ファイナルファンタジーIX システム

ファイナルファンタジーIX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/18 06:14 UTC 版)

システム

ATE

アクティブタイムイベントシステムを略してATEと称する。「一方その頃…」といった形で操作中キャラクター以外の行動をイベントで見ることができる。複数のイベントが存在し、選択したイベントしか見られないものもある。

ATB

戦闘シーンでは各キャラに固有のコマンドが設定されているほか、ATBゲージの下にトランスゲージと呼ばれるゲージがある。トランスゲージは敵から攻撃を受けることで蓄積され、満タンになると一定ターンの間与えるダメージの量が1.5倍になり(スタイナーは3倍だが、ブラッドソード装備時は1.5倍)、キャラ毎に異なる形のパワーアップが発生する(この状態をトランスと呼ぶ)。例えばビビであれば黒魔法を2回連続で使う、サラマンダーであれば奥義の効果が全体に及ぶ、など。

また弱点属性を突いた攻撃およびジャンプでのダメージ倍率が、それまでの2倍から1.5倍に軽減された。ディレクターの伊藤によるとバトルの難易度はやや高めに設定されているとのこと。

アビリティシステム

本作でのアビリティシステムは、魔法やアビリティなどはアイテムから抽出される物となっており、アイテムを装備することによって使用できる。アイテムを装備した状態で戦闘を重ねアビリティポイント(Ability Point,AP)をためることで、そのアイテムを外しても引き続き使えるようになる。

基本的にキャラクターの個性ともいえる「コマンドアビリティ」は固定になっており『FFVIII』にあった「エンカウントなし」のアビリティも存在しないが、戦術や能力をカスタマイズできる「サポートアビリティ」を大量にセットできるので、プレイヤーによってキャラクターの戦い方は大きく異なり、戦術自由度の高い設計になっている。

一例としてジタンをあげると、

  1. 「ぬすむ」+「盗賊の極意」+「ぶんどる」=ぬすむの成功率アップ+ぬすむの成功時(自LV×敵LV÷2)にダメージを与える
  2. 「たたかう」+「追加効果発動」+「与一の心」=短刀の追加効果をランダムで発動+命中率アップ(盗賊刀では不可)
  3. 「カウンター」+「目には目を」+「かばう」=反撃の発動確率アップ+味方への攻撃をかばい反撃回数を増やせる
  4. 「MP消費攻撃」+「○○キラー」+「いつでもヘイスト」=MP消費による攻撃力アップ+対応する敵種族へのダメージ増加+行動回数アップ
  5. 「忍者の教え」+「○○の術」+「いつでもリジェネ」=後列でもペナルティなし+対応する状態異常回避+一定時間毎に回復

といった相乗効果がある。

上記のサポートアビリティは攻守バランス良くセットするのも、一点集中で性能を追求するのもプレイヤーの自由だが、レベルに比例する上限が設定されており、レベルを上げても全てをセットすることは不可能である。なおこのアビリティセットシステムは『キングダム ハーツ』に継承された。またアイテムからのアビリティ摘出システムは『ファイナルファンタジータクティクスアドバンス』に継承された。

ミニゲーム

数多くのミニゲームや現時点での上述のアクティブタイムイベント(ATE)など、物語の本筋以外の部分も充実している。

チョコボ
チョコボに関しては“ここ掘れチョコボ!”というミニゲームが存在し、チョコボの森などでアイテムを掘りながらチョコボのクチバシを成長させることができる。また発掘したチョコグラフの地図を頼りにフィールド上の宝を探し当てると、レアアイテムやチョコボの新たな移動能力を得ることができる。全体的に一本道のシナリオが進む本作において、DISC3以降の自由度を大幅に上げる要となる。
モグネット
モーグリの間での手紙システム、「モグネット(MogNet)」を復活させるまでのイベントなどもサブイベントとして楽しむことができる。モグネットの手紙は届けた枚数がカウントされるが、それによる報酬やペナルティは存在しない(手紙を渡したあと、クポの実を所持していなければクポの実が貰える。クポの実はギザマルークの洞窟のモーグリにあげると代わりにアイテムがもらえる)。
カエル取り
ガイアに無数に存在する、かつてク族が生息していた沼で行えるミニゲーム。パーティーメンバーにクイナがいる状態でのみ挑戦でき、沼のカエルを捕まえてクエール師匠に褒められるのが目的。隠しデータに生態系が記録されていて、生存するオスとメスのカエルの数や、突然変異の黄金カエルの存在が繁殖に大きく影響する。捕まえたカエルの数が一定に達すると報酬がもらえ、捕まえたカエルの数はクイナの青魔法「カエルおとし」のダメージに影響する。101匹捕まえてレベル99ならば、必ず9999ダメージを与えられることになる。99匹捕まえると、クエールと戦闘、倒したあとクイナ最強武器、ガストロフォークが貰える。
ブラックジャック
エンディング終了後、R2、L1、R2、R2、↑、×、→、○、↓、△、L2、R1、R2、L1、□、□を入力後STARTを押せばブラックジャックをプレイすることができる。
カードゲーム
前作にあったカードゲームを更に発展させたものが収録されており、これを更に拡張したのがPlayOnlineのサービスの一つ『テトラマスターFrom FINALFANTASY IX』(TM FFIX)である。※詳しくは下記「#カードゲーム」参照
その他
ちゃんばらなわとびだるまさんが転んだ、コーヒー豆探し、家探し、オークションなど、膨大なミニゲームが本筋とサブイベントに存在する。

