じんだいとは? わかりやすく解説

じんだい

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/14 13:35 UTC 版)

じんだい
国際標識番号 1986-061C
カタログ番号 16910
状態 運用終了
目的 技術開発・試験衛星
打上げ機 H-Iロケット試験機1号機
打上げ日時 1986年8月13日
軌道要素
周回対象 地球
近点高度 (hp) 1,488.4 km [1]
遠点高度 (ha) 1,602.3 km [1]
軌道半長径 (a) 7,916 km [1]
軌道傾斜角 (i) 50.0° [1]
軌道周期 (P) 116.8 分 [1]
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じんだい(磁気軸受フライホイール実験装置、Magnetic Bearing Flywheel Experimental System - MABES)は日本人工衛星磁気軸受フライホイール実験装置の無重量下での実験を行った[2]。日本の人工衛星としては珍しい、旧NAL(航空宇宙技術研究所、現・JAXAの航空技術部門 他)による制作である。現在も軌道上にあり、その後の移管により、現在はJAXA所属である。

1986年8月13日、日本の宇宙機打上げでは初であったピギーバックの相乗りペイロードとして、本務衛星の「あじさい」と、もう1機の相乗りペイロードで日本のアマチュア無線組織によるアマチュア衛星(JAMSAT)の1号機である「ふじ」とともに、NASDAのH-Iロケット1号機の打上げで、種子島宇宙センターより打ち上げられた。

2段目に分離機構無しで取り付けられた、いわゆる「構体ペイロード」であった[3][4]。二次電池を搭載していたが、太陽電池などの充電機構は持っておらず、所期の目的である磁気軸受フライホイール実験装置の無重量下での実験の後、システムはシャットダウンされ、運用は終了した。実験終了後の軌道の変更等は特に行わなかったため、(H-Iロケット1号機の2段目ともども)低軌道を2017年現在も周回している[1]

名前の由来は、本機の研究・開発・制作の主体であったNALの近所にある深大寺(じんだいじ)。

参考文献・注

  1. ^ a b c d e f H-1 R/B(MABES)”. REAL TIME SATELLITE TRACKING. 2017年7月17日閲覧。
  2. ^ 人工衛星・探査機”. JAXA. 2010年3月18日閲覧。
  3. ^ MABES (Jindai)”. GUNTER'S SPACE PAGE. 2013年8月13日閲覧。
  4. ^ そのためか、打上げ成功の報道や記録などにおいて、本機の命名(慣例として、軌道投入成功後に正式に命名される)の扱いに差が見られる。




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