卯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 04:34 UTC 版)

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卯(う、ぼう)は、十二支のひとつ。いわゆる「うさぎ」。通常十二支の中で第4番目に数えられる。
内容
- 卯年は、西暦年を12で割って7が余る年が卯の年となる(日本では新暦1月1日に始まるが、中国では旧暦1月1日に始まる)。なお、年を表す時の別名は単閼[1]。
- 卯の月は旧暦2月(概ね新暦3月、ただし卯月は旧暦4月を指す)。
- 卯の刻は夜明けの6時を中心とする約2時間。夜明けの6時(朝6時)を正卯(しょうぼう)ということがある。
- 卯の方は東の方角である。なお、酉は西の方角であるので、卯酉線(ぼうゆうせん)は地球上での東西線をいう(ただし、意味は少し異なる)。同様に南北線を子午線(しごせん)という。
- 五行は木気。
- 陰陽は陰である。
- 反対側は、酉(とり)。
伝承
『漢書』律暦志によると卯は「冒」、『史記』律書によると「茂」(ぼう:「しげる」の意味)。草木が地面を蔽うようになった状態を表しているとされる。
後に覚え易くするために動物の兎が割り当てられた。
フランス、中国の一部、タイ、ベトナム、ロシア、ベラルーシでは兎ではなく猫が割り当てられる。
相場格言に「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ。戌は笑い、亥固まる、子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる」があり、卯年の相場は俗に上昇相場といわれる[2]。ちなみに1999年の日経平均株価の年間騰落率はプラス36.8%だったが、2011年の日経平均株価の年間騰落率はマイナス17.3%だった[2]。
卯を含む干支
脚注
出典
- ^ “古代天干地支的别称及解释_书法欣赏_词典网”. www.cidianwang.com. 2024年3月8日閲覧。
- ^ a b 金融市場NOW Financial Market Review vol.121 ニッセイアセットマネジメント、2020年1月13日閲覧。
関連項目
- 新嘗祭 - グレゴリオ暦採用以前は、旧暦11月の2回目の卯の日に行われていた。
- 猫 (十二支)
- 干支 (北方町)#卯 - 北方町 (宮崎県)では干支の「卯」が住所表記・番地符号として使われている。
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「卯」の例文・使い方・用例・文例
- 《諺》 卯月(うづき)の驟雨(しゆうう)は皐月(さつき)花を咲かせる.
- 卯の年
- 十二支の卯
- 卯という,午前6時ごろ,または午前5時から9時までの時刻
- 卯辰という方角
- 卯の刻という,午前6時という時刻
- 卯の刻という,午前5時から午前7時までの時間
- 新年の最初の卯の日
- 初卯の日に行う初卯詣で
- 初卯の日に神社に参詣すること
- 卯の時という時刻(午前6時)
- 卯の花縅という,鎧の縅
- 卯の花腐しという,梅雨の季節に降る長雨
- 卯の花鮨という食べ物
- 杏さんは新ドラマで主役の卯(う)野(の)め以(い)子(こ)を演じる。
卯と同じ種類の言葉
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