り11月にはNHL全チーム最下位タイにまで成績が落ち込む。ところがクリスマス休養期間後まるで別のチームになった様にダックスは攻撃陣が機能し始め、1月~3月には6連勝、11連勝(11連勝はチーム記録)と一気に勝ち点を積み重ねパシフィック・ディビジョンの首位争いに加わる。ロサンゼルス・キングス、サンノゼ・シャークスと三つ巴の首位争いは最後までもつれたが、ダックスがレギュラーシーズン最終戦の82試合目でパシフィック・ディビジョン4連覇を決めた。ウェスタン・カンファレンス4位で進出した。2016プレーオフは1回戦でナッシュビル・プレデターズと対戦、第7戦までもつれたが1-2で試合を落とし、トータル3勝4敗で1回戦で敗退した。シーズン終了後、5シーズンに渡りダックスを指揮していたブルース・ブードローを解任。 2016-17シーズンからは2007年にダックスをスタンレーカップ王者へ導いたランディ・カーライルが再びチームの指揮に。シーズン前に来季のラスベガス新チームによるエクスパンションドラフト対策の為先期までメインGKの一人であったアンデルセンを放出、ジョン・ギブソンをメインGKに据えた。先期同様パシフィック・ディビジョンは最終戦まで首位争いがもつれる接戦となり、ダックスはシーズン中メインGKジョン・ギブソンの負傷欠場などあったがバックアップGKのジョナサン・ベルニエがカバー、またチーム生え抜きのFWリカード・ラケルなどの新勢力の台頭も光りダックスが最終戦でパシフィック・ディビジョン5連覇、プレーオフへの進出を決めた。プレーオフでは1stラウンドでカルガリー・フレイムスを4勝スイープで打破、2ndラウンドでエドモントン・オイラーズを4勝3敗で勝ち抜けたが、セミファイナルでナッシュビル・プレデターズに2勝4敗で屈しセミファイナルで敗退した。 2017-18シーズンからゲームジャージがリーボックからアディダスに変更、同時に襟周りのデザインの変更が入った。このシーズンは当初から軒並みFW陣が怪我による離脱で成績は低迷、15-16シーズンのような得点不足に喘ぐリーグ最下部から抜け出せないスロースタート。特にケスラー、ゲツラフ、ラケルという主力センタープレーヤーが同時に戦線離脱の緊急事態に陥り、チームはシーズン途中急遽DFリーダーのサミ・バタネンを放出せざるを得ない状況に陥る。主力がほぼ復帰した1月ごろから成績が上向き始め、徐々にプレーオフ圏内へ。最終盤はプレーオフ進出へキングスとの猛烈なデットヒートに。Div3位を巡っての争いをしていたが最終盤にシャークスの失速により最終試合でDiv2位に繰り上がりレギュラーシーズンを終終える。プレーオフではナッシュビル・プレデターズに4連敗の「スイープ」を喫し初戦敗退した。 旧マイティダックスからチーム設立25周年となった2018-19シーズンは往年の名選手カリヤ、ニーダーマイヤーの永久欠番イベントや記念3rdジャージ着用など25周年イベント目白押しのシーズンとなったが肝心の成績は全く振るわないシーズンとなった。シーズン序盤から怪我による選手離脱とそこから来る得点不足に喘いた(チームの総シーズン得点は199ゴールとリーグ31チーム中最下位)。シーズン中に12連敗を喫し不名誉なチーム新記録を樹立するなどシーズンが進んでもチーム状態は一向に上向かずシーズン途中でヘッドコーチのランディ・カーライルを解任。結果ディジョン6位で終わりプレイオフ進出を逃す。シーズン終了後に長年にわたりチームを支えてきたコーリー・ペリーを放出(後にダラス・スターズにへ移籍)、ゲツラフ・ペリーの時代が終焉となった。
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