ファイナルファンタジーIII (リメイク版)とは? わかりやすく解説

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ファイナルファンタジーIII (リメイク版)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/28 17:15 UTC 版)

本項では、『ファイナルファンタジーIII』(ファイナルファンタジースリー、FINAL FANTASY III、略称: FFIIIFF3)の3Dリメイクについて記述する。


注釈

  1. ^ 例えば、WEEKLYファミ通614号23頁(エンターブレイン、2000年)。また、同誌619号(エンターブレイン、2000年)の裏表紙には、「ワンダースワンプロジェクト始動。」というフレーズと共に、ワンダースワン版の『ファイナルファンタジーII』、『ファイナルファンタジーIII』および『ロマンシング サ・ガ』のゲーム画面が紹介されている。
  2. ^ 公式ウェブサイトには、ワンダースワン版のクリスタルルーム(風のクリスタル)およびゴブリン(8匹)との戦闘の画像が掲載されていた。
  3. ^ ワンダースワンなどでのリメイクが見送られた理由として、田中弘道は、『I』から順々にリメイクすると『III』がリメイクされる頃にはハードが世代交代してしまうということ、およびFC版ではハードの限界を超えるプログラムがされていたため移植先のハードにも相応のスペックが要求されることを挙げている[13]
  4. ^ 2004年10月7日に開催された「NINTENDO DS PREVIEW!」にて[16]
  5. ^ 音源は基本的にファミコン版のサントラCDのものを使用している。ただし、一部サントラ未収録の音源に関してはファミコン実機から再収録が行なわれた。
  6. ^ ニコニコ動画とのコラボレーション企画。FFIIIチャンネル[1]を参照。
  7. ^ ただし、同じPlayStationフォーマットとはいっても完全な互換性があるわけではないので、収録されているすべてのソフトをプレイするためには複数のハード(PlayStation 2・3およびPlayStation Portable)が必要になる。また、収録されているのはあくまで「PlayStationフォーマットの歴代シリーズ」であるため、『FFI』〜『FFVI』に関してはリメイクないし移植版であり、オリジナル版と完全に同一のものではない。
  8. ^ しかし、エグゼクティブプロデューサー田中弘道は「こんなの『FFIII』じゃない」と言われないようにしないといけないという趣旨の発言を各所でしている[16][15][14]。また、ファミ通.comでは、リメイクに伴いオリジナルのよさが失われる恐れがあることについて配慮する発言もしている[28]
  9. ^ プロデューサーの浅野智也は、「リメイク思想」として「1. グラフィックの刷新/⇒擬似3D表現で構成」「2. ゲームのリバランス/⇒全ジョブで遊べるように調整」「3. シナリオの掘り下げ/⇒キャラへの個性付け&世界観設定の再構築」を挙げている(「/」は原文での改行を表す)[29]
  10. ^ FC版ではアイテム欄のストック数は32個であった。なお、リメイク版でもでぶチョコボは健在であるが、アイテムの所持個数が増えているため、FC版におけるような実用性はなくなった。
  11. ^ このため、白魔法のサイトロや「こびとのパン」がほぼ無意味になった(まだ行っていないダンジョンの位置も表示される程度)。
  12. ^ オリジナルでは使いづらかったジョブや一部でしか使えなかったジョブでもラストのクリスタルタワーまでいける、というのがコンセプトであると述べられている[20]
  13. ^ EP/D田中弘道が自身の関与する『FFXI』の影響を受けていることからこのように変更された[20]。これによるメリットして、各人の好みのジョブでゲームクリアが可能になったということがあげられる。他方、デメリットとして、ゲーム後半で手に入るジョブでも、必ずしもゲーム前半で手に入るジョブより汎用性・利便性が高いわけではないので、ゲーム前半でジョブが固定すると、それ以降に入手できるジョブにチェンジする必要性が実質的にあまりないということがあげられる。
  14. ^ FC版では「キャパシティ」というポイントを消費することでジョブチェンジが可能であった。
  15. ^ 石井宏之/羽生真樹編『ファイナルファンタジーIII 公式コンプリートガイド』(2006年、株式会社スクウェア・エニックス)27頁を参考にした。
