アンドロメダ管理局管内
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「銀河鉄道999の停車駅」の記事における「アンドロメダ管理局管内」の解説
ヘビーメルダー / ヘヴィメルダー 「時間城の海賊」に登場した惑星で、『999』以外の松本作品にもしばしば登場する。宇宙を旅する者が必ず一度は通過する場所だと語られている。停車時間は1週間と24分。交易の要所で、空間鉄道の大分岐点が置かれている。この惑星を境に銀河系側を管理局本部、アンドロメダ側をアンドロメダ管理局が管理を行う。 「ヘヴィメルダー」は、エターナル編で再登場した際の表記。 スノーインカ アンドロメダのちょうど「ふち」にあたる部分に存在する惑星で、地表に雪が降り積もっている。メーテル曰く「アンドロメダの入り口に当たる門のような役割をしている星」。雪女が住んでおり、その姿を見た者は死ぬという。ラーメンづくりの大名人が伝えたといわれる、おいしいラーメンを作るラーメン屋がある。その名人が亡くなってからは来訪者が減り、寂れてしまったという。 TV版ではこの星にある通信室を利用して、メーテルと彼女に指示を与える声の主(ドクター・バン)が通信を行うシーンが追加された。雪女の家 ひときわ高くそびえる雪山の頂上に存在する。鉄郎は夜に訪れたラーメン屋で雪女と遭遇し、彼女に連れて行かれることとなった。頂上まで延々と階段が続いていて、辺りには白骨がゴロゴロ転がっている。内部にはエレベーターがあり、メカニズムはこの星への移住が始まった頃の初期のコロニースタイル(メーテル談)のものである。最下層にはラーメンの材料が蓄えられている部屋があり、雪女が与えようとした機械の体になることを拒否した鉄郎は「温かいラーメンを食べさせてくれたら機械の体にはしない」ことを条件にラーメンを作っていた。 マーザボーヤ 「ヤーヤボールの小さな世界」で名前が挙がったのみで、劇中には登場しない。到着する前に「ヤーヤボールの小さな世界」からニセの停車信号を受信したことでそちらに誘導させられた。 クイマ 停車時間22時間6分3秒。数多くの食べ物屋があり、様々な食べ物の匂いが漂う星。この星にいるネコ「フライング・クロ」は飛行ネコとして有名である。人間を強制的に機械の体に変えようとするこの星の政府のやり方に対し、機械化人の女性・ネコアが機械のネコ「キャッツロイド」を使って反乱を起こそうとしたが失敗に終わっている。 底なし都市 停車時間16時間16分16秒。多くのビルが建っているが、そのいずれも最下階が見えないところからこの名がある。999号が停車したステーションホテルも同様であり、鉄郎はボーイの忠告を無視してエレベーターに乗り、四次元空間に迷いこんでしまう。これは乗った人の心の中にある願望を具現化した世界に移動する「四次元エレベーター」であり、他人の心の中を覗くことを趣味とする機械化人・キザルーナが造ったものであった。 TV版では鉄郎が四次元空間でキザルーナとメーテルの結婚式に遭遇し、自身のメーテルへ寄せる想いに気づかされるシーンが描かれた。 ルーズゾーン 「ルーズゾーンの妖怪」で登場した、少し歪な球形の地球型惑星。ここにやってくると、機械も人間も全て怠惰になってしまう特性があり、銀河鉄道の列車も影響を受けてしまうため、停車時間も概ね12時間とかなりいい加減である。鉄郎はこの惑星に到着する直前に999号の外に放り出されたが、諸々の物理法則までもルーズになるらしく、無傷で惑星上に着地した。大量のゴミが惑星を覆いつくしており、住民は惑星を捨てていずこかに去っていった。鉄郎曰く「ルーズでお気楽な場所」だったらしい。 TV版では、十字の環を持つ惑星となっている。列車の軌道トンネルが目視できるが敷設工事がルーズだったらしく、軌道トンネルは惑星の周りを囲むように蛇行している上に内部がデコボコになっていたほか、途中にゴミが溜まっている箇所がある。また、サブタイトルに「妖怪」とあるようにゴミの怪物が登場した。 アリババ 砂漠の惑星。停車時間は40時間。宇宙一盗賊の多い星で、盗んだり盗まれたりの社会が数百年以上も続いた。盗賊団は複数存在するが、いずれも「アリババ」と名乗っており、鉄郎達を散々追い回した。トリさんをそのまま巨大化させた姿をした怪鳥ロックが多数生息しており、盗賊達を全て食べつくしてしまう。 TV版では、人格の入れ替えによりメーテルの体を奪おうと2人の女盗賊がアリババを名乗ってメーテルの争奪戦を繰り広げたほか、メーテルが『千夜一夜物語』の第十六夜を語り聞かせる場面がある。また、アリババの攻撃で機関車が故障したために惑星内時間で丸3日間停車することになった。 