カラミティ・レーヴェン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 06:27 UTC 版)
「戦場のヴァルキュリアシリーズの登場人物」の記事における「カラミティ・レーヴェン」の解説
ダルクス人のみで編成された帝国軍の特殊部隊。部隊名は直訳すると「災厄の鴉」となる。監査役を除いて帝国では被差別民族であるダルクス人で構成される。 ダウンロードコンテンツの断章「もうひとつのボルジア護衛任務」ではプレイアブルキャラクターとして使用できる。 ダハウ (Dahau) 声 - 山寺宏一 東ヨーロッパ帝国軍特別遊撃部隊カラミティ・レーヴェン隊長のダルクス人。形式上の階級は大尉。28歳。 ダルクス人の独立を目指して戦っている。高いカリスマ性を備えた指導者、高い指揮能力を持った指揮官、また高い戦闘能力を持つ兵士でもある。そのため隊員たちからは英雄視されている。 かつて帝国に対して武装抵抗していた頃もあったが、彼の妻ミガをはじめとする多くの同志達を死なせ、ダルクス人迫害が強化されるだけの結果に終わったため、別の手段を模索するようになった。帝国領内にダルクス人独立自治区を樹立し、それによって全てのダルクス人の心に希望の火を灯す事を新たな理想に掲げ、その悲願を成就させるため密かに活動を開始する。 過去の経験から武力ではなく政治的に独立を勝ち取る事を目指しており、その手段として帝国議会にも強い発言権を持つユグド教団枢機卿ボルジアに接触し、彼の私兵として彼の意向に添うよう戦争に介入する見返りに帝国議会に根回しをさせようとした。その一方で保険として皇族の血に連なりながら人種で個人を判断しない実力主義者でもあるマクシミリアンにも協力し、彼の帝国内での発言権を上げると同時に彼の覚えをよくする事で目的の達成を狙うなど政治的能力もかなり高い。 帝国のダルクス人にとって平和とは「不平等な地獄」そのものである。そのためダハウはむしろ「平等な地獄」である戦場を愛している。武人然とした性格で手応えのある部隊と戦えることを喜びとしている。クルトとネームレスの前に何度も立ちはだかり、やがて彼らを好敵手と認めるようになった。 ボルジアの失脚とマクシミリアンの戦死により政治的独立の道が全て絶たれてもなお理想を捨てず、最後には武力による独立という強硬手段に打って出るが、ネームレスとの激戦の果て力尽きる。彼の死により、カラミティ・レーヴェンは全滅し、武力による独立という最終計画も阻止された。 迎撃時は機関銃兵、移動時は対戦車兵という、特殊兵種。彼専用の装備として機関銃「Sieg」 と対戦車槍「Horn」 を持つ。 特殊オーダーはCPを3消費して直接自分の拠点から相手の拠点まで移動する強制出撃。 リディア・アグーテ (Lydia Agthe) 声 - 久川綾 ダハウの副官を務める女性軍人。形式上の階級は中尉。戦車長、22歳。 カラミティ・レーヴェンで唯一ダルクス人ではないが、純粋な帝国人でもなく浅黒い肌をしている。巨大戦車「エヒドナ」および高機動重戦車「シャカール」に搭乗する。 帝国軍人というよりボルジアの部下であり、ダハウがボルジアの意向に従っているかどうか監視するため、カラミティ・レーヴェンに入隊した。隊長であるダハウに平然とタメ口をきくが、その指揮には一応従っている。ボルジアに敬意を持っているわけではないが、出世のために彼に従っている。元々「特別遊撃部隊」の名前しかなかったこの部隊に、「カラミティ・レーヴェン」と名付けたのは彼女である。 ユグド教の孤児施設で育ったが、教会から与えられた名であるアグーテ姓には嫌悪感を持っており、周囲にはリディアと呼ぶように徹底させている。ただ、ユグド教にはそれなりに信仰心を持っているようで、マントの留め金にユグド教のマークをあしらっている。 尊大な性格の女性で他人を「あんた」呼ばわりし、部下には「様」付けで呼ばせようとする。 ネームレスを離反してカラミティ・レーヴェンに加入してきたグスルグを「スパイ」呼ばわりして煙たがっていたが、最後には淡い思いを抱くようになる。最期はグスルグのための時間稼ぎでネームレスと戦い、愛車シャカールの爆発に巻き込まれて戦死した。カラミティ・レーヴェンの主要メンバーの中で、最初の戦死者となった。 ジグ (Zig) 声 - 入野自由 形式上の階級は少尉。ダハウからリディアの補佐を任されている18歳のダルクス人青年。ダハウが掲げたダルクス人独立の思想に共鳴し、彼に心酔している。良くも悪くも一直線で熱い人物である。その愚直なまでの真面目さや粘り強さなどは特筆物で、ダハウをして「ジグがダルクス人の代表」と言わしめるほど。 戦闘では両手持ちの大剣を使用する。政治的独立の道を絶たれ、武力による独立を決断したダハウとその理想に最後まで忠実であり、ダハウが「ヴァルキュリアの鉄槌」の発射準備を進めるあいだ、万が一ガリアからの邪魔が入る事を警戒して国境付近に陣を敷き、警戒態勢をとっていた。ダハウを阻止すべく国境を越えてきたネームレスを発見、迎え撃つも敗北、戦死する。 DLC「イサラ、走る!」ではアスロン市へ向かう途中のイサラと出会い、互いの素性を教え合い、彼女をカラミティ・レーヴェンに勧誘するも断られる。その際、彼女のことを「頑固だ」と評した。そして、イサラを見逃し、「戦場でないところで(イサラと)出会いたかった」とつぶやいた。なお、このエピソードの中で、両親が反政府レジスタンスに所属していた友人がいたというだけで(当人達は何もしていないのにも関わらず)射殺され、彼も殺されそうになった所をダハウに助けられた事がカラミティ・レーヴェンに加入するまでの経緯だと判明した。 専用オーダーは迎撃をものともせず突進する強行進撃。
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