  16. ^ 戦闘で出現する敵が減少したことについては、「戦闘画面で小さいキャラクターがDSの小さい画面で動きまわってもあんまり見えないから」とされる[31]
  17. ^ 例えば、ランドタートル以外のすべてのボスのHPはFC版と比べて上昇している。中には3倍以上増えているボスもいる。他方、多くのボスの攻撃力は低下している。ただし、1ターンに複数回攻撃をしてくる敵もいる(特にボスキャラクターに顕著)。また、キングベヒーモスのように、FC版とは、全く「別物」になっているモンスターもいる。
  18. ^ 物理攻撃の強化は大幅なものであるが、攻撃魔法の強化はそれに及ぶ程ではないので、物理攻撃と魔法攻撃の均衡を失している。
  19. ^ FC版での「にげる」実行時のペナルティは「パーティ側の防御/回避率・魔法防御/魔法回避が0、敵側攻撃力が2倍になる」というもの。リメイク版では「パーティ側の被ダメージ計算結果を2倍にする」ように変更されている。防御や回避などのパラメータは通常時と変わらない。
  20. ^ 田中弘道によれば、FC版では「海に水没した世界」(その際、人々は石化されたという設定である)であったが、リメイク版では「時間が止められた世界」と定義し直しているという[34]
  21. ^ 「もえるつえ」、「こおるつえ」、「ひかるつえ」は、それぞれ「ほのおのつえ」、「こおりのつえ」、「ひかりのつえ」に、「いかづちのや」は「ひかりのや」に変更されている。微妙なところでは、「ねこのつめ」が「ネコのつめ」と変更されている。
  22. ^ 削除されている武器は、オリハルコン(短剣)、ヌンチャク(棍)、トンファー(棍)、さんせつこん(棍)、モーニングスター(槌)、トールハンマー(槌)である。ただし、オリハルコンは別のアイテムとして登場する。
  23. ^ そのようなダンジョンとして、「ネプト神殿」(大幅な簡略化)・「ハインの城」(一部簡略化)・「水の洞窟」(一部簡略化)・「ゴールドルの館」(隠し通路廃止による一部簡略化)・「魔法陣の洞窟」(大幅な簡略化)・「暗黒の洞窟」(一部隠し通路の廃止を含む大幅な簡略化)・「ドーガの洞窟」(大幅な簡略化)・「古代の民の迷宮」(簡略化)・「エウレカ」(一部隠し通路の廃止を含む簡略化)・「クリスタルタワー」(一部隠し通路の廃止を含む簡略化)・「闇の世界」(簡略化)が挙げられる。
  24. ^ そのようなダンジョンとして、「古代の民の迷宮」・「エウレカ」・「クリスタルタワー」が挙げられる。
  25. ^ 敵と遭遇する場所では、「推奨レベル」が設定されており、主人公キャラクターがそのレベルより低ければエンカウント率は上昇する。逆に、推奨レベルよりも6以上レベルが高ければエンカウント率は低下する[35]
  26. ^ スタッフインタビューの中では再現しようとしていたことがうかがえる発言がある[37]
  27. ^ ただし、FC版の攻略本に描かれている天野喜孝の原画では、ジェネラル(ダークジェネラル)は斧を持っている。
  28. ^ たまねぎ剣士のみが装備できる、『FFIII』における最強の武器防具。オニオンソード、オニオンシールド、オニオンアーマー、オニオンヘルム、オニオレットのことを指す。なお、全体としての呼称は「オニオンシリーズ」や「オニオンの装備」など多様である。
  29. ^ 吉田明彦によれば、DSというハードの制約上、FC版のグラフィックイメージをそのまま3Dにすることができなかったとのこと。また、FC版と異なるデザインになったジョブとして、吉田明彦本人が挙げているのは、とりわけ、戦士・ナイト・賢者である[39]
  30. ^ 各ジョブ名に併記されている英語表記は基本的に北米で発売されたDS版『FFIII』の公式サイトの表記による。二つ併記されている場合には二つ目の英語表記は、WEEKLYファミ通924号97頁による。英語以外の言語による表記については、たまねぎ剣士を除いて、それぞれの公式サイトによる。
  31. ^ これについてはデザイナーの吉田明彦がナイトのデザインに関しては比較的難航したと語っている[40]
  32. ^ FC版では装備武器だった「しゅりけん」は「なげる」コマンドで使うように変更された。FC版では一回投げつけるごとに複数の手裏剣が対象に刺さったが、リメイク版では、投げつけたその1つのみが対象に刺さるという風にエフェクトが変更されている。また、「しゅりけん」以外にも通常の武器を投げることもできる。

