こうかく‐るい〔カフカク‐〕【甲殻類】
甲殻類
甲殻類
甲殻類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/28 01:29 UTC 版)
カニやエビには巣穴を持つものがいくつかある。テッポウエビには、巣穴にハゼを共生させているものがいる。端脚類などの小型の甲殻類にも巣を作るものがある。多くは泥で作った管状のものである。
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甲殻類(1910~1980年代)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 15:24 UTC 版)
「ワプティア」の記事における「甲殻類(1910~1980年代)」の解説
記載当初の1910年代から1980年代にかけて、ワプティアは一般に甲殻類と解釈されたが、文献により意見が分かれ、鰓脚類(Walcott 1912)・コノハエビ類的な軟甲類(Fedotov 1925, Henriksen 1928, Bergström 1980)・基盤的な甲殻類(Briggs 1983)などとされていた。Knight 1940 の復元画では、ワプティアは誤ってエビ類として描かれていた。Størmer 1944 では、ワプティアはワプティア目(Waptiida)の構成属として Crustaceomorpha という、甲殻類とそれに類する化石節足動物を含む群に分類された。Briggs & Fortey 1989 の系統解析では、ワプティアはカナダスピスやオダライアなどと単系統群(2010年代後期以降のHymenocarina類に相当)になり、それが甲殻類より鋏角類・メガケイラ類・三葉虫などを含む群に近いとされてきたが、多足類や六脚類との関係性は検証されていなかった。
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甲殻類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 08:16 UTC 版)
頭胸部をもつ甲殻類として、カニ類・エビ類・異尾類(ヤドカリなど)が属する十脚類が代表的である。この類は胸部全ての体節が頭部と融合して頭胸部をなし、背面から左右にかけて発達した甲羅状の背甲に覆われている。背甲の内部には胸肢の外葉である鰓が収まり、鰓室となっている。残りの腹部は可動に分節したままで、エビ類とヤドカリ類では多くがよく発達しているが、カニと一部の異尾類(カニダマシ・スナホリガニ・タラバガニなど)では、腹部は短縮して頭胸部の腹面に折り曲げるため、頭胸部だけが目立つ。十脚類以外では、オキアミ類も頭部と胸部全体を含む頭胸部をもつ。 エビの背甲(赤色ハイライト) カニの背甲(8) カニの頭胸部の下に折り畳んだ短い腹部 クーマの8胸節のうち前5節が頭胸部の一部となり、後5節のみ分節が残される。 それ以外の甲殻類では、胸部の前方1節から数節のみ頭部と融合して頭胸部をなし、後方の胸節が分節したままの例が多く見られる。例えば鰓尾類(ウオジラミなど)とカイアシ類は第1胸節、等脚類(ダンゴムシ・フナムシなど)と端脚類(ヨコエビ・ワレカラなど)は第1-2胸節、タナイス類は第2胸節、クーマ類は第3胸節まで融合する。なお、これらは分類群により頭部としての面影が強く、総じて「頭部」と呼ばれる場合もある。 一見して頭胸部をもつが、実際にはそれをもたない甲殻類もある。例えばカブトエビ・ミジンコ・カイエビなどの鰓脚類は、体の大部分が背甲に覆われ、背面の外側からでは頭部と胸部の区別が見えないが、背甲の内壁は頭部のみに連結し、それ以降の胸部背面は背甲から分離される。シャコ類の場合、前4胸節は目立った背板をもたず、付属肢も背甲の腹面から出るため、かつて、これらの胸節は頭部と融合して頭胸部を形成すると考えられた。しかし、第1-4胸節の付属肢基部から背面まで伸ばした胸節の境目によると、これらの胸節はいずれも背甲に含まれず、単に背面の境目が背甲と第5胸節の間で極端に圧縮され、背板が退化的になっただけだと示される。
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甲殻類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 14:09 UTC 版)
ケンミジンコ(カイアシ類) アメリカカブトエビ(カブトエビ類) ヤマトウスヒメカイエビ(カイエビ類) 甲殻類は往々にして明瞭な尾節を有し、肛門節(anal somite)とも呼ばれる。肛門は通常ではその末端にもつが、腹面(軟甲類)もしくは背面(カイアシ類)にもつ例もある。原則として附属体をもたない他の節足動物の尾節とは異なり、甲殻類の尾節は往々にして尾叉や尾鞭(caudal furca, caudal ramus, furcal ramus)などという可動の構造体を1対もつ。例えば鰓脚類の中で、カブトエビ類の尾鞭は長く発達し、ミジンコ類とカイエビ類の場合は尾爪(caudal claw, furcal claw)という1対の鉤爪状の構造をもつ。付属肢に似て、「尾肢」(uropod)と呼ばれることもあるが、体節由来の付属肢である尾肢とは非相同で、付属肢ですらない別器官だと考えられる。ただし、軟甲類のほとんどはこのような構造体を尾節にもたない。
