martian
「martian」の意味・「martian」とは
「martian」とは、火星に関連するもの、または火星に住む存在を指す英語の単語である。一般的には、科学的な文脈や、特にサイエンスフィクションのジャンルでよく使われる。火星を表す英語「Mars」と関連し、火星の風景や環境、火星に存在すると想像される生命体などを指す場合に使用される。「martian」の発音・読み方
「martian」の発音は、IPA表記では /ˈmɑːrʃən/ となる。IPAのカタカナ読みでは「マーシャン」となる。日本人が発音するカタカナ英語では「マーシャン」と読む。この単語は発音によって意味や品詞が変わるものではない。「martian」の定義を英語で解説
「martian」は、"relating to the planet Mars, or (in stories) to beings that are imagined to live there"と定義される。これは、「火星に関連する、または(物語の中で)そこに生息すると想像される存在に関連する」という意味である。「martian」の類語
「martian」の類語としては、「extraterrestrial」や「alien」がある。これらはいずれも地球外生命体を指す言葉であるが、「martian」はより具体的に火星に関連する生命体を指す。「martian」に関連する用語・表現
「martian」に関連する用語や表現としては、「Mars rover」(火星探査ローバー)、「Mars mission」(火星探査任務)、「Martian soil」(火星の土壌)などがある。これらは火星に関連する科学的な調査や研究を示す表現である。「martian」の例文
1. The martian landscape is barren and desolate.(火星の風景は荒涼としている。)2. Scientists are studying martian rocks to learn more about the planet.(科学者たちは火星の岩石を研究して、その惑星についてより詳しく知ろうとしている。)
3. The movie depicts a martian invasion of Earth.(その映画は火星人による地球侵略を描いている。)
4. The Mars rover sent back images of the martian surface.(火星探査ローバーは火星の表面の画像を送り返した。)
5. The novel imagines a future where martian colonies are common.(その小説は、火星の植民地が一般的な未来を想像している。)
6. Martian soil samples could provide clues about the possibility of life on Mars.(火星の土壌サンプルは、火星上の生命の可能性についての手がかりを提供するかもしれない。)
7. The astronomer speculated about the existence of martian life forms.(天文学者は火星の生命体の存在について推測した。)
8. The discovery of water on Mars has fueled speculation about martian life.(火星上の水の発見は、火星の生命についての推測を煽っている。)
9. The martian atmosphere is much thinner than Earth's.(火星の大気は地球のそれよりもずっと薄い。)
10. The idea of martian life has been a staple of science fiction.(火星の生命の考え方は、サイエンスフィクションの定番である。)
火星人
(martian から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/12 13:53 UTC 版)
火星人(かせいじん、英語:Martian)とは、火星にすむとかつて考えられていた知的生命体であり、架空の宇宙人である。
実在の火星人の探求
初期
18世紀前半、カール・フリードリヒ・ガウスやC・クロスは、ランタンと鏡を使って火星人に光学的な信号を送ることを構想した。遅くともこの時期までには、火星人の存在が意識され取りざたされていたことがわかる。
運河の発見
1877年の火星大接近の際、イタリア王国のミラノの天文台長である天文学者 ジョヴァンニ・スキアパレッリが、火星を口径22cm屈折望遠鏡で観測しているときに、火星全体の表面に線状模様があることを発見した(なお線状模様についてはこれ以前にも複数の観測者によってみいだされている)。それを発表の際 Canali(イタリア語で「溝・水路」の意)と記述したものを、英語に翻訳された際 Canal(英語で「運河」の意)と誤訳され、「それは運河である」という説になった。模様が直線や円などのなす幾何学模様で、とても自然に造られたようには見えないことからも、そう考えられるようになった。
また、(人工物の)運河があるのならそれを作ったものがいなければならないということで、火星人が存在するに違いないという説が広まり始めた。また、運河は火星全体を覆うように縦横に張り巡らされており、これほど大規模な施設を建造できるなら、火星人は地球人よりはるかに進んだ文明を持っている、という説も出された。

火星人が存在するという説を強く支持した人々のうちの1人が、アメリカ合衆国の天文学者パーシヴァル・ローウェルで、火星および火星人の研究に大いに貢献した。彼は実業界の出身で、火星観測のため私財を投じて、ローウェル天文台をアリゾナに建設した。
探査機による探査
20世紀後半には多くの火星探査機が火星を直接観測し、また地上からも大口径の望遠鏡による観測が可能となったことで、線状模様に見えたものはより微細な状態として観測されるようになった。その結果、運河どころか火星表面にはほとんど水が存在しないことが判明、火星人もいなかった。
フィクションの火星人

歴史
イギリスのSF作家、H・G・ウェルズが1897年に小説『宇宙戦争』を発表し、そこに登場したタコのような火星人のイメージが世間に定着した。異常に発達した頭脳に対して四肢は退化しており、消化器官も退化していて動物の血液を直接摂取して栄養を得る。これらの特徴は、一応は火星の環境を考慮している。すなわち、重力が地球より小さいから体を支える構造が軟弱で、空気が薄いから空気を吸い込む部分が大きい。「トライポッド」(3本脚の意)と呼ばれる巨大戦闘機械によって地球上を蹂躙するが、地球の病原体に対して抵抗力を持たなかったために全滅する。タコ型火星人はその後も様々な作品に頻々と登場することになる。
しかし、ウェルズ以降に火星人のイメージが「タコ型」に統一されたわけではなく、むしろ、ウェルズ以外にタコ型異星人を描いた有名な作品を探すほうが難しい。エドガー・ライス・バローズの『火星シリーズ』(1912–1941) やレイ・ブラッドベリの『火星年代記』(1950) に登場する火星人は、非常に人間に近い。また、フレデリック・ブラウンの『火星人ゴーホーム』(1955) には、異星人のもうひとつのステレオタイプである「緑の小人」型火星人が登場する。当の『宇宙戦争』自体、2005年の映画化では侵略者の姿がタコ型ではなくヒューマノイド型に変更されている。
代表的な作品
- 『火星年代記』(レイ・ブラッドベリ)
- 『火星兵団』(海野十三)※火星人は外見的にはタコに似ているが、植物が進化したもの。地球上で活動する場合には人間型の抗重力装具をかぶる(作中では「ロボットの中に入っている」と表現されている)。
- 『火星のプリンセス』 / 火星シリーズ(エドガー・ライス・バローズ)
- 『火星人ゴーホーム』(フレドリック・ブラウン)
- 『キャプテンKen』(手塚治虫)
- 『キャプテン・フューチャー』(エドモンド・ハミルトン)
- 『火星王国』(小松崎茂)※未完の絵物語だが、ウェルズの火星人によく似たタコ型の火星人が登場する。「ピラス人」という謎の侵略者に苦しめられていた。
- 『火星人類の逆襲』(横田順彌)※ウェルズの『宇宙戦争』の実質的な続編。ただし、本当の火星人は三脚型の機械が歩いたあとに群生した植物の方で、それまで火星人だと信じられていたタコの様な生物は植物から発せられるテレパシーによって操られた下等動物だったという設定が加えられている。
- 『人間そっくり』(安部公房)
- 「Martian Hop(邦題:ゴキゲン火星ちゃん)」(The Ran-Dells(ラン・デルズ))※1963年にヒットしたノベルティ・ソング。
- 『惑星アドベンチャー スペース・モンスター襲来!』 - 火星人の地球への侵略を描いた1953年の映画。
- 『スペースインベーダー (映画)』 - 上記をリメイクした1986年の映画。
関連項目
- ジョージ・アダムスキー
- 火星の生命
- マーシャン - 火星人を模した佐藤商事のトレードマーク
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