出典

  1. ^ SQUARE ENIX MARKET
  2. ^ Google Play
  3. ^ Amazon.com: FINAL FANTASY III (Kindle Tablet Edition): Appstore for Android
  4. ^ Windows Phone ストア
  5. ^ a b Steam ストア
  6. ^ a b 『FF3』Steam版配信開始! 50%OFFで購入できるSteam版配信&スマホ版アップデート記念セールも開催”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2020年2月28日). 2020年3月7日閲覧。
  7. ^ 2007年テレビゲームソフト売り上げTOP500(エンターブレイン調べ)
  8. ^ 2010年テレビゲームソフト売り上げTOP1000(エンターブレイン調べ)
  9. ^ http://www.vgchartz.com/game/3310/final-fantasy-iii/
  10. ^ “【ヒットの秘訣完全版】本当はもっと低価格になるはずだった!?『ファイナルファンタジーIII』”. ファミ通App (エンターブレイン). (2011年12月31日). http://app.famitsu.com/20111231_17491/ 2012年1月14日閲覧。 
  11. ^ “売上は2週間で7000万円! 『ファイナルファンタジーIII』から見るAndroid市場のいま”. ファミ通App (エンターブレイン). (2012年7月24日). http://app.famitsu.com/20120724_78714/ 2012年8月30日閲覧。 Google Playにおける集計、国内(スクエニマーケット)分を含まず。
  12. ^ 『ファミ通ゲーム白書2013 補完データ編(分冊版)』エンターブレイン、2013年。 
  13. ^ WEEKLYファミ通907号〈エンターブレイン、2006年〉104頁。
  14. ^ a b c 石井宏之/羽生真樹編『ファイナルファンタジーIII 公式コンプリートガイド』(2006年、株式会社スクウェア・エニックス)412頁。
  15. ^ a b c WEEKLYファミ通925号(エンターブレイン、2006年)144頁、145頁
  16. ^ a b FINAL FANTASY III (1)16年”. Creator's Voice. 任天堂 (2006年8月31日). 2006年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月27日閲覧。
  17. ^ 「FFIII」仕様のニンテンドーDS Liteが同梱-クリスタルエディション発売”. itmedia (2006年7月12日). 2020年5月1日閲覧。
  18. ^ インタビュー『ファイナルファンタジーIII』”. 電撃オンライン. アスキー・メディアワークス (2007年8月2日). 2015年5月27日閲覧。
  19. ^ a b FF3はシリーズの「原点」 田中弘道プロデューサー語る(まんたんウェブ) [リンク切れ]
  20. ^ a b c FINAL FANTASY III (5)JOB”. Creator's Voice. 任天堂 (2006年8月31日). 2006年8月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月27日閲覧。
  21. ^ FINAL FANTASY III (2)こだわり”. Creator's Voice. 任天堂 (2006年8月31日). 2006年8月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月27日閲覧。
  22. ^ “スクエニ、iPhone/iPod touch「ファイナルファンタジーIII」 DS版の3DCGを一新して本日配信。既存タイトルはセールを実施”. GAME Watch (インプレス). (2011年3月24日). https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/434792.html 2012年9月22日閲覧。 
  23. ^ 旧バージョンに関するお知らせ”. ファイナルファンタジーピクセルリマスター. 2021年7月1日閲覧。