マカロニグラタン マカロニのような円筒型の惑星で、999号の停車駅は内側に存在する。停車時間は6時間36分。車掌曰く「大科学文明惑星」というだけあって早くから移住者が集まり、都市化が進んでいる。メーテルによれば「銀河系でもアンドロメダでもここほど文明の進んだところはない」とのことであり、この星にある粒子転送機は生物や食物などを瞬時に転送できる。メーテル曰く「なんでもあってなにひとつ不自由のない星」。 内側にある陸地を内陸帯、外側にある陸地を外陸帯といい、内陸帯を兄のメイン・デンドロビュウムが、外陸帯を弟のサブ・デンドロビュウムという兄弟の機械化人が支配してウォーゲーム感覚で戦争をしていた。二人はこの星で生まれてから280年近くここで過ごしていたが、退屈しのぎに第18次惑星戦争を勃発させ、999号に乗車してきた。惑星マカロニグラタンは999号の発車後に消滅している。 TV版では長く戦争を続けてきたために惑星の住民は死滅し、ミサイル発射装置や迎撃装置といった機械のみを用いた戦争が行われていた。また、マザーコンピューターJr(マザコンJr)というコンピューターが衛星として存在し、デンドロビュウム兄弟はマザコンJrの管理下にあった。二人は鉄郎とメーテルを身代わりにしてマザコンJrの管理から逃れようと999号で惑星からの脱出を図ったが、失敗に終わっている。 惑星モザイク 銀河系とアンドロメダ星雲の文明がうまく融合したとされる惑星。停車時間は33時間33分33秒。インカ文明やマヤ文明の遺跡のような建造物が多数存在する。駅は廃墟と化している上に銀河鉄道指定のホテルに至っては屋根も壁もなく、存在するものは風呂とベッドだけというありさまであった。この星では入浴しなければ食事も外出もできないため、風呂嫌いの鉄郎は外から丸見えの状態で風呂に入るはめに。 地表全体を石が覆いつくしており、宇宙から見ると花の模様に見える。実はこの石が高度な知識を備えた事実上の支配者で、人間達は無気力な存在になってしまっていた。鉄郎をだまして石による回路を作らせ惑星を覆いつくす鉱物生命になりかけたが、エネルギーの供給源を絶たれたことで死滅する。 劇場版第2作にも同名の星が登場するが、「アンドロメダ大星雲の入口にある小さな星」とあり、原作と設定は異なる(劇場版オリジナルの項を参照)。 宇宙ステーション 「震動惑星」で名前が挙がったのみで、宇宙空間に浮かぶ分岐点と説明されているが、劇中には登場しない。震動惑星の前に停車した。この施設でメーテルは惑星「湖の女王」に向かう列車に乗り込んでいる。 震動惑星 停車時間は68時間48分8秒。常に地震が発生しており、地表はひびだらけとなっている。地震が発生していないときに外に出ると危険分子とみなされ、地表に永久追放される。 たくさん星 停車時間は6時間12分3秒。惑星全体にジャングルが広がり、999号の停車駅は茅葺き屋根となっている。この星に行った者は生きとし生けるものすべて胃弱になるといわれる。酋長キクニモの家がホテルとなっており、鉄郎は大量の食事をとることになった。星に生えている木は実は食肉植物で、根元の部分から相手を飲みこみ消化液で溶かしてしまう。 この星の住民は食物を食べてそれを腸内で醗酵させた際に生じるガスを空気中に「おなら」として出すことが「神聖な義務」である。これを怠るとたちまち大気は有毒化し、生命体が全滅してしまう。なおこの星の住民が放つ「おなら」の成分は地球人のそれとは異なり、嗅ぐとさわやかな感じのする匂いである。 砂漠のキツネ 惑星全体に砂漠が広がる星。停車時間は不明。鉄郎が「砂がうずまいているような星」と表現したように、宇宙からでも地表で砂の渦巻いている様子が確認できる。 この星には砂ガニや砂エビといった生物が生息しており、食べることもできるが食感は砂のようにジャリジャリしている。また、装甲生物とよばれる巨大な竜あるいは蛇のような生命体が生息している。 メーテルによれば「この星では砂が水と同じ役割をする」とのことで、鉄郎がシャワーの栓をひねると砂が出てきた。 ロンメルという正体不明の指揮官が「砂漠軍」という反乱軍を指揮して政府軍と戦っている。鉄郎とメーテルのパスを奪って砂漠軍に所属する女性が子供を連れてこの星を脱出しようとしたが、軍規違反で処刑された。 機械砦 絶対機械圏の入り口にある星で、停車時間は15分30秒。その停車時間が生身の人間にとっては100年にも200年にも感じられるという。 惑星マグネット 停車時間は64時間48分32秒。惑星から強力な磁力を発しており、あらゆる金属製の物を吸い寄せられる。999号は空中に停車し、木製のリムジンで乗客を惑星まで送迎する。