クレオビスとビトーンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > クレオビスとビトーンの意味・解説 

クレオビスとビトーン

(Kleobis and Biton から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 03:39 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
アルゴスの彫刻家ポリュメーデースにより紀元前610年から前580年頃に制作された大きな2体のクレオビスとビトーン石像(デルポイ考古学博物館所蔵)。

クレオビスとビトーン古希: Κλέοβις, Βίτων)は、ハリカルナッソスヘーロドトスの『歴史』第1巻にて、ソローンが語ったアルゴス出身の二人の兄弟。プルータルコスによるとクレオビスとビトーンはヘーラーの女神官であるキューディッペーの息子[1]

母キューディッペーはヘーラーの祭礼を見に行くことになったが、出発の時に車を引く牛がいなかったため、二人が牛の代わりになって車を引き、45スタディオン(8.3 km)離れたヘーラー神殿に母親を連れて行った。クレオビスとビトーンは孝行息子だとしてヘーラー神殿の饗宴に招かれ、そこで息子たちの親孝行に感激したキューディッペーはヘーラーに対して、この世で一番の幸福を息子たちに贈るように祈願した。その夜、クレオビスとビトーンはヘーラー神殿で永遠に眠った。記念のため、アルゴスの人たちはクレオビスとビトーンの銅像を作ってデルポイの聖域内に納めた[2][3]

後にパウサニアスはアルゴス市内のアポローン・リュケイオスの神域で牡牛を肩に担いだビトーンの彫像と[4]、ヘーロドトスの語る物語を描いたレリーフ彫刻を見ている[5]

ギャラリー

脚注

  1. ^ プルータルコス断片、133。
  2. ^ ヘーロドトス、31。
  3. ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.205a。
  4. ^ パウサニアス、2巻19・5。
  5. ^ パウサニアス、2巻20・3。

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  クレオビスとビトーンのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クレオビスとビトーン」の関連用語

クレオビスとビトーンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クレオビスとビトーンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクレオビスとビトーン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS