イエス・キリストと再臨のメシアとは? わかりやすく解説

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イエス・キリストと再臨のメシア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 22:06 UTC 版)

世界平和統一家庭連合」の記事における「イエス・キリストと再臨のメシア」の解説

統一教会では、イエス・キリスト既成神学における三位一体存在ではなく霊的な三位一体解釈する心情的には神と一体であるが、イエスを神と言えるのは「すべての完成した人間は神と一体である」という意味においてのみであり、「創造理想体現した男性」としてその価値認められる。この点が、主流派キリスト教と最も異なる点である。イエスは、司祭ザカリヤマリアの間に生まれた原罪のない人間であると考えられている。 イエス・キリストは、サタン不当に奪った神の「主管性」を回復し堕落した人類原罪のない善の人類産み直し、神を中心に据えた新し人間血統築き地上天国を築くために来たとされている。聖霊女性神であり、真の母でありエバであるとされる。神はユダヤ民族はじめとする全人類を救うための代償として、イエス肉体サタンに引き渡さざるをえず、イエス肉体サタン侵入を受け虐殺されたとしている。そのためイエス肉体復活することはなく、今は人間として神のもとに生きているという。 イエス十字架上で死に、それは人類霊的救済のための蕩減条件代償)になり、霊的救い達成されたが、新し血統を築くことはできなかったため、救い摂理完成されていない考えられている。イエスの死イエス自身失敗よるものではなく洗礼者ヨハネ弟子たちといったほかの人間イエス裏切り見捨てユダヤ人が彼を受け入れなかったためであると考えられている。統一教会信者たちは、神はイエスの死を「神の国」を築くための手段にしようとはしなかったことを強調する宗教史学者古田富建は、統一教会教理核心は、神、イエスの「恨(ハン)」を解くこと、つまり「恨解(ハンプリ)」[要出典]であると述べている。「恨」とは、朝鮮文化を語るときにクリシェとして用いられる言葉で、その意味合いには幅があるが、韓国近代宗教史研究者川瀬貴也は「様々な要因叶えられなかった思いが、澱のように沈んでいる状態」と表現している。韓国民族的な霊魂観においては夭折者・横死者は成仏できず、怨み抱いた「怨魂」となって彷徨うとされており、特に無念抱えた者、子孫残さず死んだ者の恨み強く生者災いもたらすとされるこうした死者恨み鎮める儀礼が「恨解」である。統一教会では、人間堕落のために神の創造目的を果たすことができず、神に「恨」を作った考えており、神はこの「恨」を解くためにメシアとしてのイエス遣わしたが、人間が「責任分担」(5%の責任)を果たせイエス殺してしまったため、神の「恨」はさらに大きなものになったとされている、と説明している。1960~70年代韓国のキリスト教一部では、「恨」を教義取り入れている。李龍道イエス人間として理解しようとし、三位一体否定していた。古田は、李龍道らはイエス悲しみ痛み抱え人間としてとらえ、その孤独悲しみ理解し共感しようとする姿勢が、聖主教ではシャーマナイズ化された「恨解」の儀礼となっていき、統一教会では教義根幹になっている述べている。1965年ごろに、「恨」という言葉文鮮明説教定着したイエス・キリスト救世主として崇める一方イエスやり残し多くのことを成就するために、「再臨イエス」が韓国生まれると主張している。それは、地上戻ったイエス・キリストではなくイエス霊界から支援する聖書示されている普通の人間であるとしている。文鮮明メシアが、出生する時期や場所といった条件示しているが、メシア生まれる地とは韓国であり、示され条件には文鮮明自身適合する神学的には、メシア一組男女である。文鮮明1960年に、23歳若い17歳信者韓鶴子結婚しメシア使命一環として14人の子供をもうけた文鮮明1992年自身と妻が全人類の真の父母であり、救世主で、再臨の主であり、メシアであることを宣言した。この宣言の前が「新約時代」、以降が「成約時代」であるとされる新宗教ニューエイジなどを研究し統一運動肯定的にとらえるウェールズ大学のサラ・ルイスは、この宣言以降信者自身メシアになりうるというように強調されるようになり、文鮮明メシアであるということへの言及減ってきていると述べている。 メシア受け入れることができなければユダヤ人ローマ時代キリスト教徒江戸時代キリシタンのような受難を罰として与えられる考えられている。

※この「イエス・キリストと再臨のメシア」の解説は、「世界平和統一家庭連合」の解説の一部です。
「イエス・キリストと再臨のメシア」を含む「世界平和統一家庭連合」の記事については、「世界平和統一家庭連合」の概要を参照ください。

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