惑星上のすべてのものが木と石とプラスチックでできており、地表はジャングルで、機械化人は一人もおらず、人間は原始的な生活をしている。機械化人には住みにくい環境であるため、アンドロメダ管理局が破壊波を送り惑星を破壊した。 かげろうの湖 惑星から光の粒子が無限に発生する惑星。衛星が16個もあり、日光の反射が光の粒子と作用して夜の方が明るい。停車時間は80時間48分30秒。インセクターのカラゲリア族とアルクトウルスクレーターの機械人間の集団が対立しているが、双方とも“指導者”が現れるのを待つばかりで行動しないため、メーテル曰くいずれ滅びる運命にあるという。他にアリの姿をした昆虫型生物もいるが、こちらは逆に働くことしか考えていない。 惑星アレイ 6億ダイルの彼方の恒星と真下にある星雲のバランスに支えられた奇妙な惑星。停車時間は24時間。地球と同じ性質の大気を持つが、地表に凹凸がほとんどなく、草原のエリアと泥沼のエリアがマーブル模様のように広がっている。人々はここを楽園と呼ぶが、列車が到着したころはボルカニックが開発した鉄食虫を惑星中に振りまいたため内部がボロボロになっており、人々も宇宙へ逃げ出した後だった。列車も鉄食虫にやられ連結器が分解し、バラバラになって墜落した。その後惑星本体も完全に崩壊して星雲に粉の雨となって降り注ぎ、数年後には星雲も消え去ったという。 ブルーメロン スイカのような模様をした惑星。停車時間は1時間10分10秒。999号はここで食糧補給を行った。海上では巨大なスイカが栽培されており、超巨大なイモムシによる虫食いのものもある。機械人間の政府は生身の生命体向けにこのスイカを輸出していたが、農業を営む生身の人間達が自給自足の星を目指しクーデターが発生し、駅は廃墟となっていたほか、大気の成分にも変化が生じていた。クーデターは成功したが、ついに支配が及ばなくなったと判断した機械帝国がブルーメロンを抹殺するため、列車発車後に破壊波を送り惑星を破壊した。フォークスの家 機械化人の支配から離れ、自給自足の生活を目指してクーデターを指揮する生身の人間の指導者・フォークスの家。海上に浮かぶ巨大なスイカを家として改装したものである。「番虫」として巨大なイモムシが飼われていて、海を泳ぐこともできる。 コスモワイン 酒の雨が降る惑星。停車時間は24時間。酒が水のように余りあるため、ここではワインも酒も水の扱いである。降雨中にひとたび外出すると生身の人間は急性アルコール中毒になってしまう。雨が降っている間は降雨令によって外出を禁止され、人々は政府から支給されるより天然の雨よりアルコールの薄いワインを飲んでいる。また、反アルコール秘密結社「ウオーター」という組織が存在し、惑星から完全にアルコールを取り去ることを目指していた。 ストリップキング クレーターに海水が溜まってできた丸い海が特徴の惑星。停車時間は24時間。大都市であるが、市長ギロチーニョの思想「自分以外全部バカ学」によって市民は全て殺害あるいは追放されており、上空は追放者の家を吊るした気球で埋め尽くされていた。しかし、市長が死亡したことで追放者も再び地上に住むことが可能となった。 十七石 あちこちにアナログ時計がちりばめられた惑星。停車時間は18時間52秒。天然の惑星ではなく、惑星体になる前は時計好きのコレクターだった。全て昔のゼンマイ式の時計で、全てバラバラの時を示しているため正確な時刻が分からず、時間にルーズな所として有名になっている。時計は時々故障するが、機械人のいい加減な修理で余った部品がゴミとなり、惑星の中心空洞に集められている。鉄郎達を中心空洞に呼び寄せ、時計の修理を要請するが、メーテルの説得により鉄郎達を解放し、発車後は時間のない空間を求めて旅立った。 予約カタログ 大アンドロメダから100時間の距離にある通過駅。通過時間は30分30秒。複数の黒い球体が光のラインで繋がったような姿をしている。鉄郎はここでメノウから機械の体のカタログを見せられ、通過時間中に体を選ぶよう迫られるが迷った末に拒否した。 最後の晩餐 大アンドロメダの衛星。臨時停車駅。停車時間は24時間。外観は光り輝く地球のようで、環境も地球に酷似している。機械化人にならずに生身のままでいることを選んだ人々が住んでおり、作品連載当時の日本のような町並みを持つ。人間に変装したメノウが鉄郎と行動を共にしたが、鉄郎が大量に食い溜めする姿にメーテル共々唖然となった。 惑星大アンドロメダ 原作および劇場版第2作の終着駅で、機械帝国の大母星。
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