かげろう組のくノ一
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 01:14 UTC 版)
「水戸黄門外伝 かげろう忍法帖」の記事における「かげろう組のくノ一」の解説
かげろうお銀(由美かおる) 伊賀忍・藤林無門の孫娘。祖父の仇・髑髏党を滅ぼした後、光圀の書状を携え頭領としてかげろう組を率い、世直しの旅に出る。普段の服装は『水戸黄門』本編の定番である鳥追いだが、赤を基調とした修験者の服装の時もある。。 『水戸黄門』では見られない変身の術や身替わりの術を使うほか、相手の行動を操る催眠術を使うこともある。また、相手の首に太腿を極めて絞め落とすという大技を使う事があり、後日譚にあたる『第24部』でも、同じ技が引き継がれている。 シリーズの前半ではお銀自身が直接悪人の懐に飛び込んで任務にあたる事は少なかったが、シリーズの後半になると、長崎(第15話)で黒い西洋下着姿でソファーに横になって代官の疋田伝内を魅了するなど、『水戸黄門』本編以上の大胆なお色気シーンを披露する場面がある。 佐渡(第16話)では、南蛮手妻一座の花形として悪人達の宴席で軽業を披露したが、この時にお銀が着ていた銀色の装束は、『女忍かげろう組』で由美かおるが演じた銀蝶の忍装束と同じ物である。 『水戸黄門』本編と同じく、革を縫い込んだ紺色の忍装束を着用。本作の忍装束について、由美かおるは当時の雑誌の取材で「水戸黄門のときと同じデザインの服なんですが、セクシーな感じを出すために、網タイツでフィット感を出すように変えているんです」と語っている。 伽羅(中野みゆき) かげろう組のくノ一でサブリーダー格。劇中で何度も悪人から褒め称えられるほどの美貌と色香と気品を兼ね備えており、伽羅が敵であることが判明した後でもなお、伽羅に対して執心を抱く悪人もいるほどである。 男を惑わせる香気の術の使い手であり、体から発する香気に引き寄せられてきた悪人を眠らせたり、時に始末したりする。香気の術の仕掛けにガラス玉のような薄桃色の玉を使う場合もあり、玉を湯に溶かして香気を立ち昇らせる、あるいは玉自体の香気を直接相手に嗅がせるといった使い方をしている。 頭領であるお銀の信頼も厚く、単独で悪人の懐に飛び込む任務がかげろう組のくノ一の中ではもっとも多いが、それだけ危険な目にあうことも多い。 忍術だけではなく剣術の腕も優れており、女性らしいしなやかな動きの剣技が特徴。口に咥えた剃刀を飛ばす技も使うが、こちらは相手を攻撃するために使われる事はなく、蝋燭の火を消したりする事などに使われる場合が多い。 赤色の忍装束を着用。オープニング映像とTVスポットCMでは、忍装束を脱いだ状態(赤いレオタードと網タイツを纏った状態)の伽羅のバストアップが一瞬映り込んでいるが、劇中ではこの姿にはなっていない。 蛍(羽田惠理香(現・はねだえりか)) かげろう組のくノ一。敵の目をくらませたり、目を回させて気絶させたりすることができる忍法・蛍火で悪党を幻惑する。 上田(第2話)では鉢屋賀麻の妖術・鬼蜘蛛に操られて危機に陥った。伽羅や朧に比べると未熟な面もあるが、若さ故のバイタリティでその差を補っている。また花火の又八に気があるらしい描写がいくつかある。 小柄な体躯で俊敏に動き回り相手を翻弄する剣技が特徴。蛍自身がお色気で悪党を陥れるシーンは少なかったが、長崎(第15話)では、当初蛍を余り物扱いしていた天竺屋を、2人で寝室に入る頃にはすっかり魅了し、ドレスを脱ぎ捨てて白い下着姿でベッドの周りを動き回りながら天竺屋を焦らして翻弄するという活躍を見せた。 紫色の忍装束を着用。羽田惠理香は、当時の雑誌の取材において「撮影の途中から胸元のあきがさらに大きくなった」と語っている。 朧(鈴木奈穂) かげろう組のくノ一。伽羅や蛍のような派手な固有の忍法は持ち合せていないが、指通しの輪がついた小刀を武器として使用している。 