カノムクロック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/05 09:42 UTC 版)

カノムクロック(タイ語: ขนมครก, khanom krok)は、タイ王国の焼き菓子の一種。実演販売のように屋台で作って販売されることもある[1][2]。カノムクロックの外観、およびカノムクロックを焼く鉄板の機器は日本のたこ焼きにも似る[1][3][4]が、味はたこ焼きとはまったく異なる[4]。
ココナッツミルクと米粉をベースとした生地を焼いた菓子であり、外側はカリっと焼きあがり、中央部はトロッとして熱々という日本のたこ焼き同様の特徴を持つ[3][4][5]。定番の具材としてネギのみじん切りを入れることもある[2][3][4]。
カノムクロックは、アユタヤ王朝時代(14世紀~18世紀)には食べられていたとされる[4]。タイ語で「菓子」を意味する「カノム」と「恋人」を意味する「コンラッカン」を短縮した名称だとされる[4]。2つの半球型を合わせて球体の菓子にすることから、愛し合う恋人二人がずっと一緒にいられるよう願いを込めて作られた菓子とされる[4]。
出典
- ^ a b 『ブルーガイドわがまま歩き タイ』実業之日本社、2016年、30頁。ISBN 978-4408060200。
- ^ a b “カノムクロック”. NIPPNおいしいレシピ. ニップン. 2025年5月3日閲覧。
- ^ a b c 梅本昌男「懐かしい気持ちにさせてくれるタイの伝統菓子」『タイとビジネスをするための鉄則55』〈アルク はたらく×英語シリーズ〉2016年。 ISBN 978-4757428225。
- ^ a b c d e f g パルモ (2020年3月30日). “見た目はタコ焼きだけど、食べてびっくりココナッツ風味が癖になる、タイ伝統のお菓子「カノムクロック」の作り方【ネトメシ】”. カラパイア. 2025年5月3日閲覧。
- ^ 白石路以、美濃羽佐智子「カノムクロック」『タイ行ったらこれ食べよう! : 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』誠文堂新光社、2016年、126頁。 ISBN 978-4416516010。
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