かんがい施設遺産 かんがい施設遺産の概要

かんがい施設遺産

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/16 10:24 UTC 版)

世界かんがい施設遺産の石碑(満濃池)

2019年に正式名称にワールドを冠し、World Heritage Irrigation Structuresと改称した。直訳すると「世界遺産のかんがい施設」になり、世界遺産と混同しやすくなるため、農水省では世界かんがい施設遺産とした。

2023年時点で19ヶ国に159件が登録されている[1]

認定地

2014年

2015年

2016年

2017年

2018年

2019年

2020年

[注釈 7]

2021年

  • 日本
  • 韓国
    • 康津貯水池
    • 青山島クドゥルチャンノン…2014年に農業遺産にも登録
  • 中国
  • インド
    • Dhukwan Weir
    • Grand Anicut Canal
    • Kalinggarayan Anicut and Kalingarayan Channel System
    • Veeranam Tank
  • スリランカ
    • Dam and Old Sluices of Parakrama Samudraya
    • Ethimale Tank Bund
    • Maduru Oya Ancient Dam and the Sluice
  • イラク
  • モロッコ
    • Khettaras…現地ではフォガラと呼ばれるカナート[注釈 8]

2022年

  • 日本
  • 中国
    • 通済堰、四川省…2014年に登録された浙江省の通済堰とは別
    • 興化垛田、江蘇省…2014年に農業遺産にも登録
    • 松陽松古灌区、浙江省
    • 崇義上堡棚田、江西省
  • インド
    • Baitarani Irrigation Project
    • Lower Anicut
    • Rushikulya Irrigation Systems
    • Sir Arther Cotton Barrage(Dowleswaram Barrage)
  • スリランカ
    • Kala Wewa
    • Padaviya Tank
    • Thakkam Anicut
  • イラク
    • Al-Adhem Dam
    • White Bridge
  • オーストラリア

2023年

  • 日本
  • 中国
    • 祁門堰、安徽省
    • 紅沢湖、江蘇省
    • 火泉泉、山西省
    • 白尼堰、湖北省
  • インドネシア
    • Notog Weir
    • The Kepajaran Main Intake
    • The Talang Barrage(Talang Dam)
  • タイ
    • Bang Nok Khwaek Lock
    • Damnoen Saduak Canal
  • インド
    • Balidiha Irrigation Project
    • Jayamangal Anicut
    • Prakasam Barrage
    • Srivaikuntam Anicut
  • イラク
    • The old regulator Al-Hussainya
  • トルコ

認定手続き

主宰する国際かんがい排水委員会が年一回開催するHIS審査委員会において外部の研究者を交えて審議される。

日本からの推薦には農林水産省の農村振興局整備部設計課海外土地改良技術室海外企画班が担当所管の窓口となっている。


注釈

  1. ^ 信濃毎日新聞2014年9月17日号[リンク切れ]で長野県茅野市が申請していた滝之湯堰・大河原堰を仮登録と報じているが正確には登録見送りの誤報
  2. ^ 朝倉の水車は平成29年7月九州北部豪雨により破損したが、その後復旧したことから、2017年の国際かんがい排水委員会の会合では登録抹消などの措置をとらないことを確認した
  3. ^ 2015年は宮城県大崎市の内川、山梨県北杜市の村山六ヶ村堰疏水、長野県茅野市の滝之湯堰・大河原堰(再申請)、長野県安曇野市・松本市の拾ヶ堰、静岡県三島市の源兵衛川、三重県津市の南家城川口井水、山口県宇部市の常盤湖も立候補していたが審査継続となり、全て2016年に登録となった
  4. ^ 幸野溝・百太郎溝は水上村も申請地であったが、熊本地震 (2016年)により辞退
  5. ^ 本来は文字通り「岩木川に築いた土手状の堰(取水堤)」のことだが近代化改修で現存せず、現在では用水路そのものの名称となっている。流域で水を貯える津軽富士見湖(廻堰大溜池)も関連資産として対象に含まれる。
  6. ^ 審査にあたり大阪府北部地震平成30年7月豪雨の被災状況が確認された
  7. ^ 2020年の登録審査は12月1~7日にモロッコマラケシュで開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染症の流行により中止となり、12月8日にオンライン会議での執行理事会で可決された。
  8. ^ 2023年9月8日に発生したマラケシュ-サフィ地震英語版によって被災が確認された
  9. ^ 審査にあたり2023年2月6日に発生したトルコ・シリア地震の被災状況が確認された

出典



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