フィールドマップ・ポリゴン

『FFVII』から続く手法で、プリレンダによる1枚絵の2DCGをフィールドマップにしている。大幅に進化した点として、先にホノルルスタジオがムービーと同一解像度の3Dフィールドを作り上げてから、写真のように画面のアングルを決めて2Dカットを撮る形式を採用している。そのため画面の奥行き・立体感が増し、同一フィールドでもシーン毎に別アングルのカットに視点が変わる。またフィールドを移動するキャラクターポリゴンも常に計算処理されているため、近くに気になる物があるとキャラが移動しながらでも勝手に見つめるといった演技も演出されるようになった。今回はフィールド移動中の仲間の表示は採用されていないが、ベアトリクスが一時的にプレイヤーに追尾して行動するイベントが存在する。

この3Dフィールドの2D化技術はハードの進化によるポリゴン描画力の進歩で無用と化したが、『FFX』の一部2Dフィールドや、ゲーム映像を2Dからフル3Dに進めるための過渡期での大きな土壌となった。

※参考映像資料[1]

武器

登場キャラクターの増加に伴い武器系統も12種類に増えたが、武器はすべて4種のカテゴリー内に分別されている。追加効果という設定が存在し、攻撃後に一定確率で追加の状態異常が発動する。

物理ダメージ計算式

基本的に攻撃力は武器への依存度が高いが、4カテゴリーに共通して倍率式はキャラクターLvと力の影響が大きい。

「物理ダメージ=(武器攻撃力-敵の物理防御)×武器専用倍率式」

物理ダメージは上記の式で計算されており、武器専用倍率式は下記の4種のカテゴリー別に依存するステータスと計算式が異なる。

  1. 基本倍率「力〜力+(力+Lv)÷8」
  2. 盗賊刀・騎士剣倍率「(力+気力÷2)〜(力+気力÷2)+(力+Lv)÷8」
  3. ラケット倍率「(力+素早さ)÷2〜(力+素早さ)+(力+Lv)÷8」
  4. フォーク倍率「1〜力+(力+Lv)÷8」

物理ダメージはすべて上記の式の範囲で、下限から上限までの幅でランダムに倍率が決まる。さらに様々な条件からもダメージ計算式に倍率処理され、アビリティの有無・属性影響・状態異常・隊列・クリティカル等が影響する。

防具

『FFVI』以前のように防具の種類が大幅に復活した。装備者は「軽装備」「重装備」「女性装備」「ローブ」から得意な分野を装備できる(「アクセサリ」は一部を除きほぼ全員が装備可能)。盾は存在しない。主に「物理防御・回避」「魔法防御力・回避」「能力値補正」「属性補正」「アビリティ」のデータに影響する。

ジタン、サラマンダー「帽子」「服」「腕輪」
基本的にアウトローの二人は防具カテゴリーが同じだが、サラマンダーだけ装備できない物が多い。魔法を無効化できる耐性を持った装備が多いのも特徴。
ビビ、ダガー、クイナ、エーコ「帽子」「服」「ローブ」「腕輪」
基本的に全員が同じ装備をできるが、「クイナ、ビビ」「ダガー、エーコ」と装備が区分けされることがある。「黒魔法」と「召喚魔法」の全属性を強化ができるのも特徴。ローブは火属性に弱くなる欠点がある。クイナは一部の女性用装備も可能。
スタイナー、フライヤ「兜」「鎧」「小手」
騎士である二人は重装備が可能。フライヤが女性装備がある代わりかスタイナーに専用防具がある。物理防御に優れている反面、魔法を無効化できる防具が極端に少ないのも特徴。