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甲殻類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 03:44 UTC 版)
カイアシ類の1種の第1小顎(A)と第2小顎(B) 1対の丸い吸盤に変化した第1小顎をもつ鰓尾類 強大な毒牙に変化したムカデエビの第1小顎 甲殻類の小顎は他の付属肢のように、基本として外肢と内肢をもつニ叉型である。ただしその形態は分類群によって様々で、単枝型となったり、単純の葉状から頑丈な爪状まで多岐にわたる。通常は摂食に用いられるが、別の機能に向けて特化した場合もある。例えば寄生性の甲殻類である鰓尾類(ウオジラミ)は第1小顎が鉤状の爪もしくは丸い吸盤に特化し、それを使って魚などの宿主の体表にくっつける。ムカデエビの第1小顎は強大な牙となり、甲殻類として例外的に毒腺をもつ。
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甲殻類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 14:10 UTC 版)
「甲殻類#形態」および「頭胸部#甲殻類」も参照 甲殻類の背甲は、頭部の背面の外骨格(頭楯、head shield)に由来し、胸部の背面まで覆った構造体である。カブトエビやミジンコなど鰓脚類の背甲は頭部のみに接続しているが、十脚類(エビ・カニ・ヤドカリなど)と鰓尾類(ウオジラミ)の背甲は胸部と癒合し、頭胸部を形成する。
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甲殻類(1910~1970年代)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 14:21 UTC 版)
「オパビニア」の記事における「甲殻類(1910~1970年代)」の解説
Walcott 1912 に載せられたオパビニアの化石標本(下、6) 現生の鰓脚綱無甲目Thamnocephalidae科の1種のオス。オパビニアは最初ではこのような甲殻類と考えられた。 バージェス頁岩(バージェス動物群)から最初に見つかった頃ではその特異性が理解されておらず、オパビニアはほぼ疑いもなく甲殻類の節足動物だと考えられた。原記載である、アメリカの古生物学者チャールズ・ウォルコット(Charles Doolittle Walcott)の1912年の記載(Walcott 1912)では、オパビニアは現存するThamnocephalidae科の無甲類(鰓脚類に分類される、ホウネンエビとアルテミアを含んだ甲殻類の分類群)と比較され、それに似た原始的な無甲類と見なされた。また、この類の無甲類のオスは先頭に枝分かれた吻があるため、それを思わせる吻(前部付属肢)が見られるオパビニアの化石標本は全てオスだと解釈された。なお、オパビニアの化石標本から無甲類にあるはずの頭部構造(2対の触角・大顎・小顎)が見当たらず、鰭(当時では「胸肢」とされた)にある櫛状構造の解釈に難点があることも明記された。 この見解は動物学者ジョージ・イヴリン・ハッチンソン(George Evelyn Hutchinson)にも踏襲され、Hutchinson 1930 では、ホウネンエビのように背泳ぎの甲殻類として解釈された、史上初のオパビニアの復元図が載せされた。Simonetta 1970 では、オパビニアの化石標本に見当たらないものの、当時ではオパビニアの近縁と誤解釈されたレアンコイリアとヨホイア(後述)の特徴に基づいて、背板・触角・関節に分かれた脚などという節足動物的な特徴をオパビニアの復元図に多く追加された。
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甲殻類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 09:26 UTC 版)
ロブスターは強大な鉗脚をもつ 前3対の鉗脚のうち第3対が発達したオトヒメエビ ヤシガニの第1脚と第4脚にハサミをもつ シオマネキは片側の鉗脚が大きく発達した ハサミは多くの節足動物の付属肢に見られ、中でも十脚類(エビ・カニ・ヤドカリなど)の甲殻類によるものか最も一般的に知られている。多く十脚類は少なくともハサミを第1胸脚(第4胸肢)に有し、他の胸脚(第5-8胸肢)にもハサミをもつ場合もある。十脚類のこの様な胸脚は、鉗脚(かんきゃく)もしくは鋏脚(きょうきゃく)(cheliped)と呼ばれる。 エビ類では複数対の鉗脚をもつものは多い。根鰓亜目と多くのザリガニ下目(ザリガニ・ロブスターなど)は前の3対、コエビ下目(ヌマエビ・テナガエビなど)は前の2対、ザリガニ下目の中でセンジュエビ科は前の4対もしくは5対で全ての脚がハサミをもつ。そのうち1対が強大に特化したものもあり、ザリガニ下目などの第1胸脚、テナガエビなどの第2胸脚、オトヒメエビなどの第3胸脚が挙げられる。エビ類のほか、カニ類のハサミアシホモラとヤドカリ類のヤシガニは、それぞれの第5胸脚と第4胸脚にもハサミをもつ。イセエビ下目(イセエビ・セミエビなど)はほぼハサミをもたないが、雌の第5脚に小さなハサミをもつ場合がある。
