ファイナルファンタジーIX カードゲーム

ファイナルファンタジーIX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/09 07:56 UTC 版)

カードゲーム

当時のマジック・ザ・ギャザリングを初めとするカードブームの流れに乗り、前作同様に今回もNPCとのフリー対戦カードゲームができる。しかしルールが『FFVIII』から変更されており、アイテムへの精製も廃止されているため純粋なコレクターアイテム(一部イベントに関わる)になっている。

クアッドミスト

カードを5枚以上所持した状態で、街やダンジョンにいるカード好きのNPCに「□ボタン」を押すことで対戦を申し込むことができる。勝者は敗者から裏返したカードを一枚奪える。ただしゲーム終了時に敗者がカードを全部裏返されていた場合は、勝者は敗者の使用した5枚のカードを全て奪うことができる。引き分けの場合はその時点で所有者が入れ替わっていてもカードを入れ替えることはなく、始めの状態に戻る。

ルール
  • 交互にカードを出し合い、オセロのように相手のカードを裏返して、お互いに5枚出し終えた後、占有したカードの枚数が多い方が勝ちとなる。
  • カードの8箇所に矢印の有無が設定されており、矢印が向いている方向に敵が占有しているカードが隣り合い、相手側に矢印がない場合はそのまま裏返して占有できるが、矢印同士が向かい合っている場合はカードの数字を競い合うバトルが発生する。
  • カードには「1A23」のような3つの数字と1つの文字が設定されている、ただし数字は16進数の0〜Fまで存在する。前述と同種のカードで「1AAB」のようなカードも存在する。いずれも1、3、4桁目は数字であり、2桁目は英語である。この読み方は以下の通り。
    • 1番目が攻撃力、3番目がP属性防御力、4番目はM属性防御力。なお表示されているのは各能力を16進数で表記した際の上位の桁のみ(例えば1と表記されていても実際には16〜31のいずれかである)。
    • 2文字目は攻撃属性で、以下の4つがある。
      • P - バトル時の相手の防御力はP属性防御力になる。
      • M - バトル時の相手の防御力はM属性防御力になる。
      • X - バトル時の相手の防御力はP属性防御力とM属性防御力の内低い方になる。
      • A - バトル時の相手の防御力はP属性防御力/M属性防御力/攻撃力の内一番低い物が適用され、自分の攻撃力はこの3つの内一番高い物が適用される。
  • 攻撃側の数字と属性が、敵の属性防御を上回れば勝ちとなるが、乱数でバトル中にお互いの数字が変化してしまう補正があるため確実な予想はできない。バトルで勝つとコンボが発生し、負けた側のカードに他方向を向く矢印がある場合は、その矢印が指す敵の占有カードも裏返すことができる。このコンボシステムの存在を利用し、矢印が多い弱カードをわざと敵に占有させ、最後にまとめてコンボで奪い返す公式テクニックが存在するせいで後攻側が圧倒的に有利になる。
  • ほぼ全てのカードは最後まで自由に集められるが、「ネミングウェイ」のカードは入手できる機会が極めて少ない。またカードのコレクターポイントは矢印の種類と攻撃属性も判定に入るため、ただカードを全種類の絵柄を集めただけではコンプリートにはならない。
  • 自分が勝利したらカードの能力値の成長が行われる。攻撃属性はバトルの勝利時にPorM→X→Aと成長する可能性がある。Xを飛ばしてAにはならない。