キャラクター固有の必殺技システムが登場しない代わりに、本作ではアクションアビリティ欄に物理攻撃技が登場する。

固定ダメージ攻撃

ジタン、フライヤ、クイナが修得するアビリティ。特定の行動で内部カウントした数字が蓄積され、無属性の固定物理ダメージを与えることが出来る。条件さえそろえば少ないMPの消費で容易に大ダメージを与えられるため、3大奥義とも呼ばれる。

  • 「盗賊のあかし=盗むが成功した回数×(ジタンのすばやさ÷2)」
  • 「竜の紋章=倒したドラゴン族の数の2乗」
  • 「カエルおとし=ミニゲームで捕獲したカエルの数×クイナのLv」

魔法剣

ビビとのコンビネーションで使用できる、スタイナーが物理攻撃にボーナスと魔法属性を得られる技。敵の弱点魔法属性だった場合は1.5倍増しになる。物理攻撃力につくボーナスは5から60まで範囲の5進法で各魔法剣毎に決まっている。

※魔法剣の属性は対応する防具によって更に強化できるが、スタイナーが装備できる防具では「雷」「風」「聖」「闇」の4属性しか強化できない。

倍増物理攻撃

アビリティ内から選択できる技。通常の物理攻撃計算式の「武器攻撃力」を各アビリティ毎に1.5倍から4.0倍まで倍増することが出来る。トランスしている場合は更に1.5倍増し(スタイナーの場合は3.0倍、ただしブラッドソードのみ1.5倍)される。

裏技
  • フリーエナジー:1.5倍
  • タイダルフレイム:敵全体:1.5倍
  • スクープアウト:2.0倍
  • シフトブレイク:敵全体:2.0倍
  • ストラサークル5:2.5倍
  • ミールツイスター:敵全体:2.5倍
  • ソリューション9:3.0倍
  • グランドリーサル:敵全体:4.0倍
の補正が各技に付く。
剣技
  • 暗黒剣:1.4倍
  • ストックブレイク:敵全体:1.5倍
  • クライムハザード:敵全体:2.0倍
  • ショック:3.0倍
の補正が付く。
竜技
  • 竜剣:1.2倍
  • 桜華狂咲:敵全体:1.5倍
の補正が付く。
奥義(絶技)
  • 雑魚ちらし:1.7倍(絶技のときは対象が全体になり、倍率も1.6倍になる)
の補正がつく。また、この「雑魚ちらし」は前作『FFVIII』で一時的に仲間になるサイファーの特殊技でもある。

魔法

シリーズ伝統の「白魔法(聖白魔法)」「黒魔法」「召喚魔法」「青魔法」の4形態で登場。

基本的に白・黒・召・青の攻撃系魔法には魔法攻撃力が設定されており、ステータスの魔力や特定アイテムの所持によってダメージは大きく変動する。

「魔法ダメージ=(魔法攻撃力-敵の魔法防御)×魔力〜魔力+(魔力+キャラクターLv)÷8」

魔法ダメージは上記の式で計算されており、魔力による倍率補正は魔力のみの数字を下限とし、最大で魔力とLvを足した値を8で割った数までの範囲をランダムに魔力にプラスする。また属性強化装備をすれば対応する魔法が更にダメージを1.5倍できる。

黒魔法
上記の共通式で重要な「魔力」の値を、「アビリティ:ためる」を使用することで99になるまで1.25倍することが出来る。また「トランス:W黒魔法」によって連続で任意の黒魔法を2回撃つこともできる。
白魔法(聖白魔法)
唯一の攻撃系魔法はホーリーのみであり、そのホーリーも「魔法攻撃力」がトップクラスに高いのみで、魔力以外にダメージを増加できるシステムは存在しない。「トランス:W白魔法」によって連続で任意の白魔法を2回撃つこともできる。
召喚魔法
黒魔法が任意に「魔力」の値を上げることができるのに対し、召喚魔法は対応するアイテムを集めることで「魔法攻撃力」の値に対応アイテムの所持数が加算される。
特定アイテムの装備で召喚魔法の内容や属性も変化する特徴があり、「トランス:幻獣」によって一定時間毎に攻撃召喚魔法を連続発動することもできる。
青魔法
青魔法を所持した敵を「アビリティ:たべる」で倒すことでのみ修得できる。一部青魔法にのみ共通計算式が採用されており、ほとんどの青魔法は発動条件やダメージ式が異なる。



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