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甲殻類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/21 01:52 UTC 版)
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甲殻類(ロブスター)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 00:10 UTC 版)
「アッチェレランド (小説)」の記事における「甲殻類(ロブスター)」の解説
21世紀初頭のアムステルダム、マンフレッドは使い捨て携帯を受け取り、KGB.ruのために働くAIと称する相手から亡命の助けを乞う電話を受ける。結局その電話相手はカリフォルニア・イセエビ(ロブスター)のアップロードであり、人類の干渉からの離脱を求めていた。マンフレッドは恵与(アガルミック)経済への取り組みに基づき、起業家ボブ・フランクリンに協力し、立ち上げたばかりの宇宙開発計画——彗星物質を利用した自己複製工場建設——のクルーとしてロブスターを雇うことにする。そして未来のAIやアップロード・マインドの権利を定義するための判例を確立しようとする。その後マンフレッドの支配的なフィアンセ・パメラは彼をコントロールするため、彼を襲い子作りを試みる。
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甲殻類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 02:00 UTC 版)
えらは水棲種がほとんどである甲殻類を通じて広く見られ、多くの場合は外葉という付属肢の基部に備わった葉状の附属体から変化した部分である。カニ・エビなどが属する十脚類の場合はそれが更に進んでおり、胸肢の基部から分岐したえらは全て背甲によって覆われ、精密の鰓室を構成する。
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甲殻類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/01 20:04 UTC 版)
マングローブを代表するオキナワアナジャコや国の天然記念物であるコムラサキオカヤドカリの他に、コメツキガニ、ツノメチゴガニ、オキナワハクセンシオマネキ、ツノメガニ、ノコギリガザミ、ハサミシャコエビ、ヒメシオマネキ、ヒルギハシリイワガニ、フタバオサガニ、ベニシオマネキ、ミナミアシハラガニ、ミナミスナガニ、ミナミコメツキガニ、マングローブヌマエビなどの甲殻類が生息している。
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甲殻類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 06:21 UTC 版)
多くの甲殻類は円柱状の尾節(肛門節)に一対の分節した構造体があり、これを尾叉もしくは尾鞭という。これは枝状であったり糸状であったりと様々で、例えばウオジラミでは短い突起、カブトエビでは長い鞭状になっている。 多くの軟甲類では尾節は扁平で尾叉をもたないが、その直前の最終体節から尾肢と呼ばれる附属肢が出る。これらは群によって様々であるがまとまって尾の部分となる。特にそれらが全体に扇子のようになったものを尾扇という。いわゆるエビの天ぷらやエビフライで食べ残す「エビの尻尾」はこの部分にあたる。
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甲殻類
「甲殻類」の例文・使い方・用例・文例
- ロブスターなどのある甲殻類の卵塊または卵
- 大触角の底近くのある甲殻類の動物の(排泄機能があると信じられている)一対の腺の1つ
- 大部分の有名な海洋甲殻類、真水甲殻類および地球上の甲殻類を含む甲殻類の最大の下位分類:カニ
- 甲殻類の主要な亜綱
- 特徴としては、それぞれが胸郭体節に繋がる五対の移動用付属肢を持つ甲殻類の動物
- 腹側表面に対して減少したヒダのある腹部を有する甲殻類の目(真性のカニを含む)
- ウミザリガニ科・アカザ科・イセエビ科の食用海産甲殻類の動物各種
- 第一対の脚に大きなハサミを持つ大型食用海産甲殻類の動物
- とげのある甲羅があるが、本物のロブスターの大きなはさみが不足している大きな食用の海洋甲殻類
- 腹足類の動物の捨てられた殻にすむ小型軟体海産甲殻類の動物
- 長い音一組のはさみのある小さく細長い体の主に海洋の十脚甲殻類
- 2対のはさみを持っているエビのような十脚類甲殻類
- 小さい一般的にルミネッセンスの甲殻類
- エビのようなプランクトンの甲殻類
- 小さいエビのような甲殻類
- エビに似た甲殻類で、メスは脚の間の袋に卵と子供を入れて運ぶ
- 甲殻類の一種
- 大きな物を掴む付属肢を持つ熱帯海洋性穴居性甲殻類の動物
- 海岸に沿って浅瀬の泥や石の下で穴を掘る甲殻類の動物
- 七対の這うために適応した脚を持つ様々な小型地上性または水生甲殻類の各種の動物
甲殻類と同じ種類の言葉
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