しろうと

デジタル大辞泉

しろ‐うと【素人】

読み方：しろうと

《「しろひと（白人）」の音変化》

１ その事に経験が浅く、未熟な人。その道で必要な技能や知識をもっていない人。また、その事を職業・専門としていない人。「—とは思えぬみごとな芸」「—考え」⇔玄人(くろうと)。

２ 芸者・娼妓などの商売で客の相手をする女性に対して、一般の女性。堅気の女性。⇔玄人(くろうと)。

３ 近世、上方で、私娼のこと。

「かくとはいかで—の、田舎の客に揚げられて」〈浄・油地獄〉

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しろうと

出典:『Wiktionary』 (2018/07/01 16:42 UTC 版)

語源

江戸期からの言葉、由来は諸説あり。

• 囲碁で下位の者が、白石を持つことから。
• 江戸期の歌舞伎俳優の演技や人気を評した批評書『役者評判記』において、うまい役者に「吉」の文字を付したが、白抜き文字の「白吉」と黒文字の「黒吉」があり、後者が上位とされ、より巧みな者を「くろひと」、そうでない者を「しろひと」と言った事に由来。
• なり立ての遊女を「しろひと＞しろうと」と言ったことから。

名詞

しろうと【素人、まれ:白人】

1. あることに未熟な者、また、そのことを職業としていない人。アマチュア。
   • 自白すると余は万年筆に余り深い縁故もなければ、又人に講釈する程に精通していない素人なのである。（夏目漱石『余と万年筆』）
2. 水商売を専業とする女性に対する一般の女性。
   • 巴里へ来る遊び客は近頃商売女に飽きた。素人らしいものを求める。リゼットのつけ目はそこであった。（岡本かの子『売春婦リゼット』）

対義語

• 玄人（くろうと）

翻訳

• チェコ語: amatér ^(cs) 男性
• デンマーク語: amatør ^(da) 通性
• ドイツ語: Amateur 男性, Amateurin 女性

• 英語:amateur
• フランス語:amateur
• クロアチア語: amater ^(hr) 男性

Weblio日本語例文用例辞書

「しろうと」の例文・使い方・用例・文例

• 彼は今回の公演でしろうと芝居から脱却した。
• 彼はしろうとの庭師だが、彼の育てる花は美しい。
• しろうと(演)劇.
• しろうと用修理工具一式.
• しろうとの意見.
• 彼は政治にはしろうとだ.
• しろうと芝居.
• 彼は政治にはまったくのしろうとだ.
• くろうとにつかずしろうとにつかず極めて曖昧なものだ
• しろうとが祭礼の時などに行う相撲
• しろうとが遊びとしてする相撲
• いかにもしろうとくさいさま
• しろうとの相撲
• 長崎県の諫早(いさはや)署の若い16人の署員が，素人(しろうと)劇団｢チーム歩(あゆむ)｣を結成した。