三段峡
名称: | 三段峡 |
ふりがな: | さんだんきょう |
種別: | 特別名勝 |
種別2: | |
都道府県: | 広島県 |
市区町村: | 山県郡安芸太田町・北広島町 |
管理団体: | 広島県(昭5・7・9) |
指定年月日: | 1925.10.08(大正14.10.08) |
指定基準: | 名3,名5,名6 |
特別指定年月日: | 昭和28.11.14 |
追加指定年月日: | |
解説文: | 廣島縣山縣郡ト島根縣都賀郡トノ境界ニ近キ八幡村ヨリ同郡戸河内村ニ至ル太界上流ノ河川峽谷トナス本流ノ上流ヲ八幡川下流ヲ柴木川トナシ支流ヲ横川ニ谷川水梨川等トナス本流ニ於テ約二里ニ亘ル花崗岩石英斑岩花崗斑岩等ノ岩石奇観ヲ呈シテ連續点在シ瀑布渕潭ノ勝景ハ■未タ入ラサル原始林ト相俟テ稀有ノ景觀ヲ成ス溪谷ノ河床略■三段ノ高サヲ異ニシ就中瀑布ノ著大ナルモノ何レモ三段ヲ成ス其ノ名称ハ蓋シ此ニ基リ三段瀑猿飛二段瀑瀧門三重瀧等ハ其ノ秀逸トシテ屈指セラル 中国地方でもっとも高い八幡高原に源を発し約10粁にわたり、変化に富んだ代表的峽谷をなしている。粗粒で明かるい色調を持っている石英斑岩、花崗斑岩から構成され、深度200米に及ぶところがあるほど深く侵蝕する。全峽谷に瀑布、淵潭、急流、■穴、断崖などが連続し、その中心部は嵌入蛇行して豪宕で典型的峽谷景観をなしている。淡紅色の色彩と急傾斜をなす節理とを有する岩石に、豊かな水が乱舞奔流するさまは、近代美の感覚さえ起さしめる。 峽谷は針葉樹と濶葉樹との混合からなる原始林をもっておおわれ、北方種、南方種、中国地方特有種など夛種夛様な植物相をなし、永い年月を経過してかもしだされた中国山脈の天然林の標識的様相であり、よく往古の姿を保存している。高山性の植物が標高の低い峽中に発生し、毎年数回の氾濫増水によって、はじめて生育可能ないわゆる水際植物が発達していることは、ともに峽谷の景観を特徴ずける。モミジの種類に富むばかりでなく、紅黄化する樹種も甚だ夛く、気温の急激な下降によって生ずる秋季の鮮明な紅葉は、峽谷の岩石的風景に反映してまことに美しい。 三っ滝、竜門、三段滝、二段滝、猿飛、黒淵、長渕などは、この単一火成岩峽谷のもっともよく知られたところである。 |
三段峡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/11 22:50 UTC 版)
三段峡(さんだんきょう)は、広島県山県郡安芸太田町および北広島町を流れる太田川水系柴木川流域にある総延長約16kmの峡谷である[1]。
- ^ a b c d e “特別名勝「三段峡」と「食」のブランディングプロジェクト (PDF)”. 首相官邸 地域再生制度. 2021年3月30日閲覧。
- ^ a b 国交省2007, p. 5.
- ^ a b c d e f g h i j “広島27 三段峡”. 徳山大学総合研究所. 2021年3月30日閲覧。
- ^ a b c d e f g “教養ゼミ "21世紀の残したい広島の自然環境"”. 広島大学総合科学部&大学院総合科学研究科. 2021年3月30日閲覧。
- ^ a b c 国交省2007, p. 3.
- ^ a b c d e “三段峡(さんだんきょう)”. ひろしま文化大百科. 2021年3月30日閲覧。
- ^ 国交省2007, p. 2.
- ^ a b “森からの便り】2011年 秋・冬”. フォレストック協会. 2021年3月30日閲覧。
- ^ 国交省2007, p. 4.
- ^ 国交省2007, p. 54.
- ^ 国交省2007, p. 49.
- ^ 吉野1, p. 664.
- ^ 『村里を行く』宮本常一、1943年、250頁。NDLJP:1460014 。2021年3月30日閲覧。
- ^ “三段峡-太田川流域研究会”. キヤノン. 2021年3月30日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “三段峡見どころスポット集”. 安芸太田ナビ. 2021年3月30日閲覧。
- ^ 吉野1, p. 672.
- ^ a b c d e f g 吉野1, p. 663.
- ^ a b 吉野1, p. 673.
- ^ 吉野1, p. 667.
- ^ 吉野2, p. 779.
- ^ “奥三段峡=広島県安芸太田町”. 中国新聞 (2017年8月6日). 2021年3月30日閲覧。
- ^ 吉野3, p. 41.
- ^ a b 吉野3, p. 43.
- ^ a b c d 文書館2017, p. 1.
- ^ a b c d e f g h i j k l m 文書館2017, p. 12.
- ^ a b c 文書館2017, p. 2.
- ^ a b 文書館2017, p. 5.
- ^ 『日本経済新聞』1954年(昭和29年)10月10日11面「制限中の事故」(日本経済新聞社)
- ^ 文書館2017, p. 9.
- ^ 文書館2017, p. 10.
- ^ 文書館2017, p. 11.
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