悪党の謀議を察知し伝書鳩で仲間に知らせるつなぎの任務や他のくノ一達を補佐する任務を担当することが多く、朧自身がお色気で悪党を陥れるシーンは少なかったが、上田(第2話)では花魁に扮して周参見屋を魅了し、風呂の中で小刀を用いて周参見屋を始末する活躍を見せた。 長い手足と抜群の身体能力を活かした躍動感のある剣技が特徴。敵に斬撃や蹴りを食らわせる際に、威勢の良い掛け声を発する事がある。くノ一では唯一の怪力の持ち主であり、平戸(第8話)では、蛍によって足首を縄で縛り上げられた黒主の五郎造とその妻のおりきの2人を片手だけで天井に吊り上げている。 緑色の忍装束を着用。第1話のオープニング映像のみ、側転をする朧の姿が一瞬映り込んでいる。 茜(吉井丈絵) かげろう組のくノ一。梓・楓と行動を共にすることが多く、3人の中ではリーダー格。人吉(第10話)では、宿の仲居3人の意識を一時的に乗っ取る忍法を使い、仲居が運んでいた膳を自分達の部屋に持ち込ませる。 茜・梓・楓の3人は1話に出演した後は第10話まで出番がなかったが、人吉(第10話)では湯女宿に潜入し、薊も含めた4人で湯女に扮して悪人達を接客した後、忍装束に一瞬で着替え、見張りに悟られぬよう嬌声をあげながら悪人達を体術で懲らしめ、悪事の証書を奪い取る活躍を見せた。この時、茜は悪人の1人友成嘉門を一方的に翻弄している。 山吹色の忍装束を着用。 梓(彩木優花) かげろう組のくノ一。茜・楓と行動を共にすることが多い。固有の忍法はない。 人吉(第10話)の湯女宿では悪人の1人鷹淵主馬を一方的に翻弄した後、鷹淵の持っていた悪事の証書を奪い取った。 青色の忍装束を着用。 楓(稲村友紀) かげろう組のくノ一。茜・梓と行動を共にすることが多い。固有の忍法はない。第1話で薬の行商先の飛騨高山で出会った宮大工の話ばかりすることを茜にからかわれる。 人吉(第10話)の湯女宿では薊と共に悪人の1人八代屋を一方的に翻弄した後、八代屋の持っていた悪事の証書を奪い取った。 山吹色の忍装束を着用。 繭(浅井星光) かげろう組のくノ一。固有の忍法はない。茜・梓・楓と行動を共にしているが、登場は第1話と塩尻(第12話)のみである。 青色の忍装束を着用。 薊(一条かおり) かげろう組のくノ一。固有の忍法はない。人吉(第10話)で茜・梓・楓と共に湯女宿に潜入し、楓と共に悪人の1人八代屋を一方的に翻弄した後、八代屋の持っていた悪事の証書を奪い取った。 第10話のみの登場。 青色の忍装束を着用。 胡蝶(細川ふみえ) かげろう組のくノ一。津和野(第3話)で登場。乱心の藩主に捕らわれた娘たちを救うためにわざと攫われて津和野城へ潜入し、城内の陰謀を探る。 敵の目をくらませる忍法・蝶の舞で戦う。普段は穏やかな口調で話すが、自分を襲おうとした男を撃退した時などに、厳しい口調で「ばーか!」と吐き捨てるように相手を罵ることがある。 黄色の忍装束を着用。 桔梗(杉本彩) かげろう組のくノ一。普段は尼僧を装う。相馬(第5話)で登場。悪事を探るために葛西屋の懐に飛び込み、妖艶な美貌と色香で葛西屋を魅了して始末する活躍を見せた。 鍼と桔梗の花が武器であり、桔梗の花の匂いを嗅いだり、口や鼻の穴が桔梗の花で塞がれたりすると、相手は金縛りにあって動けなくなってしまう。剣術は不得手のようで、鍔迫り合いに持ち込まれると相手から押され気味になることがある。 青色の忍装束を着用。 夢女(蜷川有紀) かげろう組のくノ一。諏訪(第7話)と松山(第13話)で登場。普段は流れ者の遊女を装う。 目から妖しい光を発し、相手に耽美な幻覚を見せる忍法を使う。立ち回りでは剣術を用いず、蹴りや平手打ちで敵を打ち負かしたり、薄紫色の薄布で敵の顔を絡め取るといった戦い方をする。劇中では名張の翔に好意を持っているらしい描写がある。 諏訪(第7話)では緑色、松山(第13話)では青色の忍装束を着用。
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