その後の捜索と調査とは? わかりやすく解説

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その後の捜索と調査

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:19 UTC 版)

アメリア・イアハート」の記事における「その後の捜索と調査」の解説

研究者大多数は、イアハートヌーナン飛行機燃料使い果たし不時着水した、もしくは墜落した考えている。代表的見解としては、トーマス・クロウチ航空宇宙博物館主任キュレーター談話がある。その見解では、「機体18,000フィート(約5,500メートル周辺海域平均水深)の海底沈んでいるのではないか」と推測している。さらに、「その深度発見に、沈没70年経って偶然発見されタイタニック号のような困難を生むだろう」とも語っている。 捜索当時キリバス領のニクマロロ島事故当時の名称はガードナー島、公式には1827年以降無人)では、捜索あたった艦載機からキャンプの跡らしきもの観測されたが、報告したパイロット無人島である状況知らなかった1940年西洋人女性と見られる遺骨が同島から発見されフィジー送られイギリス人医師鑑定を受けるが、その後紛失)。 近年になって航空機捜索保存行っている研究グループタイガー (TIGHAR)」は、化粧用コンパクト一部とみられるガラス片などを同島から2007年発見しイアハート自身が同島に漂着し死亡するまで島で生活していたという説を唱えている。ただし、前述遺骨行方不明となっていて確証はない。同グループ加えて数度現地調査行い、同島でロッキード・エレクトラ残骸ともとれる軽金属片およびプレクシグラスコクピット風防用のアクリル樹脂)片、1930年代女性用靴とも見ることが可能な靴の部分品発見し、さらに前述身元不明漂流者遺骨医学的所見記録(骨そのものではない)を再鑑定し長身北ヨーロッパ系の白人女性である可能性が高いとの結果発表した。 これらを踏まえて、同グループからは水没状態では作動しないはずの救難信号同機が行不明となってから3昼夜聞かれたこと(パンアメリカン航空地上無線局などのレポート現存する)などを合わせニクマロロ島周辺不時着したとする説を提唱している。同時に、同グループ計算によると、旅客機エレクトラ長距離用に改造しキャビン内に6増設燃料タンク設置したイアハート機は燃料使い果たした状態では充分な水面浮力持ち暫く水面浮き続けるはずである、との主張同時にしており、それらを統合した推測が彼らから発表されている。 ただし、アメリカ人海洋探検家のデビッド・ジョーダン(アメリカ海軍退役後は自身サルベージ会社経営)は、2002年2006年の2回にわたり、総費用450ドル費やして目的地周辺1200平方マイル海底ソナー探査行ったが、結果的に機体しきもの発見されず、この結果からニクマロロ島周辺遭難説を否定している。ほかにも、イアハート遭難地をマーシャル諸島とする説が、1960年代にフレッド・ゲルナー著の『The Search for Amelia Earhartアメリア・イアハート探して)』で唱えられた。2015年にディック・スピンクが報告したところによると、「イアハートミリという小さな環礁不時着したという目撃談マーシャル諸島で今も広く伝えられている」という。 2009年に、前述の「タイガー」が、ニクマロロ島人工物をかき集め付着しているDNAイアハート親族DNA比較するという計画公表2010年12月14日、「タイガー」はニクマロロ島キャンプサイト付近人間の指の部分と見られる骨を発見その後オクラホマ大学DNA型鑑定が行われたが、現代鑑定技術では人骨なのか、或いはウミガメの骨なのかは判定難しいとする調査結果出された。 2012年にさらに調査進めた結果同年7月調査撮影されニクマロロ島沖の海底映像中に機体一部らしきがれきが映っていたと発表された。2014年になって、この時海底から引き揚げられた機体一部ロッキード L-10 エレクトラ部品であることが判明した。これを受けて、「タイガー」はニクマロロ島付近海底の、ソナー反応があった領域詳細に捜索することを発表したテネシー大学のリチャード・ジャンツ名誉教授1940年発見遺骨測定値再検討し結果ニクマロロ島発見され遺骨イアハートのものであることを強く支持するという結論にたどり着き2018年になって研究成果法医学誌にて公表している。

※この「その後の捜索と調査」の解説は、「アメリア・イアハート」の解説の一部です。
「その後の捜索と調査」を含む「アメリア・イアハート」の記事については、「アメリア・イアハート」の概要を参照ください。

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