注釈

  1. ^ そのため、作中において罵られる時に「猿」と呼ばれることがある。

出典

  1. ^ 『2023 CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会、2023年7月、195頁。ISBN 978-4-902346-47-3 
  2. ^ 『2023 CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会、2023年7月、187頁。ISBN 978-4-902346-47-3 
  3. ^ スクエニ、「ファイナルファンタジーIX」、「ゲームアーカイブス」で配信決定! 和田社長がTwitterでつぶやく,GAME Watch,2010年4月2日
  4. ^ a b 古きよき『FF』の集大成!スマホ版『ファイナルファンタジーIX』を遊んでみた”. ファミ通app (2016年2月17日). 2018年6月26日閲覧。
  5. ^ 『FF』シリーズの作品がセットになった『ファイナルファンタジー 25th アニバーサリー アルティメットボックス』発表”. ファミ通.com (2012年8月31日). 2020年5月1日閲覧。
  6. ^ 【速報】ジタンやビビにまた会える! 『FFIX』がスマホ&PC版向けで近日配信決定
  7. ^ 【速報】スクエニ、スマホ版『ファイナルファンタジーIX』を配信開始!! 2月21日まで20%オフの2,000円で販売 名作RPGの第9作目を体験しよう,Social Game Info,2016年2月10日
  8. ^ PS4版/クラウド版『ファイナルファンタジーIX』公式リリースが到着 20%OFFキャンペーンも開始”. ファミ通.com (2017年9月19日). 2018年9月21日閲覧。
  9. ^ 『ワールド オブ FF』のパワーアップ版や『チョコボの不思議なダンジョン』シリーズ新作が発売決定”. 電撃オンライン (2018年9月14日). 2018年9月21日閲覧。
  10. ^ Nintendo Switch版「FFIX」が本日配信&「FFVII」は3月26日に発売。さらに「チョコボの不思議なダンジョン エブリバディ!」のあらかじめDLもスタート,4Gamer.net,2019年2月14日
  11. ^ a b 電撃PlayStation Vol.151』メディアワークス、2000年8月11・25日 合併号、9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,頁。 
  12. ^ 『FF9』が発売20周年。原点回帰を掲げた重いテーマで生きる意味を教えてくれた【今日は何の日?】”. ファミ通.com (2020年7月7日). 2022年12月26日閲覧。
  13. ^ 電撃PlayStation Vol.156より
  14. ^ 電撃PlayStation Vol.143. メディアワークス. (2000年5月12・26日 合併号). pp. 13,14, 
  15. ^ 『ファイナルファンタジー 20th アニバーサリー アルティマニア』より
  16. ^ 『FINAL FANTASY IX ULTIMANIA』より
  17. ^ スクウェア、2001年にeコマースに参入 FINAL FANTASY IX、X、XI一挙公開、XIはオンラインゲームに!(PC Watch, 2000年1月31日)
  18. ^ スクウェアがネットに本腰 「FF11」はオンラインゲームに(SOFTBANK GAMES NEWS, 2000年1月29日)
  19. ^ スクウェアミレニアムアーカイブ〉(めっつぉ:スクエニ&ガジェットニュース)
  20. ^ FINAL FANTASY IX Original Soundtrack | LINE UP | SQUARE ENIX MUSIC | SQUARE ENIX
  21. ^ FINAL FANTASY IX Original Soundtrack PLUS | LINE UP | SQUARE ENIX MUSIC | SQUARE ENIX
  22. ^ Piano Collections FINAL FANTASY IX | LINE UP | SQUARE ENIX MUSIC | SQUARE ENIX
  23. ^ FINAL FANTASY IX CHIPS | LINE UP | SQUARE ENIX MUSIC | SQUARE ENIX
  24. ^ FINAL FANTASY IX ORIGINAL SOUNDTRACK REVIVAL DISC 【映像付サントラ/Blu-ray Disc Music】|スクウェア・エニックス e-STORE | スクウェア・エニックス e-STORE
  25. ^ “ファイナルファンタジーIX:人気ゲームがアニメ化 子供、家族向けに制作”. MANTANWEB (MANTAN). (2021年6月22日). https://mantan-web.jp/article/20210622dog00m200024000c.html 2021年6月22日閲覧。 






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ファイナルファンタジーIX」の関連用語

ファイナルファンタジーIXのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ファイナルファンタジーIXのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのファイナルファンタジーIX (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS