やくしゃ‐ひょうばんき〔‐ヒヤウバンキ〕【役者評判記】
役者評判記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/28 02:59 UTC 版)
![]() | この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2022年9月) |
『役者評判記』(やくしゃひょうばんき)は江戸時代に刊行された歌舞伎役者の評判記である。歌舞伎評判記とも。
概要
江戸時代初期に遊女評判記にならって始められたもので、1656年(明暦2年)に「役者の噂」という評判記(野郎評判記)が出されたという。現存する評判記では1660年の「野郎虫」が最古である。この頃は遊女評判記の影響で、役者の容姿に対する記述が主であった。
江島其磧と八文字屋自笑による元禄期の「役者口三味線」(1699年)によって、演技に対する記述を主とする評判記の体裁が確立した。「役者口三味線」は、京の巻、江戸の巻、大坂の巻の三巻から成り、一人一人の役者について上上吉・上上・上・中の上・中と位付けを行い、問答形式で評価を記している。以後、江戸時代を通じて同様の体裁で毎年刊行された。維新後も明治20年頃まで「俳優評判記」として刊行された。
長期間にわたり定期的に刊行された点は特筆されることで、演劇史の貴重な史料となっている。
参考文献
![]() | この節には参考文献や外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注による参照が不十分であるため、情報源が依然不明確です。 |
関連人物
関連項目
外部リンク
- 早稲田大学古典籍総合データベース[1] - 『役者口三味線』(京、江戸之巻)の画像を公開
「役者評判記」の例文・使い方・用例・文例
固有名詞の分類
- 役者評判記のページへのリンク