ひまわり5号とは? わかりやすく解説

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ひまわり5号

分類:人工衛星


名称:静止気象衛星5号「ひまわり5号」/Geostationary Meteorological Satellite-5(GMS-5)
小分類:地球観測衛星
開発機関・会社:宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))/気象庁
運用機関会社:宇宙航空研究開発機構(JAXA)/気象庁
打ち上げ年月日:1995年3月18日
打ち上げ国名機関:日本/宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げロケット:H-II
打ち上げ場所:種子島宇宙センター(TNSC)
国際標識番号:1995011B

ひまわり5号は、ひまわり4号引き継ぎ日本の気象業務改善と、静止気象衛星に関する技術の向上目的打ち上げられました。ひまわり5号は、世界気象機関(WMO)が進め世界気象監視(WWW)計画では、世界気象観測する5個の静止気象衛星のひとつを担います
天気予報などでおなじみの「ひまわり」の写真は、北極から南極までを赤道並行帯状撮影したものを並べたものです。この帯状写真を2,500並べると、静止軌道上から見た地球写真1枚できます。ただし、すべてを撮影するのに約25分かかるため、この写真北極南極で約25分の時差のある写真なります天気予報でよく見かける日本付近写真もこうして撮影されたもので、厳密に南北時差ありますが、ほとんど無視してよい範囲のものです。この撮影可視光線像と赤外線像の両方同時に行なうことができます
ちなみに、このひまわり5号を打ち上げたH-IIロケット3号機は、H-IIロケット1号機H-IIロケット2号機無かった固体ブースタを2本追加して推力増大したものです。しかもひまわり5号とフリーフライヤ(SFU)を同時に打ち上げ、別々の軌道投入するというデュアルロンチの方法成功させました

1.どんな形をして、どんな性能持っているの?
直径約215cm、高さ約354cm(アポジモータ分離後)の円筒形で、重量は約345kg(静止軌道初期)です。
地球撮影する可視赤外線走査放射計(VISSR)は、可視1バンド(距離分解能1.25km)と赤外1バンド(距離分解能5km)を持ってます。また、ひまわり5号では赤外波長分割水蒸気バンド検出器追加行なってます。
デスンアンテナ(パラボラおよびヘリカル)、オムニ(無指向性)アンテナ装備し、Sバンドテレメトリ送信Sバンド広帯域送信機(VISSRデータ送信および処理済みデータ配信と、測距信号中継コマンド信号受信行ないます)、Sバンド/UHF中継器(通報局データ収集地震・津波情報配信行ないます)、UHF/Sバンド中継器(捜索救助実験信号中継行ないます。また軌道姿勢制御運用など宇宙航空研究開発機構(JAXA)との通信にはUSB通信系使用します)を搭載してます。
ひまわり5号はスピン安定方式姿勢制御し5年設計寿命持ってます。

2.どんな目的使用されるの?
可視赤外線走査放射計(VISSR)による地球の大気地面海面の状態を観測し台風低気圧の発生動き雲頂の高さ、雲量上層低層風向風速海面温度データを得るために使用されます。
そして、VISSR観測データの利用者への配信や、ブイ船舶離島観測所など(通報局)からの気象観測データの収集船舶非常用位置指示無線標識(EPIRB)が発する遭難信号中継し捜索救難活動利用する実験なども目的としています。

3.宇宙でどんなことをし、今はうなっているの?
初期段階における運用試験経て1995年6月21日から気象庁によって運用されています。

4.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
ひまわりひまわり2号ひまわり3号ひまわり4号あります

5.どのように地球を回るの?
高度36,000km、傾斜角±1度、周期24時間東経140度の静止衛星軌道です。
参考文献:齋藤成文宇宙開発秘話三田出版会


ひまわり5号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/02 05:16 UTC 版)

ひまわり5号(略称GMS-5 Geostationary Meteorological Satellite-5)は、宇宙開発事業団 (NASDA) が打ち上げた静止気象衛星である。開発・製造は日本電気が担当した。




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