  24. ^ a b ky (2012年9月20日). “「FINAL FANTASY III」は本日発売。通信機能を廃した「モグネット」や,2倍の速度で進行する「オートバトル」など,さまざまな要素を追加”. www.4gamer.net. Aetas. 2020年5月4日閲覧。
  25. ^ “PSP「FINAL FANTASY III」発売決定”. ITmedia ガジェット (アイティメディア). (2012年6月11日). http://gadget.itmedia.co.jp/gg/articles/1206/11/news065.html 2012年9月22日閲覧。 
  26. ^ “『FF』シリーズの作品がセットになった『ファイナルファンタジー 25th アニバーサリー アルティメットボックス』発表”. ファミ通.com (エンターブレイン). (2012年8月31日). http://www.famitsu.com/news/201208/31020510.html 2012年10月6日閲覧。 
  27. ^ “日本のメーカーもOuyaに参入。スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー III」がローンチタイトルとして発表”. 4Gamer.net (Aetas, Inc.). (2012年8月1日). http://www.4gamer.net/games/067/G006701/20120801023/ 2012年10月10日閲覧。 
  28. ^ 完全リメイク版『ファイナルファンタジーIII』はニンテンドーDSで発売決定! (2005/10/5) 2012年9月22日閲覧
  29. ^ ようこそ、開発室~パブラリホー~へ!”. FINAL FANTASY IV 開発室. スクウェア・エニックス (2007年9月7日). 2007年12月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月27日閲覧。
  30. ^ 石井宏之/羽生真樹編『ファイナルファンタジーIII 公式コンプリートガイド』(2006年、株式会社スクウェア・エニックス)417頁。
  31. ^ WEEKLYファミ通927号〈エンターブレイン、2006年〉105頁。
  32. ^ 石井宏之/羽生真樹編『ファイナルファンタジーIII 公式コンプリートガイド』(2006年、株式会社スクウェア・エニックス)。
  33. ^ 石井宏之/羽生真樹編『ファイナルファンタジーIII 公式コンプリートガイド』(2006年、株式会社スクウェア・エニックス)28頁。
  34. ^ FINAL FANTASY III (8)メッセージ”. Creator's Voice. 任天堂 (2006年8月31日). 2006年8月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月27日閲覧。
  35. ^ 石井宏之/羽生真樹編『ファイナルファンタジーIII 公式コンプリートガイド』〈2006年、株式会社スクウェア・エニックス〉33頁。
  36. ^ 石井宏之/羽生真樹編『ファイナルファンタジーIII 公式コンプリートガイド』(2006年、株式会社スクウェア・エニックス)425頁。
  37. ^ 石井宏之/羽生真樹編『ファイナルファンタジーIII 公式コンプリートガイド』(2006年、株式会社スクウェア・エニックス)413頁。
  38. ^ 株式会社QBQ編 『懐かしファミコン パーフェクトガイド』 マガジンボックス(M.B.ムック)、2016年。ISBN 978-4-906735-89-1 p113
  39. ^ WEEKLYファミ通929号〈エンターブレイン、2006年〉256頁、257頁。
  40. ^ 石井宏之/羽生真樹編『ファイナルファンタジーIII 公式コンプリートガイド』〈2006年、株式会社スクウェア・エニックス〉422頁。
  41. ^ 石井宏之/羽生真樹編『ファイナルファンタジーIII 公式コンプリートガイド』(2006年、株式会社スクウェア・エニックス)418頁。
  42. ^ 『WEELYファミ通』924号(エンターブレイン、2006年)41頁。
  43. ^ 『WEELYファミ通』1241号(エンターブレイン、2012年)。※週刊ファミ通2012年9月27日号新作ゲームクロスレビューよりにてゴールド殿堂入りと掲載されている。





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